kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

努力論

2014-04-06 | 陸上競技
また本を購入。今回は「努力論」です。なかなか面白そうなタイトルですよね?!著者は「幸田露伴」。これを分かりやすく意訳してあります。




その一部を紹介します。まだ読み始めたばかりなのですが、いつも言っている事が書いてありました。

「努力している」と思っているうちはダメだ

努力することは素晴らしいことだ。しかし、自分が努力していると思っているうちは、まだまだダメだ。そこにはまだ自分の中にやりたくない気持ちが残っていて、それでも無理にやっているという不自然さがある。努力している、あるいは、努力しているという意識をもたず、自分がやっていることが自分にとって自然であると感じられる努力をしよう。それこそが努力の真髄であり、醍醐味なのだ。

これって当たり前のことなんですよね。頑張っている選手は「自分は頑張っている」という言い方はしない。努力している人は自分が努力しているとは思わないのです。もっとやらないといけないと感じているはずですから。他の本には「練習は歯磨きをするように生活の中に存在しないといけない」と書いています。練習をするのが「当たり前」でなければ本当に強くなることはないのです。やらないと「落ち着かない」というくらいになるとやはり強くなると思いますね。

この本もしっかりと読み込んでいきたいと思います。趣味読書です(笑)
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スピード練習3(覚悟を持つ)

2014-04-06 | 陸上競技
さらに続き。

150mと120mを走る前に女子を全員集めて話をしました。理由は明白、大きなエースについてです。ここ最近、「不安」からか走りにほとんど集中できません。走りを「完璧にしたい」という気持ちがあるということ。だから上手くいかないとそこで気持ちが落ちてしまう。結果的に練習の質が著しく落ちてしまいます。この状況を続けていって本当に勝負できるのか?更には60mが終わった後の態度はどうなのか?相手が走れていて自分が悩んでいたらその時点で「勝負あり」です。だからといって勝負を捨てるのか??これが県総体決勝だったら?中国大会決勝だったら?考えればとんでもないことをしているのです。自分のコントロールができないようでは勝負することはできないと思います。

実際に県総体の決勝で小さなエースがこの日と同じ走りをすれば他の選手は簡単に勝てないと思います。唯一可能性があるのは大きなエースの爆発力。それでもどちらが勝つか分かららない。以前から100mは小さなエースが有利だという話はしています。それでも絶対に負けたくないと思えば「自分のやるべきことに集中」するべきです。理想の走りを追い求めるのは悪いことではないですが、まずは自分のライバルに「どうすれば勝てるか」を考える。インターハイで決勝云々の前に一番近くにいるライバルに勝つことを考えないといけません。

うちのチームは小さなエースと大きなエース、この2人のチームです。この2人がいなければここまで強くなることはなかったと思います。この2人の影響力はチーム内に大きい。それなのにそのことを忘れ感情的になっていたら下級生が戸惑います。せっかくチームがまとまりかけているのに一気に崩れてしまう危険性があるのです。そこを忘れてはいけない。エースにはエースの「役割」がある。その「役割」を忘れて自分を見失っていたら勝負はできないと思います。

こういう状況ですから「4継メンバー」でスタート練習をさせたのです。パニックになって脚踏みをしていたら他のメンバーに勝つこともできない。悩んでいる暇はない。もっともっと前向きに「強くなること」だけを考える必要があるのです。「絶対に勝つんだ」という集中をすればあれこれ無駄なことは考えなくなります。現時点で1年生には期待はしていません。言葉は悪いかもしれませんが。今の1年生がリレーメンバーン入るようであればインターハイはない。それくらい大きな力の差があります。だからこそ上級生は「絶対に強くなる」という気持ちを前面に出しながら練習に取り組む必要があある。そこを忘れてしまったら「仲良しチーム」で終わり。それから先はありません。

話をしてから150mと120mプラスアルファ。これは良い走りができました。大きなエースは吹っ切れたのか久々に自分の走りをしていました。これができれば高いレベルで練習ができます。結局は「心持ち」で走りは大きく変わるのです。「全く走れない」のではない。自分で自分をそういう状況に持って行っているのです。小さなエースはこの手の120mや150mでは「爆発的な強さ」はありません。単純比較できない部分はあります。実際のレースで本当にどちらが強いのか??と言われると私自身も分かりません。それくらいのレベルでいいと思っています。

