東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

地ウィスキー

2015-02-17 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

こんにちは、事務局の佐野です。
建国記念日あたりから日中の暖かさが増してきたので、少しばかり体が喜んでいます。でも暦はまだ2月。油断は大敵です。皆さまこの先も風邪などひかれませんよう、暖かくしてお過ごしください。

さて、今日の話題はウィスキーにしようと思います。また酒か!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、懲りずにお付き合いください。

テレビに影響されやすい私は、最近ウィスキーにも手を出し始めました。何を隠そう、NHK朝のテレビ小説の「マッサン」の影響です。
現在は北海道の余市でマッサン自ら蒸溜したウィスキーを初めて出荷するところが描かれていますね。ここで作られるモルトと呼ばれる大麦麦芽のみで作られたウィスキーは、口に含んだときのなんとも言えないまろやかさと、鼻から抜ける独特の香ばしさが堪りません。いまやハイボール全盛の時代ですが、あえて私はモルトをストレートかロックで楽しむことにしています。

国内ではドラマのモデルとなったニッカの他、サントリーやメルシャン、キリンなどの大手による製造・販売が主流です。私も最近まで大手しか作っていないのだと思っていました。実はそうではないのです。皆さんは地酒ならぬ、地ウィスキーなるいうものが存在することをご存知でしょうか?全国に10あるかないかの蒸溜所が、地域の自然や風土を生かした地ウィスキーの製造・販売を行っているのです。
私の生まれ故郷の福島・郡山に、笹の川酒造という日本酒の酒蔵があります。実はここが数少ない地ウィスキーの製造元でした。「チェリーウィスキー」というブランドで売られていますが、これは英国から輸入した原酒と郡山で蒸留した原酒をブレンドし、フルーティーで女性向けの仕上がりにしているようです。1980年代に一度地ウィスキーブームが来た時に、売らんがために一所懸命に蒸溜したのだそうですが、あっという間にブームが去ってしまい、相当在庫が出たそうです。ところがウィスキーというお酒は年が経っても腐らない、どころか却って熟成して良い味に変化していく代物です。今でもその時の在庫をブレンドして商品として出しているとのこと。まだ在庫が一杯あるため直近蒸溜の予定は無いそうです。地ウィスキーらしい微笑ましいエピソードです。

もうひとつ、埼玉・秩父にあるベンチャーウィスキーという会社も面白いです。社長の名前(肥土伊知郎さん)をもじって「イチローズ・モルト」というブランドで売られています。世界で一番小さな蒸溜所といいつつも、仕込みの樽は自製、ポットスチール(蒸溜釜)は本場スコットランド製を輸入とこだわりを貫いています。2004年に創業といいますから、仕込んだ原酒はまだ若い。ということは、マッサンのようにリンゴジュースでも作って日銭稼ぎ?かと思いきや、操業当初は祖父の酒蔵で作っていた原酒を引き継いでそれを売り生計を立てていたようです。やがて自社で蒸溜した「キング オブ ダイヤモンズ」(KING OF DIAMONDS) は、イギリスの『ウイスキーマガジン』のジャパニーズモルト特集で最高得点の「ゴールドアワード」に選ばれ、世界最高のウィスキーを決める「ワールド・ウィスキー・アワード』では、2007年以降5年連続で日本一という栄冠に輝き、その名が世界中の愛好家に知れ渡っているそうです。秩父から世界へ。社長の大きな夢が花を咲かせています。

ウィスキー消費も日本酒と同じく右肩下がり。でも、こうした頑張る地ウィスキーが世の人々の関心を惹き、再び活性化してくれると嬉しいですね。私も今飲んでいる大手製のボトルが空いたら、今度は地ウィスキーに挑戦してみようと思います。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DMM英会話で世界を感じる | トップ | 捨てる »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ウイスキー大国 (ひのっち)
2015-02-17 18:25:22
こんにちは!
14期生の日野卓郎です。
ブログを楽しく読ませて頂きました。

ウイスキー、私も注目してますよ(笑)
さすがモノづくりの国、日本といったところでしょうか。細部にまで拘る会社が多いですよね。この辺に日本のお酒の魅力があるように思います。
因みに僕は山崎ハイボールが大好きです。
返信する
地ウイスキー (三好)
2015-02-17 21:16:56
地ウイスキー、知りませんでした。では次の執筆企画は「元気な蒸留元探訪記」ですね(笑)
返信する
勉強になりました (鴨志田)
2015-02-19 14:40:21
お酒の世界は、奥が深いですね。
私もウィスキーについては、ほとんど知識がないのですが、最近、少しずつ、飲む機会が増えています。
秩父は、地場産業振興でも、良い評判が耳に入ってきますね。
返信する

コメントを投稿

事務局からのメッセージ」カテゴリの最新記事