前の記事の続き。
短い距離を中心に走ってからこの日のメインである補強へ。木曜日に「ウエイト代替種目」の説明をしました。うちの選手もこの日が初めて通しで行う内容。種目そのものはわかると思いますが順番などがわかっていない。これもやる中で効率が良くなっていくと考えています。さらには説明をしないといけないという上場になっているので手間取る。当初からこの日にやるということになっていたのでここは片目をつむった状況で見ていなければいけないと思います。
今回はウエイト代替種目のほうについて指導しました。サーキットBに関してはこれまでもやっているので問題はなし。種目が少し異なる部分がありますがこれは問題ないと思います。こちらも人数が多くなるので薄まる部分が出てきます。それをどのように対応するのか。すべて私が説明してもよいのですが時間がもったいない。選手たちが自分で「ポイントを伝える」というのができるかどうかです。
ウエイト代替種目は本当は「ウエイト場」でやる予定にしています。シャフトの運搬などのことを考えるとグランドでやると効率が悪くなるからです。さらには男女共に「片足スクワット」をやる際に自分で背負えないというデメリットもあります。ウエイト場であればスクワットラックを利用して背負うだけでできる。この部分のロスも大きいかなと。また、「重さ」も様子見で考えないといけないので。女子は20㎏のシャフトのみ。サイドランジも片足スクワットもスナッチもこの重さで。サイドランジに関しては細いシャフトでもいいかもしれません。この辺りもやっていかないとわからない。
男子は片足スクワットが40㎏、サイドランジなどは重いので軽くしました。本当に筋力を上げるためにはもう少し思い重さでできないといけないかなと思います。これまでスクワットをやっていましたが本当に必要な筋力が上がっていたのか。腰への負担なども考えて重さを減らしながら最大負荷をかけらえるようにしようと思っています。選手によっては女子と同じ重さでやっている部分もありました。こうやって「明らか」にされていく部分があると思います。「筋力」を上げるためにやっているはずのウエイトで向上していないのはなぜか。どこに課題があるのか。「補強をやるだけ」ではない。すごく重要な部分だと思います。
下半身、股関節、体幹。この部分に関してはかなり負荷をかけることができるのではないかと思っています。一つ課題があるのは「上半身」です。ベンチプレスはもともとやっていませんでしたが、腕立て系しかやっていないのでこの部分のバランスが悪いかなと思っています。この日の練習の中に取り入れるのは難しいかなと思っていますが、どこかでしっかりと上半身補強を入れたい。ここも見極めながらなのかなと思っています。
うちの選手も弱いなと思いますが他のチームの選手も弱い。もちろん、「補強の強さ」=「競技力の高さ」ではありません。先日国体関係で練習に来た選手たちも「驚くべき弱さ」でした。それでも走れるのです。が、本当は体幹の筋力が上がることでもっと競技力が上がる。なかなかそこの部分には目が向きません。「筋力がなくても走れる」のだから困ることはない。「体幹が強い」ともっと走れるといわれても実感はわかないのだと思います。鍛えるだけではなく「使える」ようにすることも含めて重要なのかなと思っています。
1時間程度で終わるのが理想ですが説明や流れのこともあり1時間を越えました。時間をかけたらできるのは当然です。しかし、時間をかけずにしっかりとできるようになるのが理想。「補強を早く終わらせる」のが目的になってしまう選手も出てきますが本当は「正確に早く」というのが重要です。体幹に力が入った状態で他の補強もできるようになってほしい。しかし、その部分に対してどれだけの理解が得られるか。この冬で徹底的に強化できたらと思っています。
もちろん、今回実施した種目がそのまま行われるかどうかはわかりません。試行錯誤しながら一番良いものを作り出していきたいと思っています。複数顧問体制ですから客観的な意見を聞きながらやることができます。正確性を保てない補強であればそれは除外する必要もあると思っています。やればいいというものでもない。正確にしっかりと。
導入段階です。それでもかなりきつそうでした。慣れていくしかない。筋力を上げていくしかない。そう思っています。温室育ちではなくある程度ワイルドさも必要です。「きれいな練習」だけではなくがむしゃらに正しくやっていくことも必要。単純に「がむしゃら」になればいいというものでもないですから。こう考えるともう少し「ボディーコントロール」の練習もできればいいなと思います。バランスディスクなどを利用した練習も。ここも考えながら見守っていけたらと思います。
午後からハードル練習会もあったので該当者はヘロヘロの中で気持ち早く終わる。それ以外の選手はプラスアルファの補強をひたすら。どれだけやるのか??と思われるかもしれません。毎回毎回ではない。時として必要なことがある。そう思っています。普段はある程度きれいな練習でも時と場合によっては「泥臭くやる」必要もある。叱咤激励しながら前向きに取り組んでもらいたいと思います。元気が出ればもっともっと変わっていくと思います。
かなり筋肉痛になると思います。そのあたりのことはいろいろと聞いてみたいですね。どうなのかを。フィードバックがあってわかることもある。日々勉強です。