こんにちは!
稼プロ!24期生の二瓶です。
今回、NFLの魅力 PartⅡとして、前回3分間スピーチでお話した振り返りとNFLのマーケティング戦略について書きたいと思います。
※NFL=National Football Leagueの略、32チームの2つのカンファレンスで構成
先に振り返りです。NFLが全米でダントツNO.1の証しは、2023年スポーツ中継の視聴者数ランキングで、1~50位が全てNFLの試合になっています。続くスポーツのカテゴリーは、カレッジフットボール、バスケットボール、男子ゴルフ、MLBワールドシリーズの順になっています。総じてアメリカ人はアメフト好きといえるのかもしれません。一方、日本では大谷選手らが活躍しているMLBがダントツの人気です。
先日の山本投手とダルビッシュ投手の投げ合いは凄かったですね。
【NFLの経営理念、運営方法】
ダントツ人気NO.1の最大の理由は、毎試合均衡した白熱ある試合を提供していることにあります。それを支えるのがNFLの理念です。
NFLの理念とは「スポーツの魅力は、最高のレベルで戦力の均衡したチームが繰り広げる競争状態である」とあります。これを3つの運営方法やルールで実現しています。
ポイントは、32のチーム経営状態と戦力が偏らず均衡するようにしていることです。
1つめは、レベニューシェアリングです。テレビの放映権、チケットやグッズ収入の一部等がプールされた後に32チームに均等配分されます。したがって、チームの経営状態が均一化されます。
2つめは、サラリーキャップです。チームに所属する選手のサラリーの合計額に上限が設けられています。そのため、サラリーの高い実力のある選手を多く保有し続けられずに、
他のチームに移籍せざるを得ません。したがって、各チームの戦力が均衡するようになっています。比較で言うと、MLBはサラリーキャップがあるものの、贅沢税を払えれば欲しい選手と契約することが出来ます。大きな違いがありますね。
3つめは、ウェーバー制ドラフトです。前年の最下位のチームから順番にドラフトする権利が与えられます。それによって、大学卒の超有望選手を弱いチームから獲得出来て各チームの戦力が均衡するようになっています。
【NFLのマーケティング戦略】
NFLの年間売上は約2兆円で、これはスポーツのリーグとして史上最大と言われています。
例えば、スーパーボウルでの30秒のTVCM料がなんと7億円、観戦チケットは平均で約110万円になっています。
これらを達成するためのマーケティング戦略は、「Fan Centric Marketing」という顧客生涯価値を重視したものになっています。
それは、NFLに関心のある初期ユーザーを熱烈なファンに変えるデジタルによる顧客接点作りが挙げられます。まずはHP、SNSなど無料配信のコンテンツを提供し、次に有料の様々なサービスを提供し最終的に熱烈なファンにしてしまいます。
顧客接点をデジタルで増やすにより、1億人以上の顧客情報をデータベース化し、顧客の関心の度合いに応じて、様々なチャネルを通じたサービス・コンテンツを配信し熱烈なファンを増やしています。現在は海外展開として、イギリス、ドイツなどヨーロッパにファンを増やしてきています。
以上のように、顧客の関心度合いをよく把握した上で、その関心度合いに応じたコンテンツを様々なメディアを通じて提供するマーケティング手法は参考になる事例かと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最近、日本のプロ野球観戦をすることがあったのですが、試合中のイベントなどの運営もとても工夫されていますし、平日でも満員のことが多かったです。日本でもスポーツビジネスは進化しているんだなと感じました。
コメントを頂戴しありがとうございます。
リアルな観戦としては、日本の大学や社会人の対抗戦を観ました。毎プレイで攻撃と守備陣のヘルメットのぶつかる音などまるで格闘技のごとくです。
いつか本番NFLの試合をリアルで観たいと思います。
と、ビジネスに通ずるという表現はおかしいですね。NFLこそビッグビジネスそのものですね。