大きなエース、昨年の中国大会以降も同じような状態でした。あれこれ悩みすぎて自分の走りを見失う。結果、12秒5前後で安定してしまう。本人も苦しかったと思います。が、小さなエースが田島記念でいきなり12秒35を出して優勝すると「負けたくない」という気持ちが大きくなってきてその後のレースで久々に12秒3台を出す。県体も同じく前半小さなエースに先行されて最後「意地」で勝ちました。この二人はチームメイトでありながら最大のライバルなのです。お互い口にしませんが「絶対に負けたくない」と思っています。だからこそ強くなれる。お互いがお互いの存在を認めながら強くなっていかなければいけないと思います。

県体のレース、お互いにお互いのことしか考えていなかったと話していました。一番負けたくない相手は他の誰よりも「チームメイト」なのです。一緒に走ることで大きなエースが「危機感」を持ったと思います。小さなエース、このまま走れればシーズン大ブレイクすると思います。試合での集中力は半端ないですからもうワンランク上がるはずです。そうなると昨シーズンのベストを大きく更新するでしょう。大きなエース、簡単に勝てることは考えられません。もっともっと自分の走りに集中するべきです。その話をしっかりとしていますから気持ちや取り組みも変わってくると思います。

良い練習ができました。2人のエースに引っ張られて2年生も確実に強くなっています。卒業生のみなさん、期待してください。みなさんの「夢」を後輩がきちんと引き継いでくれていると思います。月日は流れ当時とはチームカラーも違います。マイルは出場すらしません(笑)。それでも「Tokusho」であることに変わりはありません。皆の「想い」を背負ってしっかりと勝負できるように準備していきたいと思います。応援してください!!
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スピード練習2

2014-04-06 | 陸上競技
続き。

練習はできるだけスピーディーに。こちらから指示を出して流れを作りどんどん進めていきました。この日もタータンでの練習だったので「軸」を意識した動きから始め、その場での脚運びの確認、スティックドリル。スティックは最後に前に進む動きを意識させました。重心移動の少ない動きだけではなく、前に進みながらも接地ポジションをしっかり作る練習です。そこから壁、ハードルの動き、スパイクを履いてスキップ、シザース、チューブです。一連の流れでやっておくことでこの日の練習の意識づけになると思っています。

うちの練習パターン、流しがありません(笑)。練習の中で「ゆっくりと動きを確認しながら走る」というのをやったことがありません。ウォーミングアップの目的が「身体を温める」「筋温を上げる」というものなのでひたすらやって温めます。動きはそれ以前にかなりやっているのでスキップやシザースはスパイクを履いて「速い動き」の中で行う。すでにここまでで「全力で動く」ということを繰り返しやっているのでそのままショートスプリントにします。これは私がこれでやろうと決めているだけで指導者によっては賛否両論だと思います。それゆえ、うちの選手は「流し」「ウインドスプリント」ができません(笑)。走るというのは常に「全力」ですから8割とか9割とかいう感覚は一切ないと思います。だからといってこのショートスプリントで怪我をした選手は1人もいません。問題なしだと思っています。

並走を1本ずつやってからすぐにバトンパス。県記録会ではリレーはありませんがこれはどのような状況においても継続してやっておきたい部分です。選手が自主的にiPadを用いて1年生に撮影させて自分たちでタイミングを確認するようになりました。これは大きいですね。もちろん、実際のレースではそのようなことはできません。しかし、練習の時に自分で「このタイミングだ」と思って出たのが「早い」「遅い」というのを自分で視覚的に確認できるというのは効果が高いと思います。

昨年、うちの4継はかなり「デコボコ」した状態で組んでいました。1走13秒1、2走12秒3、3走13秒3、4走12秒2と1・3走と2・4走の「走力差」が顕著でした。そのためバトンのつなぎが非常に悪い。理想としては1走小さなエース、2走大きなエースでつないでスピードロスを最小限に抑えるのが良いのかもしれません。チーム事情としてそれは難しいですし、伸び率からすれば1・3走が大きく伸びるであろうと考えていたので走順変更はしませんでした。この冬期でつなぎの区間がかなり走れるようになってきています。これによりバトンパスのロスも少なくなってきました。見ていると2走の小さなエースの加速が抜群。ここは気を付けないといけないかなと感じました。出てしまったら一発アウト。とてもあのスピードには追いつけないなと感じたので。少し足長を詰めました。この加速力、本当に恐ろしいものがあります。試合になったらどうなるのか・・・。もう1足長詰める必要が出るかもしれません。

