12期生の岡本です。
このところクライアントのシステム構築プロジェクトの実行支援を行っていますが、
ちょっと考えさせられることがあったのでご紹介します。
何年も検討しているが、なかなか形にならないプロジェクトを何とかしたい
という要望を受けて入ったため、
『とにかく形にして、成果を出す』
をキーワードに、本来はクライアント側でやる作業もどんどん引き取って
かなりのスピード感で進めました。
しかし、その結果クライアントから感謝されたかというと、
残念ながら全くそんなことはなく、
「うちの会社は自分で考える文化なのに、社員が考えなくなってしまった」
というコメントをもらってしまいました。
なぜこんなことになってしまったか考えてみると、
取り組む上でのスタンスが、
『クライアントに成果を上げてもらう』
ではなく、
『クライアントに代わって成果を上げる』
になっていました。
ビジネスとして考えれば、後者の方が金額を大きくしやすいし、
自分たちがある程度の主導権を持って進められます。
ただ、コンサルタントを雇う経営者の立場で考えれば、
プロジェクトを通じて自社の社員に成長してもらいたいはずです。
コンサルタントとして、経営者は何を望んでいるのかを
もう少し広い視野で捉えた上で支援する必要があると反省しました。