ヤマザキマリ とり・みき XII巻は2023年7月 新潮社
先週末だったかな、たまたまネット検索したら、「プリニウス」の最終第12巻が出たっていうんで、サクッと買った。
前巻11巻が2021年7月ってなってるんで、2年空いたのか、もう出ないんぢゃないかと思ってた、連載がどうなったのか知らないし。
私が最初に「プリニウス」読んだのは、2015年4月ころで、第2巻が出たあとだったんだけど。
なんかおもしろいなと思ったから、そのあとは半年くらいごとに新刊出たんで、毎度読んでったんだが。
終盤になるにつれ、その出版間隔がやや開くようになったのかな、それにつれて、前までの話忘れちゃったりして、あまり評価はあがってこない感じだったんだけど、どうやら最後までたどりつけてよかった。
今回は直前の11巻読んでから12巻読んだんだけど、それでもなんの話だったのかわかんなくなっちゃった感じしたんで、結局1巻から全部読んださ。
うーむ、やっぱり初期のころのほうが、
「人間は 落雷しても死なない唯一の動物なのだぞ」とか、
「ウマの唾液を 3日間飲み続ければ 咳には効くのだが」とか、
「咳を治すには オオカミの肝臓を温かいブドウ酒といっしょに食べるのも良いし 野ウサギの糞を焼いた灰を同じくブドウ酒に入れて飲むのも良い」とか、
「蜂蜜は今宵のような満月の日にふんだんに作られる なかでも上質な夏蜜が作られるのはシリウスが最も輝く夜明けの直前だ」とか、
ムダな博識ぶりがポンポン跳び出してきてて、なんともおもしろかったような気がする。
それと、やっぱ、半魚人とかね、「博物誌」には記録されてるかもしれないけど実際にはいないだろよそんなの、みたいなものが、見事なまでに実在するように描かれてるのが、とても魅力的です。
そういうファンタジー要素が好きで、ネロ皇帝がどうしたとかローマの実際のことは興味なかったのかもしれません、私は。
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