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やってみなはれ!

2024-08-24 12:00:00 | 24期のブログリレー

 こんにちは!稼プロ24期生の松田博司です。

 

 今月上旬、ある異業種交流会で、セミナー講師を務めました。タイトルは、“インドとタッグを組んで、「変わる・変える」未来-やるなら今でしょ!” としました。本年、中小企業診断士に登録後、初めてのセミナー講師挑戦でした。本稿では、その挑戦を通して学んだことを共有し、今後の抱負をお伝えします。

 

避けていたセミナー講師の依頼

 このセミナー依頼は、数か月前に交流会の会長から打診されていました。私が最近のインド事情を話したところ、強い関心を持たれたのがきっかけです。しかし、交流会には、インド進出を検討されている中小企業の社長はおらず、インド関連のセミナーの需要があるのか甚だ疑問でした。ましてや、事業再生研究会から発展し、長年続いている当交流会で、国際的なテーマ、特にインドに焦点をあてたセミナーなど初めてだったに違いありません。そのため、セミナー講師の依頼に躊躇し、長らく避け続けていました。

 

まず発信することが大事

 しかし、いつまでも避けているわけにはいきません。会長は、「異業種交流会に参加しても、すぐにお仕事が得られるわけではない。この場を活用してセミナー講師などに挑戦し、発信することで、自分を覚えてもらい、やがて仕事につながる」と常々仰っていました。

 私がこの交流会に参加するようにきっかけは、インド駐在時代にお世話になった方からのご紹介でした。交流会でお名刺交換して、懇親会に参加していれば、いつか事業再生等のお仕事の依頼があるかもしれない、心のどこかでそんな淡い期待を抱いていました。しかし、中小企業診断士の資格を取得したものの、それだけでお仕事の機会が巡ってくるほど甘くはないことをすぐに痛感しました。独占業務のない資格だから、なおさらです。自分はどんな診断士か、積極的に発信することが必要だと感じるようになりました。

 

「あり方とやり方」の教えの実践

 そんな折、中央支部チュータープロジェクトで先輩診断士に、「自分はどんな診断士かプロデュースするためのコンテンツをつくるべき」というアドバイスをいただきました。自分にとって、「インドの知見」は希少で独自コンテンツのひとつになり得ると感じていました。しかし、中小企業の社長に、いきなり「インド進出のお手伝いします」と持ち掛けても、相手に全く響かないことは明らかです。まず「ひととなりやマインド」を磨き、共感、信頼感を得ることが重要でしょう。そのうえで「もう少しこの先生から話をきいてみたい」と思わせる、伝える技術が必要でしょう。そうしてこそ、ようやく自身のコンテンツに興味を持ち、受け入れてくれるようになるのではないでしょうか。これは、「あり方とやり方」の教えであり、稼プロで教わっていることです。セミナー講師は、そのEQ×IQの総合力を磨く絶好の機会になるかもしれない...。私は会長や先輩の言葉に背中をおされる形で、思い切ってセミナー講師を引き受けることにしました。

 

「あり方とやり方」の教えの応用

 この「あり方とやり方」の教えは、セミナーコンセプトを考えるときにも役立ちました。今回の聴衆が何を求めているかを考え悩みました。最終的に今回はインド進出ステップなど「やり方・ノウハウ」の説明より、なぜ今インドなのかなど「あり方・あるべき姿」を大胆に問う内容に焦点をあてることにしました。すなわち、世界情勢を通して、日本の中小企業の現在地を問いかけ、ゆでガエル状態にある現状を提示したうえで、世界に「視野」を広げ、インドを通して「視点」を変え、従来型の「視座」をずらしてみてはと投げかけました。そうすることで、「あり方・あるべき姿」が見えてきて、思ってもいなかった「機会」をみつけることのではないか、そして設定した課題に取り組むことで、未来が「変わる・変える」ことができるのではないか、というコンセプトにしました。今できることに焦点をあてました。

 

一歩踏み出す勇気

 セミナーには、インド正装のベストを着用して登壇しました。活発な質問が飛び交い、少し戸惑いました。が、インドというテーマを通して、もし参加者にとって、これまで持たれていた世界観に一石を投じることができたのであれば、うれしく思います。

 今のところ、このセミナーをきっかけに、直接仕事につながったというわけではありません。しかし、一歩踏み出すことで、多少なりともセルフ・ブランディングできたのではないかと思っています。当初、セミナー講師の依頼を避け続けていましたが、得られた教訓は桃太郎理論、すなわち「チャンスが来たらすぐに行動すること」の大切さです。

 先日、協会国際部から連絡があり、来月のインド関連セミナーで講師の依頼をいただきました。何も準備できていないにも関わらず、二つ返事で受諾してしまいました。今回は、インドに関心のあるプロの診断士相手です。今、どんなコンセプトにしようか、また相当悩み苦しんでいます。会場も大きいようで緊張しています。こうなったら、サントリー創業者の名言「やってみなはれ!やらなわからしまへんで!」の精神で、全力で挑戦するだけです。次回のブログでは、その結果と教訓を共有したいと思います。

 

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山口賢哉)
2024-08-24 22:58:51
初セミナー講師をされたのですね。依頼があるというのは、強みとして認識されていると言うことかと思います。その後、どのような繋がりになるかは、予測出来ないので、まずはやってみなはれの精神でトライすることが大事ということですね。私もチャンスが来たら、一歩踏み出してみようと思いました。
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Unknown ()
2024-08-25 03:21:11
セミナー依頼をいただける強みがあること、とてもううらやましいです。私もあの時一歩踏み出していれば、と今振り返って思うシーンが多いので、松田さんの姿勢、尊敬します。
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Unknown (今村信哉)
2024-08-25 09:44:15
さっそくのご活躍、さすがです。「まず発信」「一歩を踏み出す勇気」、見習わせていただきます!
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Unknown (森谷進吉)
2024-08-25 12:21:44
早速稼プロで学ばれたことを活かし、一歩を踏み出されたのですね。その勇気に拍手をお送りしたいです。
9月の国際部のセミナーでは開催スタッフとしてお手伝いします。陰ながら応援しています。
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Unknown (柴田純一)
2024-08-25 13:33:47
記念すべき、最初の一歩、おめでとうございます。
衣装など細部までこだわった自分ブランディング、アッチャーです。次回の成功も祈念します!
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Unknown (永岡伸一)
2024-08-25 14:10:07
9/14(土)に行われる国際オープンセミナーですね。協会メールで案内拝見しました。既にインドのプロとして強みを生かしたご登壇、すばらしいです。ぜひ頑張ってください!
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ものづくりAI革命の旗手 (ネジ工場)
2024-10-14 15:11:43
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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