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深層学習

2021-03-10 12:00:00 | 20期生のブログリレー

皆さま

 稼プロ!事務局の田本秀行です。


 緊急事態宣言延長になり、なかなか気を緩められませんが、いかがお過ごしでしょうか。
私は、土日に予定が立たず、呑みにも行けず、在宅勤務が増えており、怪我の功名と申しますかボイトレだけ皆勤賞です。そのおかげでまたひとつコツのようなものを会得しつつありますが,その話はまたの機会に…。

 今回はディープラーニングのお話を少々。今年に入ってから縁あってディープラーニングを使ったシステム開発の仕事に携わっております。覚えなければならないことや考えなければならないことが山のようにあり、寝ても覚めても仕事のことが頭から離れなくなっています。若干、付け焼き刃の感は否めませんが、せっかくですのでディープラーニングって何?を説明してみたいと思います。
 この頃は巷でもよく聞くキーワードなのでAIの仕組みのことを言っているとは察しがつきますが、なぜディープラーニングと言うのでしょう。深い学習?いえ、深層学習です。
 まず、神経細胞を説明せねばなりません。神経細胞であるニューロンは、いくつかの部品からなっていますが重要なのは、情報伝達の方向順に樹状突起→軸索→シナプスの3つです。ざっくり言うと順に入力→処理→アウトプットです。樹状突起は複数の他のニューロンのシナプスと繋がっており、そのシナプスから送られてくる信号を受信します。そして、受信した複数の信号を合成処理して何かしらの判断をした結果を自分のシナプスからその先に繋がっているニューロンに結果を渡します。五感と繋がってるニューロンからいくつかのニューロンの認識や判断を経て最終決断したニューロンに繋がっている筋肉などがその指令に従って動くわけです。動物は3つのニューロンの伝達で動いてるそうです。3層というわけです。我々はこのニューロンに似せた処理を行うニューラルネットワークなるものをコンピュータ上で動かせるようにしました。ですが、3層だと流石に人と同じ判断ができません。ニューロンほど賢くないのです。ところが世の中にはいろいろ試す人がいて10層とか縦にニューラルネットワークを繋げたら案外いい感じで物事を認識して判断するようになりました。これなら使えそうだ、ということで今世の中の科学者がこぞって深い層でいろいろやり始めたのです。そうです。この深い層でニューラルネットワークが学習をするから深層学習というのです。
 だいぶ端折ってしまいました。本当はニューラルネットワークは数値化された世界であり、計算式やらアルゴリズムやらが日進月歩で編み出されてます。この計算式の話を織り交ぜますと、かなり、へー!となるのですがここではこの程度でお許しください。もし、よくわからない、もっとお知りになりたい方はググるといろいろ記事がありますので調べてみてください。
 今、ブームになっているこのディープラーニングによるAIは、あくまでも人の行動をなぞって法則を見つけるわけで創造的ではありません。その一方で人間には説明がつけられない、よくぞこんな法則を見つける、ということをやれるようになってきています。人間の将来をAIに決めてもらうということはしてはならないと本能的に思いますが、倫理観を持ちながらこのテクノロジーをコントロールして事象を予測する流れはブーム以上のものがあります。中小企業の経営判断、顧客サービス、マーケティング、生産管理など、さまざまな場面でも、当たり前にディープラーニングが使われるようになるのはもうすぐです。診断士としてもおさえておかねばならないと思う今日この頃です。


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