many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

カネショウエイコウで、ちょっとだけ、走っちゃう

2012-02-13 15:41:07 | 馬が好き
先週サボッちゃったので、乗馬に行く。
きょうは、十人くらいで森林のなかをトレッキングしに行こうという企画である。
でも、私は入れるときには普通にいつでも森林へは行ってるんで、いまさらイベント感はない。
むしろ歩くだけには飽きてきたんで、「馬によっては走ってみようかなー」とか危ない思いを隠し持って参加する。
馬はジャンケンで決めようかと思ってたら、すでに決まっていて、私にはカネショウエイコウ。

うーん、サラブレッドかー。んぢゃ、ヘンなことすんのヤメとこっか。カネショウエイコウは、おとなしいほうだけどね。
むしろ動かすの大変ぢゃないかな?とか疑いつつ、馬装も終わって、準備運動に出かけてく。
歩かせながら、ハミをうけさせて、そしたら手を前に出して馬のアタマを下のほうに、って繰り返し。
いいよ、いいよ。ときに鉄の如く硬く感じるカネショウエイコウの口が、きょうはいとも簡単にこっちきて、放せば止まったりしないでグイグイ歩いてく。
動かないかもなんて、とんでもない。常歩してれば、早く速歩しようよ、速歩してれば、早よ駈歩しないんかい、って馬がウズウズしてる感じ。土日も子どもたちと練習してるはずなのに、元気元気。
ところで、今月の(来月というか今年いっぱい変わんないかもしれないが)私の秘かなテーマは「もっと踏み込む」である。
いままでより、もっともっと踏み込んで歩かせたい。
今日のカネショウエイコウは、ほっぽっといてもよく動くので、ムダに力つかわなくても前に出てくれてる。
おあつらえむきなので、速歩と駈歩で、歩度を伸ばしたり詰めたりするように、努める。
あえていえば、右手前の駈歩で、内方姿勢がちょっとあやしいなあ。微修正をこころみる。
そうそう、このあと外へ歩きにいって不測の事態が起きた時のために、小さく回転できるように試してみる。ハミをしっかりうけさせて、内側の脚。
だいたいOK、これだけ受けててくれるなら、暴走したりしないでしょ。
それにしてもカネショウエイコウ、なんか他馬が近づくと、イラッとするような素振りをみせる。基本的にはおとなしいんだけどね。

んぢゃ、出発。
特に意味はないが、他馬とあまり近づかないこともかねて、いちばんうしろから行く。
森林に入っても、元気、元気。ときどき速歩になりそうになるんで、なだめてく。ほかの馬と離れ過ぎてもよくないのかな。
でも、どんどん歩かせる。プランプランしてると、なんかに驚いたときとか危ないから、せっせと歩いてもらって、しっかりコンタクトとってく。
サクサク歩くなあ、いいよ、いいよ。このくらい歩いてもらえれば申しぶんない。
(なんかカネショウエイコウには、夏とかに乗って動かなくて大汗かいたイメージが残っちゃってて。)
いつもこのくらい前進気勢があれば、障害に向かってってもいいんだけどな、とか言っちゃう。

