kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

我ながら4

2011-11-06 | 陸上競技
話が前後します。土曜日はまた別に書きたいと思います。あまりにも衝撃的だったので忘れないうちに書いておきます。

日曜日、朝から県駅伝の役員のためきらら浜へ。今回うちの学校からはチームとしては出場しませんが、支部チームとして出場するとのこと。半強制的に生徒を車で乗せていくように言われたので役員として行くことに。これは引率なのか非常に微妙な感じですがまーいいかって雰囲気です。

ここまではよくある話です。選手を乗せて移動していました。あと10分くらいできらら浜に到着するという所で信号に引っ掛かりました。どうってことありません。が、しばらくすると「ガン」という衝撃が…。ほぼ止まった状態でしたが後ろから追突されました。後ろの車が気を抜いたのか軽い接触をしてしまいました。追突といえば追突です。

しかし、後ろの車に乗っている人が降りてくる気配はありません。仕方なく私が降りていって目の前のコンビニに入るように指示。うーん。「当たりましたか?」と言われましたが明らかに接触しています。強い衝撃ではありませんでしたが間違いなく追突されています。

コンビニに止めるとさすがに「すみません」と謝られました。服装を見ると間違いなく陸上関係者。選手も全く大丈夫ですし、車は元々傷だらけですから「もう良いですよ」と言って終わりにしました。本当は全く良くないのでしょうが、陸上関係者と思うとあまりガンガン言うのもどうかと…。気が弱いので。

しかし、なぜこのタイミングで車ぶつけられるかな…。我ながら呆れます。私に非はないのですが自然にトラブルに巻き込まれます。疲れますね…。
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目標設定

2011-11-06 | 陸上競技
金曜日、午後の後半は目標設定について。この1週間でここまでたどり着くのが私の目標でした(笑)。いつまでもミーティングばかりはできません。練習をしないといけませんが、準備段階としてはしっかりと「心」を育てておかないといけないと考えていました。目標設定は運動心理学の最も基本とする部分です。これまでもやって来ましたが今回はそこまでに自分と向き合う時間を設けました。

数日前に「何故中学校で陸上部に入ったのか?」と質問しました。「周りよりも足が早かったから」「小学校からやっていたから」といった返事しかありません。陸上部に入ったから練習をしていた。それが全てだと思います。発達段階に応じた指導が必要になるので中学校ではそこまでシビアにやらなくても良いと考えています。あまり根を詰めてやると高校に入って燃え尽きてしまいます。漠然とした中でやっていっても自然と身体が出来てきますから記録的な伸びは見られます。

高校生になるとそうはいきません。もちろん素晴らしい才能を持った選手であれば細かい事をやらなくても伸びていきます。しかし、周りの誘惑も多くなります。周りは遊んでいるのに自分だけが練習しているのが馬鹿らしくなってきます。一時的な恋愛にはまってそれが全てだと感じて最優先になってしまう者も多数います。このような状態で「練習をやって目標を目指そう」と言っても馬の耳に念仏状態です。明確な目的意識を持って目標に向かえるように指導していかないとチームは変わらないと感じていました。今年1年を見てもらったらそれが顕著に現れています。

準備をしてきたので目標設定について話をしました。「数値で示す」「期限を決める」という最も基本的な内容です。スモールステップで小さな目標を挙げていきそれを1つじつクリアできるようにやっていきたいと思います。先日「インターハイに行きたい」と言っていたので「どうすればインターハイに行けるか?」と問いました。「努力」「体幹補強」「先生を信じて練習する」「スピード持久力」といったものばかりが挙げられました。なかなかこちらが求める答えは返ってきません。話のつながりがなかなか分かってもらえませんね(笑)。
ここで聞いているのは「目標」であり「数値」「期限」なのです。女子の100mでいえば「12秒10を切る」事がインターハイへの明確な道筋です。漠然と「努力」をしたところでそれは意味がありません。問題点が明確ではないからです。「12秒10」を出すためには何が必要かを必死で考えて月毎の小さな目標をクリアしていく。それができて初めて目標に近づける。一生懸命に補強をしたからインターハイに行けるのであれば強制的に毎日やらせるだけでインターハイに行けるはずです。

あとは常に自分や他人の目につくところに目標を掲げておく必要性を話しました。毎日毎日自分の目標が目に入れば自然と「その気」になってきます。今までも目標設定はやってきました。トレーニングルームに張っていましたがこれは「目標設定」をしただけで終わっていました。毎日それを見るわけではなく「書いたこと」に満足してしまっている。目標とは決めればそれで目標に届くわけではありません。目標を決めて常にそこに向けて力の方向を定める。一度書いたら終わりではない。毎日何度も自分の目標を目で見て口にして他人に知ってもらう。これが目標達成のための方法だと考えています。自分の目標を意識する事で間違いなく行動が変わってきます。ルールと同じで決めることに意味があるわけではないのです。

話をしていて思い出しましたが以前京都の強豪高校に学校訪問をしたことがありまし。これは陸上とは関係ない立場で行きました。その時、職員室の前に陸上競技部のホワイトボードが置いてあり、毎日目標を書いてありました。部員だけではなく教職員、全校生徒に知ってもらう事で常に目標を意識する。それに見合う行動をする。退路を断つのです。

練習の後半は目標設定の時間にしました。出来るだけ細かく、具体的に、数値で示して期限を設ける。これが出来なければ今までやってきた意味がなくなります。時間が必要になります。考える時間は自分のためです。

この時間が選手にとってどのような意味を持つ時間となるか。今後の取り組みを見ていきたいと思います。まだまだ失敗はあると思います。それを自分の力に変えていけるようにポジティブに考えられるようになってもらいたいですね。見守ってください。
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ミッションステートメント&チャンスを見つける

2011-11-05 | 陸上競技
金曜日の朝、この日もミーティングをしました。内容は「自分の存在意義を明確にする」です。むちゃくちゃ漠然とした内容ですし多分イメージは出来ないでしょう。自分が何のために人生を送っているかなんて高校生が考えたことがあるはずはないと思います。毎日のように漠然とした時間を送っている。「自分が何をやるのか」というのは考えなくても生活はできますからね。

平たく言えば「チーム内の自分の役目を理解する」ということでしょうか。人生における使命といえば大きすぎて見えません。自分が一生懸命にやっていくことでチームに何を残せるかという事を使命、存在意義と感じてもらいたいと考えています。この中でミッションステートメント(使命の宣言)について書いてあります。自分自身を理解して自分がチームの中で出来る役割を宣言させようと思いました。ミッションステートメントを考えるための自己分析をさせないといけません。この日は朝からいくつかのステップを踏みながら自分自身に出来ることを細分化して考えさせたいと思い時間を取りました。

この自己分析を踏まえて自分がチームの中で出来ることをしっかりと考えさせる。この時間を取り放課後までに紙に書いて示すように指示をしました。自分自身が分からない事は誰にも分からないですからね。

午後は様々な事があってしばらく身動きが取れませんでした。その間自分達でミッションステートメントについて文章化することと次の章を読んでおくように指示をしました。しばらく時間がかかりましたが練習に出て続きの内容をやることにしました。この日はどうしても目標設定についてやっておきたかったので少し駆け足で読み進めていきました。

目標設定の前は「ポジティブな信念を持つ」というものです。全ての考え方をポジティブに変えていきたいと考えていました。どんな苦しい状態に置かれてもその中で「プラスになること」を見つけ出していかないといけない。ネガティブな考え方をしていたら絶対にネガティブな結果を招く。この場で前日にハードルで転倒した選手に話を聞きました。どのような気持ちで練習に入ったのかを確認しました。練習開始3秒後の出来事でした。何もしていない中で転倒してしまったのです。確認してみると「負の連鎖」を呼び込むような考え方、気持ちでやっていたようです。なるべくして迎えた結果なのです。

人は苦しい場面に立った時、「自分だけが苦しい」と感じます。その状況を自分を成長させるというのはなかなか理解できません。「怒られた」という事実だけが頭に残る可能性があるからです。ここでもう一度前日の出来事を振り返るように話しました。問題点から何かを学ぶことが出来るかどうかが今後につながるからです。怒られたというだけで終わるから次につながらないのです。何を考える機会になったかが分かればいいなと思います。

苦しい環境さえもポジティブに捉えれれば、自分を成長させるチャンスになるのです。考え方次第で全ては変わる。そこをきちんと理解させたいと思いました。この話の終了後、最後の目標設定についての話しになります。

記事を変えます。
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早速のトラブル

2011-11-05 | 陸上競技
木曜日、この日は文化の日なので学校は休み。この冬期でやろうと思っているトレーニングを時間をかけて確認をしようと計画していました。通常の授業日であれば3時間程度しか時間が取れません。きちんと説明をしながらやっていくとかなりの時間を要します。休日であれば4時間程度は取れるはずですから導入段階としてはこの日が一番だと。

練習開始時間を8時半としていました。私は7時過ぎに学校に来て職員室で色々とやっていました。時間になったのでグラウンドに降りるとある程度の準備をしていました。しかし、ラダーがいつも使うものと違います。見てみると投擲が使用しているラダー。短距離用ではありません。確認をするとラダーがぐちゃぐちゃになっていて使えないとのこと。だから投擲のラダーを借りたと。呆れました。問題点が何も解決していないのに「自分のやりたいことだけをやる」というのは間違っています。ラダーが使えるようになるまで練習は開始しないと宣言して待ちました。

見ているとラダーを必死でほどいている者が数名。何もせずにそれを周りから見ている者が同じ数います。あえて何も言わずに見ていました。その時間約1時間半。全く時間の浪費です。やっとほどけたので練習開始!というわけにはいきません。全員を集めなぜこのような状況になったのかを考えさせました。1つは問題の先送りです。ラダーが絡まっているのはこの日に分かったことではないはずです。火曜日に練習道具の確認を指示していました。その時に分かっていたはずです。本当に何とかしようという気持ちがあれば木曜日の朝早くにでも集まってその作業はできたはずです。今は時間がないから今度やろうという先送りの考え方がこういう事態を招いたのです。

また、周りで見ていた者は1時間半本当に何もしていません。それを座ってみている私も私ですが・・・。気づかせるためには必要な「待つ」という時間だったので私はあえて待ちました。なぜ何もしないで見ていたのかを問うと「やることがなかったから」との返答。本当になかったのか?これを問いました。上述のようにこの日は冬期練習のトレーニングメニューの確認です。これまでやっていなかったような細かい種目がいくつも入っています。練習メニューは火曜日の時点で渡しています。自分たちで内容を事前に確認して準備ができるためです。しかし、周りで見ていたものはその練習メニューの確認をしていません。他の者が練習道具の準備をしているであれば自分たちは練習内容の確認、補強のやり方の確認をすることができたはずです。それだけではなく練習場所には草が生えています。自分たちの練習場所をきちんとした形にするために草抜きや石拾いができました。「やることがなかった」のではい。見つけようとする気がなかったのです。

うちの選手の課題はここにあります。「誰かがやるからやる」というその他大勢の行動です。自分自身のためにやるという感覚が著しく不足しています。ここ数日間で話をしてきた内容がまだまだ身になっていません。考え方を変えていかない限りは自分の行動は変わらないのです。ここを変えるのは大変なことですがやっていくしかありません。

その後練習内容の確認。ここまでに約2時間を要しました。うーん。何をやっているのか。ハードルを使った動きの指示をしなければいけませんでした。何度も書きますが何もやることがなかった選手は事前に確認ができたはずです。それを他の者に教えてやればこれだけの時間は使いません。それほど難しい動きではありませんから実際にやって見せました。始めてハードルを越えようとした瞬間1人が転倒。「痛い」と大きな声で叫んで泣き始めました。練習をやっと始めようかという瞬間の出来事です。本人は肘が曲がらない、指が動かないと泣き続けるので救急に連れて行くことになりました。練習どころではありません。やっておくように指示を出してすぐに病院へ。うーん。

後日本人に話を聞きましたが、練習を開始するまでに「今日はダメだ」という気持ちが強くあったとのこと。ここ最近話している内容が顕著に出ました。「ダメだ」と思っているからダメになる。間違いない事実だと思います。かなりのエネルギーを使ってやっているつもりですがなかなか本当の意味が伝わりません。十数年かけて積み上げられてきた性格は簡単には変わりません。それを変えるためには余程の覚悟が必要です。転倒したことを責めるつもりは全くありません。なぜそのような状態になったのかを冷静に分析・判断できるようにならないといけないのです。

先は本当に長いなと感じています。私の精神力が続くかが一番の大きな問題点ではないかと考えています。しかし、成長を助けるのが我々の役割。辛抱してやっていかないといけないと思います。
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自分の欲しいものを決める

2011-11-05 | 陸上競技
水曜日、朝からまたもミーティング第3章「自分の欲しいもの決める」という内容です。ここでは「なぜ人生で欲しいものを手に入れていないのか?」という問いかけがされています。その答えは「自分の欲しいものがよく分かっていないから」と記してあります。これだけでは高校生には間違いなく理解できないですね。でも本当はすごく大切なことです。

カーナビの例が挙げてありました。最新機能のカーナビを購入した。これは100%目的地に最短距離で案内してくれる高性能のカーナビ。しかし、目的地を入力しないなら決してそこへはたどり着けないというもの。イメージしやすいなと思いました。本当に目的地が明確になればどうすればそこに行けるかを考えるようになります。「北の方向に進みたい」というだけではカーナビは意味をなしません。明確な目的地があるからこそその道を示してくれるのです。まずは自分自身が「本当に欲しいものは何か」を決めないと先には進めないのです。

その続きに「大きな目標に挑戦する」というのがりました。大きな目標を掲げると周りは「何を言っているんだ」「そんなことできるはずがない」と言います。しかし、こういう決めつけが自分の中の「可能性」を制限しているのです。本当はできるかもしれないのに何もやる前から「無理だ」と思っていたらできない。「遠くの星を目指せば、たとえそこまで行けなくても遠くへ行ける」という言葉が書いてありました。最終的に大きな目標が達成できなかったとしてもそこに向かって進んでいく中でその目標に限りなく近づいていけるというものです。大きな目標を決めずにその場に止まっていたらどれだけの時間がたっても前には進めないのです。大きな目標を掲げるのは決して恥ずかしいことではない。自分を成長させるための大きな指針となるのです。

最後に欲しいものを手に入れるために自己分析をするという部分があったのでこれを放課後までに自分で書き上げるように指示をしました。こういう時間をどれだけ真剣に使えるかは大事だと思います。

そのまま放課後は自分たちで話をさせました。欲しいものを決めるという部分で今自分たちが手に入れたいものは何かを考えさせました。以前チームが大きく成長した時にグラウンドのまんなかで大きな声で「どんな自分になりたいか」「どんな意識で競技に取り組むか」を全員で叫んでいました。「そんなことをしても意味がないだろう」と何人もに言われましたがそれでも続けていきました。ポジティブな言葉を毎日言い続けること、自分の行動指針を宣言することでそれにあった自分になっていくと考えています。「勝つために手を抜かず努力を惜しまない」「恩義ある人のために正しい道を貫く」「自分のため、チームのため、絶えず競争心を持ち日々過ごす」というたった3つの言葉です。それがいつの間にか自分たちの行動を正していく。不思議なものです。女子のマイルが県で活躍し始めたのはこの頃だったと思います。

その話をして自分たちの「欲しいもの」とそれを手に入れるための行動指針を考えるように話して時間を与えました。が、決まったのは「自分たちならインターハイに行ける」というものでした。うーん、ちょっと違う。こんな漠然とした宣言では人の「心」は動きません。人を動かすの、脳に思い込ませるのはもっともっと具体的な言葉でなければいけません。インターハイに行くというだけで行けるのであればみんなが行っています。もっともっと自分たちの行動を大きく変えていくような行動指針でなければ絶対に変わりません。こちらが求めていることのレベルが高いのかもしれません。理解できていないから微妙な表現になるのかもしれません。しかし、妥協するわけにはいかない。変わるチャンスを生かさないといけないのです。もう一度全員で話をさせました。特定の人物が決めた決めごとには意味がありません。みんなで協力して意見を出し合って初めて意味があるのです。かなりの時間を要しましたが6時過ぎにやっとそこまで到達しました。

本当に練習をしていません。本当はやっているのだろうと思われるかもしれませんが全く(笑)。この日は縄跳びを跳びました。それだけです。「心」がどれだけ育っていくか。まだまだやることは山のようにあります。
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信じる

2011-11-04 | 陸上競技
火曜日の午後、朝練の続きをしました。自分たちが書いてきた5つのセルフトークについてグループ分けして話し合いをさせました。どの言葉がポジティブでどの言葉がネガティブか?どういう言えばネガティブがポジティブになるかを考えさせていきました。「練習を一緒にやる」というだけではチームは成立しません。同じものを共有していくことで何かが生まれると思っています。ある程度の時間をかけてやりました。

その後、本の続きで「できると信じる」という章を読んでいきました。「信」という言葉は非常に良い言葉です。うちのチームTシャツの後ろにはこの言葉が書いてあります。「自分を信じる 仲間を信じる 未来を信じる」という「信」という言葉の持つ意味を背負わせています。これまではこの言葉を理解できずにやっていた感じがあります。これの本当の意味を理解させたい。今読んでいる本はうちのチームに本当に必要なことが書いてある気がします。タイムリーです。

自分自身の力を信じない限りは可能性は出てきません。何をやっても駄目だと考えているようでは自分の中の力は引き出せません。「もし夢を実現しようとするなら、自分が夢を実現できると信じなければなりません。」と書いてありました。前の記事にも書きましたが100mを17秒かかっていた選手が「12秒台を出す」と信じてひたむきに努力し続けたこと、そしてそれを実現したことが証明しています。自分ができると信じてやっていればいつかは叶う。たとえ叶わないとしてもその目標に限りなく近づくことはできる。そう信じてやっていくことで大きな成果を生み出すことができるのです。「無理だ」と常に思っている者はやはり無理。自分で自分の限界値を決めてしまうからです。

以前師事している方がよく言われていました。「めちゃくちゃな練習をする指導者がいたたとしても、「これをやれば強くなる」と選手が信じてやっていけば本当に強くなる」というものです。「なんでこんなので強くなるかわからない」と思う練習でも気が付けば強くなっている。プラシーボ効果も同じですね。「この薬を飲めば100%風邪が治る」と有名な医者が処方したら、ラムネでも風邪が治る。「治る」と信じることができれば飴玉でも治るのです。それだけ「信じる」という力は大きいのです。

Tシャツの背中に書いてある文字。ここにうちのチームのすべてがあると思っています。いつの間にか書いてあるだけになっていた。「信」という文字の意味を感じ取れなくなっていたのだと思います。本当にすごい力が眠っているのです。「信じる」ことで自分自身の力が大きく引き出せる。問題点をきちんと認識する。自分自身にはその問題を可決できる能力がある。自分なら必ずできる。そう信じていけば力は発揮できる。綺麗事ばかりかもしれません。しかし、こうやって「考え方」を変えていく時間が今のうちのチームには必要なのです。今は止まっているように見えるかもしれませんが、大きく前に進むためにエネルギーをためていく時期なのです。

話をして少しだけ身体を動かしました。木曜日に身体づくりのメニューをやろうと思っていたのでその場所の確認と使用道具の確認をしておくように指示を出しました。この時の行動の甘さが後日いろいろな出来事につながるのですが・・・。頭で理解することとと行動に移せるかは全くの別物です。それでも「理解させる」ことが必要だと思っています。やることはたくさんあります。限られた時間を有効に使えるようになってもらいたいですね。
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問題点を明確にしていく

2011-11-04 | 陸上競技
火曜日、朝練の時間は全てミーティングとしました。練習よりも「考え方」をしっかりと身につけさせたいという部分が強くあります。どれだけ練習をしても本人のためにならないのであればそこに価値はありません。ここを徹底していきたいと思っています。

前日の続き、「自分の人生に責任を持つ」という内容を読み進めていきました。まずは「わかっている」と「実行する」の違いです。この中には言い訳をしないというのが書いてありました。言い訳をすれば上手くいかないことを正当化してその場はやり過ごせる。しかし、それでは何も得るモノがない。問題点を直視することを避けているだけなのです。「忙しくて時間がない」というのが最も典型的な言い訳。言い訳をせずに自分の行動に責任を持つことが成長するための第一歩なのだと。自分ができないのは顧問が悪い、保護者が悪い、練習が悪い、時間が無いから補強ができないという現実逃避からは何も生み出せません。自分自身がやらないと何も変わらないのです。そのことが「わかっている」としてもなかなか実行できない。大事なのは知識として知っていることではなく「実行する」こと。行動に移すことなのです。

また、「状況+反応=結果」という式についても書いてありました。「状況」とは自分が置かれている環境のこと、「反応」とは自分自身の行動、「結果」はそのままですね。どんな状況、環境に置かれようと自分自身の行動、考え方でその結果は大きく変わってくるのです。その「結果」が悪いのは自分ではなく風が強かったからだ、周りが応援してくれなかったからだというのは「問題点を直視」できていない。だから先には進まない。自分の中の問題点を認めることができないからです。本当に大切なのは状況の中で「自分自身が何をするのか」です。靴を履くという動作。意識しなければいつも同じ足から履くはずです。意識すれば反対足から履くことができる。靴は何も変わりません。自分自身の意識・反応を変えることで何かが変わっていくのです。

また自分が上手くいっていないことをきちんと認めるというのが大事になってきます。「ここは直した方が良い」と事前に忠告を受けると人は嫌な気になります。自分を否定されて気持ちになるからです。本当は違って「悪い結果を事前に防ぐためのサイン」なのです。そこから目を背けるから結果的に上手くいかない。持つべきモノは自分に忠告をくれる人物。自分反応を変えるチャンスをくれる人なのです。言われるのが嫌だからと逃げていたら何も生まれません。

ここまで話してあとはまとめていきました。自分自身の考え方を作るのは「セルフトーク」です。自分自身の口癖が自分自身の考え方を変える。マイナスな発言をする人は間違いなく行動が否定的になります。考え方が「自分はダメだ」からスタートするからです。「ダメだ」という思い込みが行動を否定するのです。パブロフの犬が典型的な例ですね。この日は放課後までに自分自身がよく口にする言葉を書き出すように指示をしました。自己理解がこれから先には必要になってきます。マイナスな考え方はマイナスの行動を生みます。プラスの考え方ができるようにしないといけません。

時間はかかりますがしっかりと取り組ませたいですね。午後も続きをやりました。これはまた別に書きます。
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自分の人生に責任を持つ

2011-11-03 | 陸上競技
月曜日、掃除が終わってからトレーニングルームでミーティングをしました。本を読み進めていくという形で基本的な考え方を見直そうと考えていました。紙を渡してこれを読んでおけでは間違いなく無理だろうなと感じていたのでこちらが主導権を握ってやっていくようにしました。

第1回の内容は「自分の人生に責任を持つ」という内容です。題目は難しいですが書いてある内容はいたってシンプル。とはいえ高校生が読むには少し難しいかもしれません。「人は誰もが幸せになる権利がある」と思いこんでいる。実は違うのだというところから始まります。自分が何もしなくても周りの人が自分を幸せにしてくれると考えてしまう傾向があるということが書いてあります。人は上手くいかないことがあればそれは人のせいだと思う。自分はきちんとやっているのひ周りの人間が手伝ってくれないから上手くいかないと。自分の人生ですから本当であれば全て「自己責任」なのです。自分が上手くいかないのは人のせいだと思っている間は絶対に成功しない。誰が問題を解決するのかを自分自身がきちんと理解しなければいけない。ここが最も基本的な部分だと思います。たった2ページです(笑)。

さらにもう1つだけ読みました。これも2ページ、「問題点を直視する」という内容です。たとえ話なのですが、街頭の下で鍵を探している男がいたので女が1時間ばかり一緒に探してやったというものです。見つからないので女がどこで鍵を落としたのかと尋ねると「家の中で落としたのだが街頭の下のほうが明るいのでここで探している」という話です。問題は全く別のところにあるのに解決策が見つからない場所で探していては答えは見つかりません。問題が解決できない人はその問題点が「環境」「顧問」「友人」「親」にあると考えているから何も変わらないのです。問題点は自分自身の中にある。ここが分らなければ先には進めないということを認識しないといけません。

30分程度でしたが読み聞かせました。読むだけではなくこちらから質問をして内容を確認。なかなか答えられません。考えるという行為が著しく少なくなっているのが原因だと思います。言われたことをやればいいと思っている間は何も変わりません。練習メニューを与えられそれを考えずにやる。それで本当に強くなれるのか?強くなりたいのは誰なのか?この辺りをもっともっと考えないといけないと思っています。自分自身の内面と向き合う時間を作ることで気がつかなかった自分自身に気付く。競技力云々よりも「人間としての力」をつけてやりたいと思っています。そんなことが一顧問に出来るのか?エゴかもしれませんが出来ると考えています。だから諦めずに関わっていく。精神的なダメージを受けながらも諦めずにやっていく。これしかありません。

この日は自宅に帰って日誌に話の内容をまとめていくように指示しました。内面の振り返りのために日誌を書いているのです。活用しない手はありません。どれだけ変わっていくか?自分自身の人生にしっかりと責任を持ってもらいたいですね。
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練習よりももっと大切なこと

2011-11-03 | 陸上競技
月曜日、シーズン最後の試合が終わり次に向けての再出発になります。本来であれば県体が終わった後に3年生から一言ずつ話をしてもらって新しいスタートという形なのですが、blogにも書いたように1人試合中に体調不良で帰りました。そのため全員がそろって区切りをつけるということができませんでした。月曜日の放課後に実施しようと思っていたらこの日も休み・・・。大事なところで力を発揮できない典型的なパターンです。そのため3年生はまた別の機会に・・・。部室の掃除をするように指示をしておきました。普段から使用している部室の使用状況があまりよくありません。もう少し整理整頓をして感謝の気持ちを持って使わないといけないと思います。どれだけ時間がかかってもきれいにするようにさせました。

私は別のものを準備していました。この1年間の反省を踏まえて練習をするよりももっともっと大切なことがあるというのを痛感しました。チームが強くなり県総体で総合優勝をしたりするレベルまで階段を上がっていました。これから全国に向けてというところまでいっての大きな転落。「上級生の背中を見て成長する」という部分が著しく不足していました。希薄な人間関係からもその辺りは読み取れる部分です。このような状態になるのではないかという予測は1年前の県体の時に感じていました。3年生の最後の大会、出発する日の朝練を無断で欠席したものがいました。理由はとてもここに書けるようなものではありません。「別に良いと思った」と自分のやりたいこと(あり得ないこと)を優先して朝練に来なかったのです。保護者の前でかなり激怒しましたが保護者は途中で何も言わずに帰っていきました。用事があったのだとは思いますが目の前で子供が注意を受けていたにもかかわらず普通に帰ってしまうとは・・・。難しいなと強く感じていました。言葉は悪いかもしれませんが「裏切行為」があってもそれを何とも思わない選手がいたのでは間違いなく強くなるはずがありません。結局それが尾を引いてチームはこれまでにないレベルで勝負をしないといけない状態でした。練習の工夫云々ではなくもっと前の段階できちんとしたものを身に着けていかないといけないと感じました。

冬期練習中、とにかく「人の責任」だという発言が繰り返されました。自分は練習をしたいのだが他の者が足を引っ張る。自分の取り組みを見直さずに悪いのはすべて他人。こういう状態が続いて本当に強くなるはずがありません。このころ特に感じていたのが「練習をやらされている」という負の雰囲気があったということです。体重管理、人間関係、自己管理など1から言ってもそれができないという状況の繰り返し。否定的な書き方が多くなっているのかもしれませんが本当に辛い日々でした。こちらがどれだけ心を痛めて話をしても全く通じない。こんな状態で「戦うチーム」ができるはずはありません。こちらが求める練習レベルの半分程度でしか冬期は積めませんでした。春先も試合前に全くアップしないで話をしているというあり得ない状態があって退部届を渡したことがあります。何のためにやっているのかがわからない。その状態で指導をするのか?かなりの疑問を抱えながらやっていました。ほぼ鬱状態でしたね。

こんな書き方をしていると関係者はかなり気分を害されるかもしれませんが、ここに書けるレベルに抑えています。せっかくの高校生活。強くなる可能性を秘めているのにそのまま適当にやっていくというのは私自身納得できません。可能性を引き出していくためにはきちんとした取り組みが必要になるのです。


今年は冬期に入る前に「心」を最優先しようと考えました。練習云々ではなくもっともっと根本的な部分を育てないと意味がないのではないかと感じていました。今回の県体でも「雨に濡れてもきにならない」「人のものだから適当に扱う」「自分の都合で約束事を守らない」などなどかなりいろいろなことがありました。この状態で冬期練習に入っても昨年と同じことの繰り返しになるのは間違いありません。これを変えていくためには「考え方」を変えていく必要があります。うちの選手は基本的にマイナス思考です。自分はダメだと思っている部分が強くあります。ここを変えていくための方法を考えしっかりとした取り組みをさせていかないといけません。「性格だから・・・」とあきらめていては何も始まりません。性格は変えられるのです。本人が必要だと思えば必ず変わる。そのような選手を何人も見てきました。必要だと考えない、自分の問題点を直視できないから何も変わらないまま時間が過ぎていくのです。

練習をするのは選手です。その選手の取り組む姿勢が育たなければどのような環境を与えられても強くはなりません。当然の結果です。このためのある本をコピーして渡すことにしました。考え方の基本的な部分です。国語の教員に相談しましたが文章を読んだだけでは分からないだろうということでした。最近の子供たちは抽象的な文章、比喩を使った文章に対する理解が不足しているとのこと。ストレートに話をしないと分からない。そう言われました。ストレートに話すとそれだけしかわからないと感じていたので、本の内容を1ページずつ解説しながら読み進めていくことにしました。今の子供たちは本を読むことが著しく少ない。このような状態で文章を読ませてもわからないだろうし、話をしてもその意味が分からないということが多々あるのではないかと感じています。「分からない」なら「分かる」ようにする工夫が必要です。時間はかかるかもしれませんが「心」「考え方」を変えていくためには労力を惜しんではいけない。

練習をすることよりももっともっと大切なことがある。誰のためにやっているのかを理解させていかいないといけない。そう思い練習はしばらくやらないようにしようと考えました。これがどう選手に届くか?見ていてください。
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我ながら・・・3

2011-11-02 | 陸上競技
あまりにも不運な事、タイミングが悪い事が当たり前のように起こりすぎで驚きます。普通の人なら1ヶ月に1度あるくらいのレベルの出来事が毎日のように起きる。我ながら天才的に引き寄せるなーと感じています。

県体での再レース、再レースさえも記録測定できず。朝からバッテリーが上がる。1日にこれが起きるなんて事は通常あり得ないですよね?!周りの人は「仕方ないね」という感じで受け止めてくれています。

そして月曜日。以前から練習で使おうと考えていた竹馬をネットで注文しました。最初は自分達で手作りさせて練習させようと思っていたのですが、相談すると高さが微妙に違ったりするので買った方が早いだろうとの事でした。すぐに注文して届くのが月曜日となっていました。
月曜日の午前中に事務に届き、午後の練習時に組み立てをさせました。基本的にステンレス製で足を乗せる部分がプラスチック製。小学校においてあるやつですね。

組み立てさせていると選手が「部品が壊れていて使えないやつがあります」と言ってきました。そんな馬鹿なことはあり得ないだろうと思って見てみると確かにプラスチック製の留め具が割れています。…。言葉がありません。通常、ネットで注文したものが不良品だという確率はほとんどないと思います。なぜ私が注文した物が壊れているのか…。

購入先に電話をして確認をするとメーカーから直送だったようです。更にあり得ないと思います。細心の注意を払って出荷するはずのメーカーからの物が壊れているなんて…。最終的には新品と交換しますと言われたのですがそういう問題ではありません。まー諦めて苦情は言いませんでしたが…。

どれだけ引き寄せるのか。自分でも驚きます。確率は低いですよね。我ながら引き寄せるなーと改めて感じました。何なんでしょうか…。笑い話ですが笑えません(笑)。
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