この日は翌週の記録会を踏まえてカーブのSDも実施。40m2本、60m1本、直線も同じように40m1本、60m1本です。200mの感覚をつかめるかどうか。数日前に「200m走り切れるかどうか・・・」という会話が出ていました。これに関しては「大丈夫」だと思っています。昨年よりも走る量が減っていると感じている者も少なからずいるでしょう。が、150mを走っていますし、120mのタイヤ引きも行っています。何本も連続で走るわけではないので250mや300mなどの自分が走る距離よりも長い距離を走らなくても大丈夫だと思っています。不安に想うこと自体がマイナス思考になるだけ。問題なく走れます。

カーブでのSDの後、直線で行いました。水曜日大きなエースが「不安」を感じていました。色々と考えすぎていて勝負になりません。この日はあえて「4継メンバー」でスタートをしました。今のままの状況だとどうなるのかを自分で感じる必要があると思ったからです。40mも60mも小さなエースのスタートが抜群。昨年12秒3を出した時の勢い以上の動きでした。この走りができればインターハイも近いと思いますね。2年生もある程度(差はありましたが)ついていけるようになっていました。手ごたえはあります。が、大きなエース、いろいろと考えているのか自分の走りが全くできません。60mでは「追いつけない」と判断したのか50mすぎにスピードを緩めました。これは絶対に許されないことです。「集中できない」のは自分のこと。が、それが実際のレースだったらどうするのか?「終わり」です。その後も周囲の雰囲気が気まずくなる感じでした。

この日の小さなエースのスタートに勝てるかどうか?これは大きなエースが「絶好調」でもわかりません。それくらいの「抜群の走り」でした。それでも「2か月に1回の動く日」だと言っていなかったのでまだ「本調子」ではないのだと思います。実際のレースでこれくらい飛び出されたら通常の選手であれば「ダメだ」と感じるでしょうね。それくらいの走りでした。が、県の決勝でこのレースをした時、大きなエースがこの日と同じ動きをするのか?何とかしないといけない部分です。明らかに周囲が「どう対応しようか」と困惑していました。「エース」としての役割を果たせていません。これではどれだけ練習しても結果は出ないと思いますね。

その後、メインの走練習。この前に女子には話をしました。また書きます。
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スピード刺激1(話をする)

2014-04-06 | 陸上競技
土曜日、この日もとにかく寒かった。健康を害します(笑)。あまりにも寒いので冬用のウインドブレーカーを準備。週末になっていきなり寒くなったという感じですね。tabe高校の投擲が合宿に来てくれているにもかかわらずこの気候というのは申し訳ない感じがあります。うちの学校はそれほど多くの雨避けがあるわけではないので・・・。ドリルをするのであれば問題ないと思うのですがこの時期にドリルだけというわけにもいかないでしょうから・・・。商業校舎の方は広くて投擲物も投げれるのですが雨を避ける場所が一切ありません。午前中は何とか持ってくれたので投げることができたようですが。タイミングの悪さは天下一品ですね。

タイミングの悪さで思い出したので書いておきます。金曜日、他の先生方と近くのうどん屋に食事に行きました。BOSSが「肉うどん」を注文、師匠がAセットで「うどん&牛飯」。で、私が「肉熱玉」を注文。店員さんから「あー肉がなくなりました」ということで私の前でオーダーストップ(笑)。12時半くらいに行ったのですが結構繁盛しているので「肉品切れ」という状況になったのかもしれません。とはいえ、こんなタイミングで注文終わりか~という感じですね。私からすれば「いつものこと」として受け入れるしかないのですが。このタイミングの悪さ、是非かわいい後輩に引きついてもらいたいですね。

話が大きくそれていますがこの日の練習はスピード練習。1週間後に県記録会、翌週が支部大会ということもありしっかりとスピードを上げておきたいという気持ちがありました。一昨年、「先は長いから調整は全くしなくていいだろう」とかなりの負荷をかけてから記録会を迎えましたが、それにより「記録が出ない」という状況が生まれました。当然と言えば当然なのですが「記録が出なくても問題ない」と思えるかどうかが重要。結局、記録会で上手く走れずに自信喪失しシーズンも思うように走れないという状況が生まれました。それもあり、負荷を高める日と疲労抜きをする日に分けて考えるようにしました。金曜日は疲労抜き、土曜日はスピード刺激です。

練習開始前に選手と個人面談。今後の種目設定についてです。昨年、県総体で高跳びで2位に入賞しまずまずの成績を上げています。本人は高跳びへの思い入れが強く「高跳びをやりたい」という気持ちが強い。この春卒業した前キャプテンも「高跳び選手」でしたが気が付けば完全にショートスプリンターになっていました。本人曰く「高跳びはもういいやと思った」とのこと。基本的に高跳びの練習はしていませんから途中で「諦め」がついたのだと思います。が、今の2年生は「高跳び大好き」です。中学時代、走練習は一切せず毎日高跳びをやっていたとのこと。これもどうかと思いますが・・・。

「好き」な種目と「勝負できる」種目は違うと思います。特に今年は「リレー勝負」の年です。高跳びと4継は完全にかぶります。性格的に2つのことを同時にやるというのができないタイプなので、昨年の中国大会の時から「来年は中国では高跳びには出ない」と宣言していました。2つの種目の競技時間が完全に重なるからです。ここを踏まえて今シーズンの前半の種目選択を考えないといけないともいます。話をすると本人も「県総体と中国は高跳びには出ない方向で考えていた」とのこと。「リレーに賭ける」という話をし続けていますからなんとなく感じていたのでしょう。

が、「記録会、支部大会、県選手権は高跳びをやりたい」とのこと。この気持分かります。勝負がかかる場面では「リレー」を最優先、それ以外の時は「自分の競技優先」という考えです。「高跳び大好き」ですからその気持ちは強いと思います。冬期練習で全く高跳びの練習をしていないにもかかわらず毎日に練習日誌には「高跳びの目標記録」も書き続けています。かなり好きなのです。しかし、全く練習をしていない状態で高跳びに出ることの意味はあるのか?「好きだから出たい」という「感情」と「結果が出ないのに出ても仕方ない」というドライな部分。ここは難しいですね。かなり話をしました。

実際問題、この子が怪我をしてしまったらうちのチームがインターハイに行ける可能性は「0」だと思っています。2・3年生で4人しかいないチームです。この4人が一人でも欠けると勝負にはなりません。1年生を使ったとすれば間違いなく1秒はロスします。マイルの1秒ではなく4継の1秒ですから「致命的」だと思います。全く練習しない状態で高跳びに出て怪我をしてしまったら他の3人になんと言って謝るのか?ここは考えないといけません。「好きだからやりたい」という気持ちは理解できます。が、うちの4継チームのはこの子の1走の力が必要不可欠なのです位。この子以外に1走を走らせるつもりはありません。そう考えてこの冬5か月かけてリレー練習をしてきたのです。そこを理解する必要があります。

「好き」と「勝負」は別次元のものだと思います。今まで「100m選手ではないから負けても仕方ない」という気持ちがどこかにあったはずです。「自分は高跳びが専門なので100mは遅くてもよい」という「逃げ道」です。確かに「高跳び選手」なのでそこまでのスプリントは必要ないのかもしれませんが今のうちのチームとして考える時にはこの子が「覚悟」を決めてもらわないといけないと思っています。特に「高跳びが好き」という気持ちが強い選手なのできちんと納得してショートスプリントの練習に専念してもらわないといけない。逆にその「覚悟」が決まれば飛躍的に伸びると思っています。それだけの「潜在能力」を秘めた選手ですから。

インターハイ路線が終わってからは100m、4継、高跳びの3つで進めていくようにしました。100mが12秒4までいったら高跳びをやらずに100mに専念するほうが良いという話もしています。「大げさな」と思われるかもしれませんが持っている力を出せればかなりの確率の12秒5を切る水準まで行くのではないかと感じています。3年生が油断していたら勝てないかもしれないという力を持っています。だからこそこの子が怪我で抜けてしまったらチームとしては終わり。だからこそ細心の注意を払わなければいけないと思います。

声だしが終わってからみんなの前できちんと宣言するように指示をしました。この子が「高跳び大好き」というのはチームメイトも知っています。その選手が「4継に賭けるから高跳びには出ない」と自分の口で宣言することは大きな意味があります。全員が「覚悟」を決める必要があると思っています。この子の戦う場所は「100m」と「4継」の2つです。他の者もその「覚悟」を理解する必要がある。自分がチーム内に与えられた役割を果たすというのがどれだけ大きなことなのかを考え行動で示す必要があるのです。

一歩前進。練習に関してはまた書きます。
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