kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

穏やかな気持ちになる

2021-12-16 | 陸上競技

読書の話。

 

先日借りた「アントキノイノチ」を読んでから他の本を読むことに。3冊借りていたのでその流れで。「さだまさし」さんが書かれている本はかなりあるようです。知りませんでした(笑)。本当に小説系は読んでこなかったので。「無知は罪」です。今回は「茨の木」という作品を。全く先入観がない中で読むようにしています。前回の「アントキノイノチ」に関してもタイトルを知っているだけ。それ以上何も知らない。

 

主人公は同年代。とはいっても作品自体が2008年くらいの作品だったので一世代上の方の話になると思いますが。10年以上前に今のようにスマホ利用者がここまで拡大するとは想像していなかった気はします。ガラケーといわれる普通の携帯電話を使っていたころからスマホへ移行し始めたころかなと思います。何かあればすぐにスマホで調べるというのはこのころまだなかった。作品の中にその手のことが出てくるわけではないのですが。

 

父親の形見の「バイオリン」を作った人を訪ねてイギリスに行く・・・。という感じの話です。その中での出会いや心の動き、自然の風景の描写。心地よく読むことができました。基本的に本を読むときはその情景をイメージしながら読みます。多分多くの人がそうだと思いますが。その中で今回の「茨の木」は外国の風景が目の前に広がるような描写でした。出会う人出会う人の「心の優しさ」が感じられる。先に「アントキノイノチ」を読んでいましたから「心の葛藤」や「負のエネルギー」とは全く違う印象がありました。

 

最後に「花子」という女の子が出てきます。この子の発言や行動がすごく可愛らしい。思わず笑顔になります。屈託のない表情が思い浮かぶ。これだけでかなり心が穏やかになりました。家族のことも書かれています。「疎遠」になったときから歯車がかみ合わなくなる。自分自身もだが周りにいる人たちも。「あの時こうしておけばよかった」というような後悔は誰にでもあります。そこが非常にきれいに表現されている。

 

良い作品でした。もう一冊あるのでこちらも読みたいなと思っています。読む頻度がかなり高いですね。読むことが義務にならないように自分のペースで読んでいけたらと思います。

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タイヤ引きと走練習

2021-12-16 | 陸上競技

水曜日。この日は走練習がメイン。1週間以上前から体調不良者が複数出ています。貴重な時間が削られている。もちろん、体調が悪くなることは誰にでもあります。ひょっとしたらよくわからないウイルスが蔓延しているのかもしれません。これはよくわかりませんが、計画的に練習ができるといいなと思っています。

 

この日は全国大会に出場する部活動に対して教育長が激励に来られました。前任校で一緒に働いていた先生もコーディネータのような形で司会進行などもされていました。その関係で大きな声を出しての活動がしばらくできない。グランドで激励されていたので。この辺りもよくわからない部分ではありますが。

 

体幹補強Kから始めました。かなりできるようになっていますが細かいところまで見ると「正確性がない」というのがあります。大腿部を地面と平行にするという指摘をしますが低くなりません。自分では「低くしている」と思っているのかもしれません。自分の体の感覚と実際の動きが異なっているというのであればやはり自分の中で修正ができないといけません。最大限の負荷をかけたい。トレーニングがメインの日ではないですがアップの時の補強で「最大負荷をかける」ことができるかどうかは大きいと思っています。

 

関西に行ったとき。mtm先生が大阪にいらっしゃった時も京都で指導されているときも。室内などで1時間以上「身体づくり」をしていました。強化というだけではなくコントロールするという部分も含めての「身体づくり」です。実際、走っている時間などよりも圧倒的に「身体づくり」をする時間のほうが多い。走りにつながる動きの中での補強も多くありました。単純に「走っておけばよい」といのではない。話を聞く限りこだわりがあって「きちんと身体を動かす」「自分の体をコントロールする」という部分が大きい。強豪校で「高いレベルの身体づくり」をするのであれば、我々はどうするのか。より精度を高めなければ勝負することはできない。ここだけは確かです。

 

