東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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コンサルに大切なもの ーみそかつ「矢場とん」のTV放送を見てー

2016-06-21 08:43:26 | OB生の近況報告・活動報告

15期の小林 隆です。

先日、名古屋出張の折に、2016年5月12日テレビ東京の「カンブリア宮殿」で放送された、「みそとんかつ」の「矢場とん」に行ってきた。

「矢場とん」とは、“名古屋めし”の代名詞の一つ「みそかつ」を全国区に押し上げた「とんかつ屋」である。看板商品の「みそかつは」創業社長がお客様が、とんかつを土手鍋のみそだれに浸して食べているのを見て生まれたそうだ。今や国内20店舗、海外にも3店舗を出店し、年間237万人が来店する人気店となっている。

その「矢場とん」は、もとはといえば、大衆食堂。創業家の2代目に嫁いだ、現女将が、素人目線から見て「これは、おかしい!」と思うことを、一つづつ時間をかけて改革し、今の成功を勝ち取ったのだという。

その改革の内容は、店の暖簾や食器の変更、コメや肉など食材の変更、レジシステム、取引銀行、税理士の変更などである。

それらの項目を、改めて見てみると、どこの飲食店にでも存在する項目である。しかし、日々の仕事に追われる中では、常にお客様の目線やあるべき姿をイメージし、理想を追求していないと、流されがちな項目でもある。
「利益を上げよう」の前に、「良いもの、価値のあるものを提供しよう」との思いがあるからこそ、それらの中に違和感 すなわち課題を感じる「感性」が生まれるのだ。

しかし、繁盛店への道は、気づいただけでは足りない。気づいた課題を解決するための「行動力」が必要である。

思えば、私たちコンサルが、クライアントである経営者の皆様と接するときも、
あるべき姿や理想の姿と現状とのギャップを分析する。多くの経営者は、それら会社の中の課題に気づいていても、何らかの理由により、あるいは理由をつけて、それを放置していることも多い。

そうした経営者に、その気になって課題解決を実行して頂くために、私たちコンサルに必要なのは、経営者に寄り添い、支え、「やる気」になってもらうことである。「やる気」になってもらうだけで、課題の大半が解決する事も多い。

そのために、大切なのが「誠意」「熱意」「創意」である。

良いものを提供しようとする「思い」、課題に気づく「感性」、
見つけた課題を根気よく改善・改革してゆく「実行力」。
こうしたことを経営者に実践して頂くために、
常に真摯な気持ちでクライアントに向き合える、コンサルでいたいと考える。

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独立診断士としての自分なりの抱負

2016-06-19 23:31:06 | 15期生のブログリレー

15期の川田です。

今回でこのブログリレーは最終の書込みになります。

 

診断士として独立して一年目。

まだ駆け出したばかりのひよっこですが、ありがたいことに、これまでのところ曲がりなりにもお仕事を頂けています。

育成塾での学びのおかげと思います(^^)

 

これまでは比較的大きな企業に属してましたので、取引相手も大手の会社が中心でした。

これからのクライアントは中小企業です。

独立するにあたって、

  • 大企業とは違い、中小企業はリソースが限られている
  • 中小企業が必要としているサポートは必ずしもコンサルタントが得意としているものではない

この2点を十分に意識して、取組むことを肝に銘じて来ました。

 

大企業には、優秀な人もいますし、スタッフの数も多いです。社内体制は整っていて、もちろん使えるお金の額も大きいです。

一方、中小企業になると、スタッフの数は余裕はなく、もちめん社内体制は未熟な部分もあり、使えるお金は大企業に比べたらはるかに余裕はありません。

この制約の中で、さまざなまカタチでお役に立ちたいと考えてスタートとしました。

 

そして実務を通じて、経験からの学びとして3つの方針を追加で加えました。

  1. 脱・完璧主義:80点でよしとする。
    行動計画や数字、書面にしてもそれでよし。極論すれば成果もです。
    人的にも時間的にもリソースに限りのある中で、完璧を目指すよりも8割できれば良しとする。いわゆるパレートの法則、2:8の法則です。
    80点で出来れば、あとはPDCAを回しながら改善を重ねていけばよし。8割できた実績が自信になって進めます。
     
  2. 相手の真のニーズに寄添う: 自分が得意な領域でなくても、まずはクライアントに必要な手当ての順でサポートする。
    時にクライアント自身が、本当に必要な手当て・ニーズを認識していないことは多いです。
    例えば、売上を伸ばす戦略・施策をといっても、業務プロセスが不安定な状態では プロセス側がボトルネックとなってパンクするか 業務品質が低下するなど、むしろ逆効果になってしまいますよね。
     
  3. 出し惜しみをしない:
    コンサルティングの契約期間や売上額を計算して、コンサルティング内容を小出しにして長期間の契約とする先生もいるようです。
    長く続くコンサルタントになるためにと、そんなアドバイスを一度ならず頂きました。
    生意気ですが、わたしはクライアントが速く、少しでも大きな成果を出して、その先に進んでいってほしいです。
    早く自立(自律)してもらって、そしてまた次のクライアントさんのお役に立ちたいです。何より多くの「達成」と「喜び」を共有できます、双方のモチベーションも上がります。

 

 

先日、大手のコンサルティング・ファーム(いわゆる会計系Big4)の社長が、とある中小企業のwebサイトを眺めながらこんなフレーズを口にしました。。。

「このwebサイト、本気か? 作ればいいってもんじゃないだろ」

「誰か出来る奴にきちんとやり直させた方がいいなぁ」

「人材がなってないからそもそも無理だろ」

 

私の頭の中は、「それが出来ればとっくにやってるでしょ・・・厳しいなぁ(^^;; 」

 

この社長、定年まであと2年とか。定年後は中小企業向けのコンサルティングの会社を立ち上げたいそうです。

実力も人脈も申し分ない方ですのできっと成功されることと思いますが、中小企業の特性を理解して、もうちょっと優しくなって欲しいです。

 

 

さあ、独立2年目。

完璧は目指さず、クライアントさんに寄添うコンサルタントを目指したいです。

 

クライアントの目指すこと、今の状況、問題の真因や本質、企業ごとに置かれた状況はそれぞれです。

これまでに、資金の課題、収益改善、業務プロセス見直し、人材教育、新規事業、海外調達先の開拓、経営資源の集中、創業支援、補助金支援、etc.

