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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

マーズ

2016-10-27 20:52:37 | マンガ
横山光輝 昭和51~52年 秋田書店少年チャンピオン・コミックス 全5巻
前回からは横山光輝つながり。
そういえば、あれどこいっちゃったんだっけと、ほこりかぶってるとこから探し出してきた、私が唯一持ってる横山光輝マンガ。
これ、リアルタイムでチャンピオンで断片的に読んで、けっこう印象に残ったものがあった。
スフィンクスのかたちした大型ロボットが走ったり高熱を発する攻撃をしてきたりするとこなんか子ども心に魅せられるものあった。
で、後年そろいで古本屋で買って、全然知らなかった物語の冒頭と最後をようやく読むことになったんだけど、結末は衝撃的だ。
おはなしは、海底火山の噴火でできた秋の島新島ってとこで謎の少年が見つかる、それが主人公のマーズ。
彼は、遠い昔にやってきた宇宙人が地球人の残忍で好戦的な性質を恐れて、宇宙を侵略するような文明をもつようになったら、地球を滅ぼすようにセットされた人造人間。
しかし、なんかの手違いでマーズは、自分の使命を忘れちゃってる状態。自分に関すること全部おぼえてないけど、超人的な能力だけはもってる。
で、大昔に同時にセットされた6人の男が、マーズを殺して地球を滅ぼすべく動き出す、彼らは六神体っていう巨大ロボットを操る。
マーズのしもべ(←バビル2世用語で言ってみる)はガイアーっていう、いちばん強いロボット。こいつを使ってマーズは戦う。
六神体は一個ずつで大陸をぶっつぶすくらいの威力を持ってるが、ガイアーはひとりで地球を吹っ飛ばせるくらいの力がある。
マーズを殺せば地球は滅ぼせる、ガイアーを倒せば地球は滅ぼせる、そうなんだけど力の差があって、六神体は勝てない。
ところが、マーズとガイアーが六神体ぜんぶをやっつけると、ガイアーは自爆して、やっぱり地球は吹っ飛ぶってことが判明する。
自分が負けてもいけないし、相手を全滅させてもいけないって状況で、マーズはどうすることを選ぶのか。
そして、衝撃のラストがやってくることになる。
けっこう好きなんだよな、これ。横山光輝にしては中編にすぎないし、あまりメジャーぢゃないかもしれないけど。
六神体の造型もいいけど、その名前がウラヌスとかラーとか、神話からとってたりするのが、またなんか想像力を刺激するとこあったんだよね、当時の私にとっては。

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