散策の最初は山のなかの細い道だけど、後半戦は広い上り坂である。
走るんなら、ここだけど、やっぱサラブレッドは不気味なので、やんないでおく。ほかの馬と“併せ”になっちゃってもヤバイしね。
あいかわらず元気なんで、馬の機嫌にまかせて、隊列の前のほうにいく。
急ぎたがるようならムリに引っ張らないで、数歩のあいだ軽速歩してからユックリと常歩にする。
そういえば、こないだ、もう4,5年も前のことか、札幌から新冠に遠乗に行ったときの思い出話になったんだけど。
そのとき私は、某重賞勝ち馬に乗せてもらってたんだが、ずっと引っ張りながら歩いてた状態で、とうとう広い芝の上り坂に差し掛かったとこで、根気負けしたっつーのもあるんだが、ダーッと走られちゃった。
ほかの人から見えなくなるところまで、見えなくなるような勢いで。負け惜しみ言うわけぢゃないが、気持ちよかったけどね。馬も気持ちよかったと思うよ。
それはそうと、どこで乗ろうと、引っ張りっぱなしは、よくない。どこかでうまくニュートラルに入れないと。
今日は引っ張りすぎないようにしてるつもりなんだけど、私はグイグイ歩かせたがるから、不要な脚いれてる可能性はある。
そうすっと、馬もだんだんイライラしてくんのかもしれない。ときどきジレたように速歩したがる。(まあ準備運動のときから、そうだったんだけどね。)
さて、1000メートルの道のりも、あとわずか、終点がみえてきた。登り勾配もほとんどなくて、フラットな残り100メートルくらい。
ここだったら駈歩してもいいかなーと思ってると、カネショウエイコウがトットットッと速歩気味になる。
軽速歩して、うん、走りたいなら走るかい? と言ったとたん、サッと駈歩が出た。
まあ、一応、私が出したことにしとこう。(馬が勝手に出てはいけない。)念じただけで駈歩出ちゃうってのは、カネショウエイコウでは初めてだけど。
駈歩はいいんだけど、けっこう速いかも、これ。
どーせ止まるだろと思ってることもあるし、引っ張らずに、テキトーに乗ってく。
下は、ほとんど生えてないような芝、走ってくうちに、ダタタッ!って普段の馬場での乗馬練習では聞いたことのないような足音になってきて、ヤバイなこれ、って思う。
終点は、目の前に草木の壁があるんで、さすがにスローダウンするだろと思いつつ、声をかけて止めに入る。
ちゃんとハミうけてないもんだからか、すぐにはうまく止まんないよ。ビタッと馬が止まって、人だけ慣性の法則に従って前に落ちるのはヤだなーと思いつつ、手綱引く。
最後、ピタリと止めることができそうにないんで、クルンと左に巻いて、止める。
あーあ、速歩に落として、真ーっ直ーぐ、止めたかったなあ。まーだまだ未熟、ここで駈歩するのは早いってことだ。
(周りは、止まんないんぢゃないかと思って見てたらしい。)
みんなに「馬、スイッチ入った?」って聞かれたけど、そんな感じぢゃなかったよ、カネショウエイコウ。
ウソぢゃなくて、去年、私はべつの馬に乗ってだけど、一緒に坂路行ったときは、もっとテンパった感じで汗ダクダクだったけど、きょうは汗もかいてないもん、カネショウエイコウ。

帰ってきて、まだ少し時間もありそうだし、カネショウエイコウの体力もありそうなので、小さな馬場で、もうちょっとだけ乗る。
クールダウンってわけぢゃないけど、走りだそうとしたりしないで、落ち着いて軽速歩ができるまで、と思ったんだけど、いつもの馬場にいれば特にエキサイトする様子はない。
ところで、軽速歩してみると、なんか、すごくいいぞ。
左右の輪乗りを繰り返すんだが、なんか踏み込んでる感じがする。
ギュッと推進して、受けとめて、手を前に出してやると、スーっと馬が前に出て、アタマを下げてく。ときどき脚使った瞬間にアタマ振り上げられちゃうんだけど。
ためしに直線で歩度を伸ばそうとしてみると、動く動く。
なんか、ふだんのズルズルとした足の運びにくらべて(ごめんなカネ、さんざ言って)、一歩一歩がフワッフワッとした感じ。思わず、駈歩してんのかと思って、下見ちゃった。
踏み込んでる、踏み込んでる。踏み込んでるに、違いない。カネショウエイコウに乗って、こんなに背中のウネリを感じたのは初めてだ。
せっかくカネショウエイコウが動いてくれてるんで、ちょっとアブミあげての速歩する。
馬に踏み込んでもらうのと同時に、もうひとつのテーマは、やっぱ、馬に負担かけないで、正しい扶助が使えるようにってために、ちゃんと坐ること。
重心を一致させて馬と一体になるには、やっぱアブミあげて乗るしか練習方法ないんぢゃないかなって思う。
ところが、馬に文句ばっか言っといて、こちらのほうはグダグダ。なので、すぐやめちゃう。
それにしても、馬の動きがよくて、めちゃめちゃ面白くなってきたんだけど、これで駈歩まで始めちゃうと、絶対私がしつこく続けて練習やめようとしなくなるんで、適当なとこで今日はおしまいにしとく。
常歩を10分くらいするんだけど、そこでも脚使ってみると、即座にスッと反応するんで、楽しくてしかたない。
次回へのヒント満載だったような気がする。
(でも、練習の序盤に、あのくらい(ハラハラするくらい?)走んないとダメなんだろうか?)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とりつくしま

2012-02-12 19:47:42 | 読んだ本
東直子 2011年 ちくま文庫版
前回の穂村弘から歌人つながりでというほどのものでもないが。
東直子さんは、こないだ読んだ「千年ごはん」が非常に気に入っていたので、書店でこの文庫を見かけたら、ついつい手にとっていた。
連作小説短編集です。
タイトルからは、とりつくしまもないってケースを並べ立てた、クールっつーかドライなユーモア的なものを想像してたんだけど、とんでもない。
死んぢゃったひとが、「とりつくしま係」ってのに案内されて、なにかモノにとりつきます。
生まれ変わりまでいかないんだよね、なにかモノのなかに入るって感じ。
そして、みんな、当然ながら(当然なんだろうな)、生前愛していたひとの近くのモノに、とりつきます。
んで、それが、とりつく方、すなわち死んぢゃったひとの方の視線(一人称)から、書かれてます。
せつないなー。ひさしぶりに、相当せつないもの、読んぢゃった。
いい短編だとは思いますけど。いつか死んぢゃうんだよな、ってことに直面するのは、いくつになっても、心ソワソワさせられるもの。
「ロージン」
「トリケラトプス」
「青いの」
「白檀」
「名前」
「ささやき」
「日記」
「マッサージ」
「くちびる」
「レンズ」
「番外編 びわの樹の下の娘」
どれが一番私は好きかなぁ? 「日記」かな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にょにょっ記