同じテーマでもクライアントごとに事情は異なります。毎回が勉強の連続です。余裕はまったくありません・・・でも楽しい。

活動領域を絞らずお役に立てることはなんでもやりたい。なので、一人前のコンサルタントになるのはおそらく遠い先のことです、残念ながら。

でもそれでいいと思ってます。

楽しみながら少しずつ成長していきたいと思います。

 

 

最近わかったことです。

どうやら、信頼できて応援してくれるコンサルタントがいると、クライアントのみなさん自らが成果にむけて動いていくようです。

それが完璧なコンサルタントでなくっても。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

そして、一年間 本当にありがとうございました。

次の期のみなさま、応援してます。頑張ってください。

 

 

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卒塾後の挑戦

2016-06-18 23:07:36 | 15期生のブログリレー

みなさま

15期の矢口です。
最後の投稿になりました。

育成塾を通して約一年間、いち診断士としての基礎を先生方、同期のみなさんから学ばせていただきました。
スピーチやブログの準備は確かに大変でしたが、
それがこれからなくなってしまうことに解放感と同時に道標がなくなるような不安もあるのを感じています。

ただ、卒塾してからが診断士としての本番です。
そのこれからの挑戦をまだまとまっていませんが、書いておきたいと思います。

1、診断士としては、支援のお誘いや実践の場があればなるべく受けていきます。
ただ、第1回講義(補講)でやったキャリアビジョンを振り返り、
使える強みを今一度認識し直し、方向性は固めていきます。
また診断士の枠に留まらず、支援から一歩進んで、一緒にリスク持って事業をやれるような場を持って行きたいとも思っています。
昨年まで世話になったいわきのプロジェクトについては、執筆企画が通っても通らなくても、
それまでの縁を大切にできる協力をしていきます。

2、最終講義のスピーチでも少しお話した水戸でのまちづくり会社については、
先週オーナーさんからOKが出て、具体的本格的に水戸の寂れたエリアを変えるべく
仲間と会社を作り投資をして動いていきます。
(まだ公開できるほどではないため、ここまでにしておきます)

3、社会保険労務士取得を目指します。
個人的に活用していきたい分野としては、診断士と同じくらいフィットしそうな社労士の試験勉強に
これから時間をまず最優先に使っていきます。
実は勉強は進んでいないのですが、運を味方につけられるくらい(?)頑張ります。


将来的には、雇われない働き方(≒独立?)の方が理想かなとやっぱり思ってきているので、
それに向かって切り拓けるよう頑張ってまいります。


今までやさしく温かくご指導いただきまして、本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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1年間お世話になりました

2016-06-17 13:51:18 | 15期生のブログリレー

15期の星野です。

最終講義も終了し、早いもので残すは卒塾式のみとなりました。本職は診断士ではありませんが、同じ士業として得られるところが多くありました。簡単に振り返ります。

1「診る」

 実務補修も含めて4社の診断経験からは、中小企業は、事業の継続すなわち「ゴーイングコンサーン」が最も重要であると感じます。それが難しいからこそ診断士の存在意義があるのでしょう。

2「書く」

 本業は書く仕事がメインですが、全く異なるテーマで書くとなると戸惑いを感じました。それでも、多様な職業の方々に読んでもらい感想を頂けたことは、普段は気付かないことを発見できた喜びがありました。卒塾後は、書籍への掲載に取り組みたいです。

3「話す」

 3回に渡ったスピーチ講義は、他では得難い体験でした。多数の聴衆にメッセージを届ける意識を持てるようになったのは大きな収穫でした。舛添さんもここの講義を受けていればよかったのに。

 すでに16期生も集まっているようですね。稼プロのゴーイングコンサーンを祈念して最後のブログとさせて頂きます。ありがとうございました。

 

 

 

 

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コンテキスト思考

2016-06-16 14:43:25 | 15期生のブログリレー

15期生の美宅です。

新刊ではありませんが、先日、『コンテキスト思考』という本を読みました。
(著者:A.T.カーニー杉野幹人・内藤純、発行:2009年)

とても示唆に富み、腹落ちする箇所が何か所もありました。

著者の主張を一言でまとめると、
「おもしろい成果」を出すためには、目に見えるコンテンツだけではなく、目に見えず情報として流通していない、あいまいなコンテキストに注目する必要がある、という事です。

コンテキストとは、物事の裏側に隠れている背景、経緯、関係性、価値観などです。
目に見える事象にとらわれず、背後の関係性も含めて全体としてとらえるところはシステム思考と通じるものがあります。

特に印象的だった主張を3点。

①ロジカルシンキングに偏ると似たような結果になり、おもしろい成果は出せない。

②目的と目標は違う。
 ありたい姿が目的であり、それを具体的に文字化したものが目標。
 社員がやらされ感を抱くのは、目標のみ提示されるからである。
 自発的に関係者で一丸となって進むためには、目標だけではだめで、
 ありたい姿まで繰り返し伝える必要がある。

③コンサルタントがクライアントにインタビューをするのは、コンテキストを知るためである。


とても刺激になりましたので未読の方は是非。

 

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