少し寮に行ってボイラーを入れるという作業を。舎監なのでそこだけはやっておかないといけません。戻ってくるとタイヤ走が始まる前でした。120mを使ってのタイヤ引き。直線でできるので見やすいですね。それぞれのスタート地点でスタートさせます。1セット目は3本。2人1組で実施。かなり指摘をしましたが、走り終わったらすぐに下を向きます。きつそうな姿を見せます。きついのは当然です。しかし、それを前面に出すのはどうなのか。気温も低い。その中でしゃがみこんで下を向いている。これでは絶対に強くならないと思います。私見ですが。

 

きついのは当然。走っているのですから。走り終わった後に倒れこんだりしていて「強くなる」のであればそれでもいいと思います。本当は呼吸を整えて次の1本に向けて準備する必要があります。「自分はしっかりとやっている」と思う部分はあるでしょう。しかし、本当に「強くなろう」とする選手は「自分の今に満足しない」のです。走り終わった瞬間に次のことを考える。次の1本でどう走るか。その部分まで含めて考えないといけません。

 

2セット目は短長は5本で。3人1組にして走る。短長はこの部分がしんどいと思います。それでもこういう部分は重要。ヨンパの選手がいるのもありますが、「疲れてからどう動くか」というのは重要。タイヤ引きでスピードの乗ってから自分の体の前で足を動かす。接地のポジションを身体の真下にする。疲れて来てからそこが意識できなければ効果は上がらない。補強と同じ。「回数をこなす」「本数をこなす」だけでは強くはなれない。厳しいようですが。

 

少し休憩をはさんで。走練習。短短が120m×3(walkで戻る)、短長が120m+100mを3本。タイヤ引きで作った走りを実際のスプリントに落とし込む。短長はかなりきついと思います。それでもしつこく「下を向くな」というのを繰り返しました。それぞれの学校で「伝統」みたいなところがあります。走り終わったらその場に座り込むというのが「伝統」というチームもあるでしょう。本当は歩けるのに「倒れこむ」ことで「最大限の練習をした」という雰囲気が生まれる。ここは違うと思っています。関西の高校に行ったときに練習が終わって倒れこんでいる姿を見たことがありません。「余力を残している」という評価もできるのかもしれませんが絶対にそんなことはありません。「倒れこむ」ことで「力を使い果たしました」という雰囲気にはなりますが、「雰囲気」です。倒れこむほど力を使っていたらその後の練習は何もできないと思います。もちろん、そこまで追い込めるのが理想。実際は「余力はあるが倒れている」という場面が多い。これはずっとグランドで見てきた経験です。

 

実際、これだけ走って「ケツ割れ」していたいという姿がほとんどありません。最大スピードを最初から出して最高の走りをし続けると1本でも乳酸が爆発的に蓄積します。走る練習というのは「最大スピード」を出して筋肉に乳酸を蓄積させることができるかが大きい。乳酸が蓄積して「痛み」が出ても動き続けるくらいの負荷をかけたい。本当に乳酸が蓄積したら歩きたくても「足ががくがく」してしまいます。そういう感じではない。まだできると思っています。

 

試合の時に予選を走る。その時に「下を向く」「苦しそうな姿を見せる」とどうか。他の選手はその姿を見て「この選手は疲れているな」と思います。気持ち的に「こいつには勝てる」という気持ちにさせます。疲れていても「まだ余裕がある」という姿を見せることで相手も「要注意だな」という心理が働きます。実力が接近している状況であれば「心」の部分で勝負が決まることもあります。そこまで考えてやっていく。実際、予選が終わって倒れこんでいるような選手はレースでほとんど見たことがありません。もちろん、しんどい部分はあるでしょうが。そういう場面で倒れない。「力を使い切って負けた」という姿を示すというのは「恥ずかしい」ことか。この部分は話が少しずれるのでまた違ってきますが。

 

「よく頑張ったね」「すごいね」と褒める。必要なことかもしれません。しかし、本当の勝負をするためにはそのあたりの「満足」では困るのです。きつそうな姿を見たらこちらも「無理しなくていい」という話をすることになります。万が一、本当に倒れたら困るからです。実際そのような姿はこれまで見たことはありませんが。本当に強くなるためにどのように練習をするのか。ここは重要なことだと思っています。体幹強化というだけではなく「質」を上げていくことを求めたい。本当に目指すものがあれば・・・ですが。

 

総じて走れるようになってきていると思います。が、ここはまだ通過点。もっともっと走れないといけません。現状に満足するというのは絶対に避けたい、強くそう思います。

 

