kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第5回ハードル練習会

2021-12-27 | 陸上競技

土曜日の午後。この日は2021年最後のハードル練習会となっていました。11月から始めて5回。半日ですが継続的にやっていくことで変化は間違いなくあります。1回で詰め込むのではなく頻度を増やしてその中で改善していくことが必要かなと。意識するポイントは毎回同じです。次に来る時までに練習してくるように伝えています。1か月に1回ではなく隔週くらいでやるとこちらも変化がわかります。

 

年内は「ドリルで基礎技術の習得」というのが課題でした。「リード足」「抜き足」をどのように運ぶか。最初の段階で「やりたくない動き」をしている選手が多数いるのでその修正から始めています。導入段階からきちんとできるといいのですがこれは仕方ない部分。指摘しあいながらもやっていけたらと思っています

 

アップはサイキングアップから始めて腹筋、そのままMDの真上投げ。道具があるところではある程度のことができます。本当は補強系もかなりやりたいのですが、ここに時間を割くと「技術的な改善」にまで時間が取れません。選択と集中。この練習会では「基礎技術」がメインですから補強は別のところで。本当はこの部分は両立しないといけないと思っています。やりたい技術があっても基礎筋力がなければできないというのもあるので。難しい部分です。

 

そこからハードル股関節回し。これも毎回のようにやっています。軸を作ってから大きく動かす。股関節周辺を鍛えることにもなります。そこから連続抜きにして前に進む。10本やりました。鍛える→使うの流れの中でやっていきたいと思っています。段階的にやっていくことで変化が生まれるのかなと。

 

そこからはもうひたすら「基礎ドリル」です。前回やったものと全く同じ流れで。ここは特段書くことはないのですが(笑)。歩行からリズム、連続という流れ。前に進むという感じを出す前に「膝を締めて持ってくる」という部分を重視しています。リード足を締めて持ってくる。歩行の時に意図的に「上方向」に運びます。その時に身体も上方向に引き上げられる。この段階で「締めて運ぶ」ことができれば前方向に進んだ時にも同じ感覚でできます。とにかく「意識付け」です。ある程度の時間を使いました。

 

一歩ハードルをやったのですがちょっと「足りない」と思う要素があったので追加で「タンブリング」を。これもよくやる練習です。身体を上に運んで一気に降りてくる。ほぼ同時着地。ここが遅れる選手は他の動きをしても遅れます。抜き足のタイミングが遅れないようにしたいのでここに関してはしっかりとやりたい。少しお手本も示しました。ふくらはぎの痛みがあるのでそれほどできませんでしたが・・・。無念。

 

この日は実際にハードルを跳ぶ時間もかなり確保しました。タータンではなく土の上でやるようにしています。タータンのほうが走りやすいかもしれませんが「負担」が大きくなる。そうなると故障の原因にもなります。ハードルは踏切、着地とダメージが大きくなります。しかし、ここまでくるとある程度「本数を跳ぶ」ことでしか技術的な変化が生まれにくくなります。ドリルだけをやり続けてもダメ。実際に跳んでいくことで身についていきます。3歩ハードルを4本×2セット。競技レベル、慣れに合わせて5種類の幅を作っています。実際はショートハードルは全員が3歩で越えていくレベルに行きたい。が、いきなりは無理。普段学校でできない選手もいるでしょうから。こういう時に「本数をこなす」という練習も必要。一人で複数を見るので全員に同じように声掛けができているかは微妙ですが。気になることはとにかく伝える。そのための練習会です。

 

フレキハードルを使います。が、何人かがひっかけて転倒してしまいます。高さは男子は400mH、女子の一番速いところは100mHの高さ、それ以外は400mHの高さに設定。それほど無理をさせていません。が、ひっかけてしまいます。これは「技術的な課題」も大きく影響していると思います。リード足というよりは「抜き足」です。大きく抜いてしまうので「支柱」のところに抜き足が当たります。フレキですから中央部を跳べばあたっても負荷はありません。この部分も考えていけたらと思いますね。

 

そのまま5歩ハードルへ。3本ー2本で。午前中からやっている選手もいるので疲労度は高いと思います。それでもやっておきたい。疲れてきた中でも正確なハードリングができるかどうか。国体関係で指導してきた選手、かなり良くなってきています。余裕がありますどちらかというと踏切が近くなってしまうのでその部分を何度も指摘しながら修正していく必要があります。自分のところにもハードル選手がいるので「ライバル」を育てているという感じにもなっていますが。今のところ「勝てない」のでライバルとして成立していないかもしれません。追いつけ追い越せ。こうやって目の前に強い選手がいるとそれを目標にやっていけばよい。戦えるようになることが重要。かなりの疲労度ですが(笑)

 

最後に補強を少しやって終了。少しずつ「練習会」らしくなってきました。これまでは「ハードル教室」という感じでした。基礎基本を徹底的にやっていく。それを繰り返すことで少しずつですが身についていきます。これが年が明けて「本格的な練習」に移行していけたらと思っています。もちろん、競技レベルに差はありますから一概に全員が「専門的な練習」に移行できるかは分かりません。別の形でやっていく必要もあるでしょう。それでも「少しでも速く走る」というテーマのもと続けていきたいと思っています。

 

さすがに疲労感がありました(笑)。私も選手も(笑)。クリスマスだったので「きのこの山」「たけのこの里」を配布しました(笑)。サンタです。

 

少しずつやりたいこと、やっていきたいことが見えてきています。これを形にしたい。何とかして「ハードル王国」と呼ばれるくらいにしていきたいですね。真面目に。

コメント
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