みなさん、こんにちは。稼プロ第19期生の福嶋です。
コロナウイルス感染症の流行により、リモートワークが急速に広がったように思います。
私が通う会社でも、コロナウイルス感染者数の増大、政府による大規模イベント自粛要請や学校の閉鎖要請などを受けて、2週間とさらに1週間、原則リモートワークという対策をとりました。
企業は、社員に対する安全配慮義務を負っており、無策に従業員を感染リスクにさらせば法的な責任を問われる可能性があり、しっかりとした対策を取らないといけません。いっぽうで、企業は、従業員以外にも、お客様/サービスのユーザー、仕入れ先等のベンダー、株主などのステークホルダーに対して事業を継続する倫理的/道徳的義務をおっており、しっかりとした対策をせずにむやみに安全策をとって事業遂行に支障を生じさせれば経営陣が法的責任を問われる可能性もあります。会社での対策の内容の検討や意思決定に関与して、かじ取りの難しさを感じました。
今般の事態において、企業として気を付けなければならない点(特に人事労務関連)は、厚生労働省の以下のページのQAがまとまっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html
私はこの3週間、まったく会社に出社せず、家から仕事をしていました。
特に不便は感じなかったのは以下のようなツールがあったからです。
Slack:チャットのコミュニケーションツール。
タイムリーに、気軽にやり取りできるのがよいです。
一人で作業していても、ちょっとしたことをすぐに聞けるし、また、答えることができます。
また、雑談的なテーマや個人がつぶやくチャンネル(メッセージ、ファイルを一つに集めて参加者で共有する場所)もあったりして、気分転換や一緒に働いている感があります。
Zoom:ビデオ会議システム
簡単な操作で複数人が入るビデオ会議や画面の共有ができたり、ウェビナーという多人数向けのプレゼンや講義ができる機能があったりと重宝します。電話のみだとコミュニケーションのやりにくさを感じる人も顔が見えるとだいぶ違いますよね。
また、背景をじぶんで設定した画像や動画に変えられるバーチャル背景なる機能があり、ビデオ会議に入る場所を選ばない(室内の余分なものの映り込みを気にしなくてよい)ので、助かります。
PCモニター
会社ではノートパソコンとPCモニターの2画面で業務をしているので、出先でノートパソコンのみで作業しなければならないときなどは、どうしてもストレスを感じます。今回のリモートワークでは、家族が使っているPCモニターがあり、それを使うことができて大変助かりました。
機器やハードの環境もできるだけ会社の環境に近づけられるとよいですね。
上記のようなツールを使うことでほぼオフィスと同じ環境で、同じくらいパフォーマンスを発揮できたと(自分では)思っています。そうすると、通勤(準備時間を含む)の時間がない分、時間に余裕ができますし、通勤のストレス(いまだとコロナウイルス感染のリスク)からも解放されるので、むしろ、ずっとリモートワークのほうがよいのでは、と思いかけています。
一方で、リモートワークは(出退社がなく)メリハリがつきにくい分長時間労働になりやすいといわれますが、ほんとにそうです。これは、何らかの対策が必要そうです。
企業側からみても、労務管理は難しいなと思います。この辺りはこれからの課題です。
今回を機に、リモートワークを本格導入してみて、いろいろと課題が見つかった企業もいらっしゃるかと思います。
今後を見据えてしっかりしたリモートワーク体制を導入・整備していこうとする場合には、東京都の企業であれば以下のような制度もあります。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/03/05/27.html
申請書類などはいろいろとややこしそうで諦めてしまう方もいるかと思いますが、そういうときには、我々中小企業診断士をご活用いただくこともお考えください。
以 上
企業は負う法的責任のご紹介ありがとうございます。何かあったときに「対策をしていたのかの説明ができる、できない」で企業の置かれる状況が大きく変わりますよね。個人から見ると「いちいちウルサイ」と思える規定も、いわゆる「会社側」としては社員、そして会社自身を守るために必要となると感じます。
それにしても、3週間出社せずとは、最先端。。。
ご近所のどこかですれ違っていたでしょうか?(^_-)-☆