2012-02-09 19:50:33 | 穂村弘
穂村弘 2012年 文春文庫版
こないだ本屋で見かけたから買った、私の好きな歌人・穂村弘のエッセイ(なんだろうな)、前作「にょっ記」の続編(だよね?)。
ちなみに、タイトルは「12ょ12ょっ記」みたいなデザイン(「っ」は2の鏡文字横倒し)だったりして、著者名も「穂村 3ム」ってなってるとこが、凝ってる。
なかみは、言うまでもなく、日記の形した、なんともホワッとしたもの。
「つぶやき」が市民権を得てる現代には、こーゆーのが合うのかもしれないなーと、何の根拠もなく思う。
どーでもいーけど、文中に「天使」なる人物が出てくる。
「天使が○○と言った」みたいに、出てきて、要は、夫人か恋人か、とにかく著者の身近なひと(日常いっしょに暮らしてる感じ)という存在である。
(実在か非現実かは、読む人が判断すればよろしい。)
このテのキャラについて、私は、若いころは、岡崎京子にならって「ラヴリー」という呼称を使ってた。
そのあとは、オザケンをまねして「仔猫ちゃん」。
最近は、そーゆーこと、言わない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

門前払いの女(~「Hospital」)

2012-02-08 20:05:49 | 忌野清志郎
「Hospital」は、“Kiyoshiro meets de-ga-show”の名義(ユニットとか言えよ、俺?)で、1997年・SWIMレコードから出されたアルバム。
そのなかの「門前払いの女(ヒロアキのバカ)」が、意味もなく突如聴きたくなったんで、出してきた。
初めて聴いたときは、私もともとジャズはあまり分かんないし、篠原涼子のわけわかんないウザい声は入ってるしで、好きとは言えない曲だったんだけど、何故かときどき聴きたくなるんだよねー。
キヨシローの歌う「馬鹿にしないで どうして 門前払いなの?」ってとこが、いいんだ、なんとも言えず。

de-ga-showのメンバーは、片山広明、林栄一、古沢良治郎、上村勝正、松川純一郎、酒井泰三。RCでサックス吹いてたカタヤマ以外は、残念ながら知りませんけど。
収録曲は、
1,スキダベ~Honey Dripper
2,ピクニック
3,オササ
4,門前払いの女(ヒロアキのバカ)
5,Green Pepper
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乗馬は休み(雨)

2012-02-07 17:18:32 | 馬が好き
天気予報を読み誤ったのと諸般の事情とで、きょう乗馬に行こうと考えてたんだが、雨なんでヤメちゃった。
(天気予報みて、きのうの夕方のうちに投げちゃった。)

んで、ヒマだったんで、乗馬の一覧なんか作ってみた。
ってのも、私のブログは、検索キーワードがわかるようになってんだけど。
(こらこら、そこの学生さん、適当に書名入れて「○○ 参考文献」とか探さない(笑)
残念でした、ご期待にこたえられるようなページぢゃないです、ここ。
それにしても、勉強は、検索するものぢゃなくて、自分のアタマでやるものですよ。)
なんか、こないだっから、美浦の馬名の一覧を探されてるようなアトがあって。
そういやぁ、前に別ブログでは、軽く(登場キャラ紹介)つくったけど、ここではやってなかったし。
そういうのニーズがありそうだと、すぐ応えようとしちゃうんだよね、俺。

…ってゆーか、やっぱ、馬関係ブログぢゃないし、ここ。
あー、正直、これだけは作るまいと、思ってたんだが。
でも、各競馬場の誘導馬はオフィシャルで紹介されるようになったし(祝)
でもでも、美浦のは、どこも誰も作ってくれそうにないし(悲)
だったら自分でやるかー、ってことになっちゃうんだな、どうしても。

え?コメント? 各馬にコメントつけろ?
うーん、乗ったことない馬もいるから、難しいっすよ、それ。
(あと、“馬にしゃべらせる”のは、ホントはあんまり好きぢゃない。)
体験乗馬や展示してるときに、品種と年齢が検索してわかれば、それで十分なんで、今んとこは。
(ちなみに、競走馬時代の成績は、全然重要なことぢゃないと思ってる。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする