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海外でのキャリア開発

2016-04-20 14:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。

今日は、ベトナム、ホーチミンからお届けいたします。
17日(日)、成田を出発、ベトナムには18日に到着しました。
(本当は、17日のうちに到着できるはずが、強風で、搭乗予定の機体が成田空港に着陸できず、名古屋に行ってしまい、その機体が成田に戻ってくるのを待つことになりました。
当初19時出発予定が、23時近くへと遅延、おかげで、ホーチミンには夜中の3時に到着となりました。波乱の出発でした。) 

ところで、ベトナムは、私が独立後、初めての海外出張で訪問した国です。
当時、ベトナムがどのような国なのかも予想がつかず、事前準備も難航、不安をいっぱい抱えて訪越したことを今でも先日のように思い出されます。 

海外での仕事は、独立時、私の想定外でした。独立するまで、海外にまったく縁がなかった私が、なぜ、いまは、海外で仕事ができるようになったのか、少し紹介いたします。

海外出張のきっかけは……
診断士協会の国際部に入部して、初めてお会いした方が、その直後からベトナムのJICA日本センターに専門家として赴任されると伺い、私の知り合いの方が書かれたある1冊の本(『ハノイから吹く風』)を贈らせていただきました。本人に確認をしたわけではありませんが、たぶん、その本の印象が強かったのでしょう。
そして、ちょうどその頃(200211月から2013年5月ぐらいまで)、SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome:重症急性呼吸器症候群)が流行していました。日本センターのビジネスコースのマーケティングの講師として見える予定の方が、出張禁止令により来られなくなったので、ピンチヒッターでベトナムで、マーケティングの講義をしてもらえないだろうか?というメールがベトナムから届いたのです。この1本のメールで、独立後の私のキャリアが一転することになったのです。

2003年8月に、初めての海外出張が実現、ベトナムのハノイとホーチミンでセミナー講師デビューを果たしました。
以降、今回の出張までに、視察を除く仕事ベースでの海外出張は、今回で25回目となります。訪問した国は、ベトナム、モンゴル、カンボジア、キルギス共和国、ロシアです。

私は、会社勤務時代、海外の仕事はしたことがありません。
海外出張は1度だけありますが、それは研修出張で、日本語同時通訳つきの環境で、コンサルティングを学ぶという内容でした。英語も苦手です。
そんな海外経験の無い私が、独立後2年目から、毎年のように海外の実績を積み重ねてくることができたのは、上記のような「運」と、あとはこの育成塾で教わった「三意」の姿勢だと思っています。

ベトナムのことはよくわからない。そんな弱みを克服するために、「あの手この手」で初めてのセミナーに望みました。具体的には以下のような内容です。
・日本の事例をたくさん用意
・例えば、ロングセラー商品を説明するときには、グリコポッキーチョコのバリエーションを複数持参、ポカリスウェットのミニボトルを持参、シャンプーやリンスの試供品を持参、ときには分厚いアスクルのカタログを持参……などなど、講義だけでなく、モノを見せてビジュアルな講義にする
・モノがなくても、質問には、必ず、事例を添えて答える 

初めてのセミナーが終わるいなや、私をベトナムに呼んでくださった方からねぎらいの言葉をいただくとともに、後任の専門家の方にも推薦をしていただけたのです。初めてチャレンジする仕事を、どのようにしてリピートにつなげるのか、大事なことは5つあると思います。

1)人とのご縁を大切に維持する、紹介をくださった方への感謝の気持ちを持ち続ける
2)三意をもって仕事と向き合う。特に、創意が大事
3)日本での経験が海外では、多いに役立つことを自覚する(すなわち、国内での経験を積む)
 
4) 基礎を身につける(そうすることで、現場のニーズに応じて応用力を発揮できる)
5) お客さまの声や課題は、先入観を捨てて傾聴する

独立時には想定外の海外ビジネスのキャリア、SARSがきっかけで海外キャリアのきっかけを手にし、現在につながっていること、振り返るとあっというまの13年間でしたが、人生において、とても貴重な経験を積み重ねることができたと思っています。私自身、この育成塾で初代塾長から学んだことを実践してきたにすぎませんが、この重みを今になって実感している次第です。

そして、独立すると、想定外のキャリアが開拓できるのも、独立の魅力かもしれませんね。

 

コメント (2)
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