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Internet of Things

2016-04-03 23:59:00 | 15期生のブログリレー

15期生の田本秀行です。

この週末は桜が綺麗でした。上野もすごい人出でにぎわっていました。

もうしばらく楽しめるのでしょうか。

私の場合、残念ながらこのところ仕事が立て込んでしまい、行きすがら眺めるのみです。

さて、今、近頃話題になっているIoTについて少し調べています。

言葉としてはだいぶ浸透してきた感があるのですが、どうも、その実体がわかりづらいので、

この場を借りて少し整理を進めてみたいと思います。

Wikipediaによると

モノのインターネットInternet of ThingsIoT)は、様々な「もの」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである

そう言われればそうです。携帯電話やスマホの普及により、インターネットに接続するモバイル機器を多くの人が持ち歩くようになってきたことが、技術的な基盤の発達を促し、IoTという時流の後押しをしたと考えられます。そして、あらゆる分野、あらゆる市場からの期待感により色づけされて様々な構想に広がっているようです。

ググっていて、自分のイメージを整理するのに使えそうな図を見つけました。

http://www.jasa.or.jp/expo/iot/

IoTの発展により成長が期待される分野として農業、介護、防災、自動運転、他にもIndustry4.0の潮流があります。そしてそれらを実現するためのIoTの技術として、クラウド、ビッグデータ、AIなど。さらにそれらの技術を支える基本的な組み込み技術として無線LAN、センサー、画像認識、省電力な超小型プロセッサなどがあげられます。

私は今、システムエンジニアとして、自動運転や安全運転を支える画像認識の分野に従事しています。ここは、かなり先進した事業領域と思います。多くの投資とリソースの投入が行われてすでにいろいろな製品が世に出ており、そのフィードバックからシステムの発展と実用化が進んでいるということです。

まだ、深堀できていないのですが、今思っているキーポイントをあげてみます。

(1)IoTでできること

各種機器についているセンサーやカメラにより周囲のデータを収集し、そのデータをリアルタイムに分析して、その結果を予測に使う、あるいは、各種機器にフィードバックして機器自体の動きをその環境や目的にあわせて調整していく、というサービスを提供する。です。この本意を外れたシステムはIoTと呼んではいけないのではないかと考えます。

(2)オープンなLANシステムとしての有用性

様々な機器がインターネットにつながる、と一言で表現されていますが、実は大変なことです。多様な規格の無線LANや有線LANの相互接続、過酷な環境でも誤動作しないチップと長持ちするバッテリ、とてつもなく複雑になるであろうLAN経路の制御、高解像度の映像を流せるくらいの高スループットの確保、どれをとっても簡単ではありませんがいずれ克服されると思います。今でもインターネットは旧態依然としたTCP/IPというプロトコルが主流ですが、IoTに適したインターネットプロトコルがいずれ整備されていくことになると予測します。

(3)セキュリティの確保

これは、すでに深刻な問題になるであろうとあげられている課題です。その機器からデータを横取りする、その機器に成りすまして偽のデータを贈る、機器の制御システムを乗っ取って操る、などです。PCとは違ってシンプルな機器構成なので、セキュリティを確保する仕組みを確立するのはかなり困難と思われます。

このような観点でとらえると、インターネットに安定的につながり情報をやりとりする機器を目指していくつもの技術革新が行われ、その上で実現する様々なサービスがシステムとして構築されて融合されていくことそのものがIoTであり、そこに多くのビジネスチャンスが生まれ、独自の市場や事業が生まれて成長することになる、ということでしょうか。

まだ、粗くしかイメージできていません。実は人間はどうあるべきかといった倫理的な課題が大きいのかもしれません。引き続き自分なりにイメージを整理していき、IoTに対して、これからどう取り組んで関わっていくのか考えをまとめていきたいと思っています。

 

コメント (2)
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