 

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トレーニングの実施

2021-12-16 | 陸上競技

書けていませんでしたが。火曜日はトレーニングメインとなっていました。朝の段階で「面接練習をして欲しい」という申し出があったので放課後はそれに対応することに。出来れば当日ではなくもう少し早く言ってくれると良いのですが。

 
その関係で1時間くらい遅れてグランドへ。グランドでは五段跳びをやっていました。この冬はジャンプ系の練習もやりたい。その流れの中で実施しています。が、少し頻度が多かったのか何人かが足の痛みを訴えていました。バランスを考えながらの実施にしていけたらと思います。この週は気持ち練習を落とすという感じになっていたのでちょうど良いのかもしれません。
 
そこからはウエイトとサーキットA。前の記事にも書きましたが現在種目の見直しをしています。より効果を高めるためにどうするか。女子がウエイトをやっていますがそれほど重いものを利用していません。何度か書いていますが、手っ取り早く筋力を上げるのはウエイトがいいと思います。筋肥大をさせるには高い負荷を継続してかけるというのが早い。が、今はそれほど重いもので実施できていません。腰を痛めたりする選手がいるからです。正確なフォームでやれば違うのかもしれませんが、それでも痛める選手が多い。
 
ウエイトは手っ取り早いですが、女子は自重で負荷をかけるくらいでも良いのかなと思っています。あまり太くしたくない。その分重くなります。太くしないで強化するためにどうするか。これを今再確認しているところです。バランスよく効果的に負荷をかけたい。現在はウエイトが週に1回。この辺りもkbt先生と話をしています。位置付けとしてはウエイトというよりは補強の一環という感じになっています。
 
tokushoの時には週に3回ウエイトをやっていました。火曜日木曜日土曜日の3日。火曜日木曜日は走らずにトレーニングのみ。土曜日は走練習が終わったからウエイトや補強。かなりの時間をかけた取り組んでいました。ウエイトで効果を出そうと思えば最低でも週2回。理想的には3回はやりたい。そう考えると今は少し足りないかもしれません。ウエイトをやるには少し器具が足りない。どうしても時間がかかってしまいます。
 
女子がウエイトをやらずに代替種目になる補強ができれば男子はベンチプレスを導入できます。そこに時間がかけられるからです。kbt先生と話す中で「男子はベンチをやらせたい」という部分もありました。別に私はトレーナーというわけではないのでどこまでできるか分かりませんが、グランドで動きや補強を見ながらも「必要なことは何か」を見極めていきたいと思います。それを上手く組み合わせて1番効果的な練習形態を作る。
 
今一番良いのはそれぞれが話をしながら練習やトレーニングについて考えられることです。これまでやってきたことを話しながらやりたい練習を組み立てる。私的には身体作りが必要だと思っています。アップの補強だけでは時間が足りないかなと。走練習も大切。技術も大切。それ以上に身体を動かすためのトレーニングは必要なのかなと。
 
これも何度か書いていますが「心技体」の部分。やはり一番大切なのは「体」の部分。身体を動かすための筋力や体力がなければどれだけ良い練習をしても効果は上がりません。もちろん、その下に「心」があるというのは間違いない。「何がなんでもやろう」という「心」がベースになる。そして最後の最後で勝負する時にも「心」が必要になる。これは「種類が異なる心」だと思っています。やりたくない人に無理やりやらせても効果はないですから。
 
話がそれましたがやはり補強かなと。今は毎日練習後に「補強4種目」が入っています。腹筋、背筋、内転筋、ハムストリング。それでもまだ足りない部分があります。バランスよく補強を取り入れていくこと。腹筋なども色々なバリエーションを考えながら鍛えていきたい。とにかくこの部分がどれだけできるかなのかなと。
 
トレーニングの頻度としては週2回くらいできれば理想なのかなと。この部分も含めてしっかりと検討できればと思っています。丸々取れなくてもどのような形化で実施できればいいかなと。トータルのことを考えると走練習にしたいですし、専門練習もしたい。こうなるとバランスの問題になってくると思います。時間は無限大にはありませんから。どのように使うか。どのように配分するか。このあたりのことも考えていけたらと思いますね。
 
話をする中で見えてくることもたくさんあります。最善を。
 
 
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