金曜日の練習について。目標設定の部分で時間をもらいました。そのため予定していた練習を少し端折ることに。申し訳ないなと思いますが、必要なことだったと思っています。これがこの場だけのことにならずに次につながっていってくれたらという部分ですが。
目標設定について話している途中で小雨が。予報では朝だけのはずでしたが微妙に降り続けるという感じ。うーん。なかなか難しい。それでもアップサーキットを屋外で。練習の中心に「補強」があります。これは在籍している3人の指導者が共通する部分です。走るために必要な身体作り。丁寧にやっていくこと。ここが練習のベースになります。まだまだ足りない部分がありますが時間をかけて身体をしっかりと作っていければと思っています。
そこからピロティで動きの基礎。壁抜きをしてからハードルドリル。ハードルを使った練習にはいくつもパターンがあります。全ては「股関節周辺の強化」につながっていく。更には動きの切り替えのタイミングや接地のポイント。いくつもの要素が含まれている中での練習になります。連続抜きやワンステップハードルも取り入れられています。何度も書いていますが「なぜその練習をするのか」という部分が明確にならなければ時間をかけても無駄になってしまいます。ここもしつこく言い続ける。
そこから屋外で「片足スキップ」を実施してからのスプリント。動きの感じが良くなってきているなと感じます。この時期からある程度「片鱗」が見えないといけない。いきなり3月になって走れるようになるということはありません。普段の練習から「走れるようになってきているな」と感じられるかどうかは大きいと思っています。ロングスプリント系がかなり動きが洗練されてきた居る印象を受けています。まだまだですが「片鱗」は見えています。元々短い距離のスピードを上げてから距離を伸ばしていくというパターンでやっています。この冬はこの部分も踏まえてある程度のスピード持続ができればいいなと話しています。
本当はここからバトンなどをやろうと予定していたのですが、時間の関係で割愛することに。この段階で「かなり進む」という印象があったのでそのまま専門練習に行こうと。短距離はトーイングをやってから「1歩目の重心移動」を課題としてピロティで。ここはkbt先生が。跳躍系も専門に分かれてkd先生が。私はハードルを。こういう部分も分担ができるので細かく見れます。全員で一緒に見ることもありますが、専門的な指導が受けられるという部分は他ではできないことではないかなと思っています。
ハードルは時間の関係で一歩ハードルから。これを「短め」の設定から始めました。ドリル的な動きもしたいのですが時間がないので割愛。利き足を2本、逆足を1本という形で。ショートハードルの選手であっても多少なりと逆足の練習を入れていいと思っています。バランスです。今は全体的にヨンパを意識した練習内容にしています。頻度を増やしていくことで「越えていける」ようにしたい。3本を1セットとして2セット。そこから少し足長を伸ばしてもう2セット。無難に。
最後に交互にハードルを越える練習を。2歩ハードル。これもあまりやらないかもしれません。実際この手の形でレースで使うことは少ないので。しかし、「技術練習」としては必要だと思っています。「ハードルに特化する」ことができるのでこれができるというのもありますが。これまでであれば「短距離」と「ハードル」、「跳躍」などを見る必要がありました。そうなると「やっておくように」という感じが増えます。それぞれのパートの練習をする必要があるからです。「跳躍」「投擲」を一切やらずにスプリントに特化するというのも必要な選択だと思っています。人数が増えたり種目が多岐にわたることで「細かくできない」という状況が生まれるからです。それが今は「細かくできる」という環境。私自身もやりたいと思うことを試すことができます。ありがたい。
で、2歩ハードル。これは「利き足」と「逆足」を交互に使います。かなり難しい。左右が気にならない選手であれば問題ないのかもしれませんが、どうしても「左右差」がでます。それを自然に交互で越えていけるようにする。意図的にやっています。利き足が上手く跳べても逆足で止まってしまって届かなくなります。抜き足が前まで持ってこれないことと流れが止まってしまうことが大きな要因です。それを体感しないと分からない。同じ足ばかりで逆足であればなんとなくできるようになってきています。しかし、レースの時には「交互」です。特に逆足の時に流れが止まってしまうので次のインターバルが苦しくなります。それを克服するためにも「2歩ハードル」は必要だと思っています。
「利き足だけで行けばいい」という指導者もいると思います。が、ハードルインターバルで2歩増えるというのは「大きな減速」につながります。回数は少なくても逆足を利用することで最低限の減速に抑えることができる。ここも非常に大事な考え方だと思っています。その1回のために逆足を練習すのが無駄な時間と思うのか、必要だと思ってやるのか。考え方次第だと思いますが私は絶対に必要だと思っているのでやるようにしています。大学に進学してやりたいと思う選手もいるでしょうから、その時に困らないように準備していくという意味もあります。
ヨンパの練習について色々と思うことがあります。同じ男子であっても「歩数が違う」という状況が生まれます。そうなると「ハードル間」が変わってきます。15歩で行く選手と17歩で行く選手が同じ距離でやるのは「間違っている」と思っています。それぞれのレース展開によって「用いる歩数」が違う。そうなると「ストライド」も変わってきます。一律でやるのではなく細かくやっていくことが必要になるのではないか。女子も同様ですが。練習自体は「最大公約数」の中で距離設定していきます。本当は10人いれば10人に合わせてやるのがいいのでしょうが。それは難しい。どこで折り合いをつけるのかも考えていきたいと思っています。ショートハードルもヨンパもそれぞれ工夫次第で大きな差が出てきます。面白い部分です。
まとまりがありませんが。ハードルの練習について考えることがあります。この冬はまた違う形でやってみたいなと。ハードルインターバルの設定や歩数の部分も含めて工夫したいなと思っています。チャレンジしながら良い練習になればいいなと。