15期の小林 隆です。
先日、名古屋出張の折に、2016年5月12日テレビ東京の「カンブリア宮殿」で放送された、「みそとんかつ」の「矢場とん」に行ってきた。
「矢場とん」とは、“名古屋めし”の代名詞の一つ「みそかつ」を全国区に押し上げた「とんかつ屋」である。看板商品の「みそかつは」創業社長がお客様が、とんかつを土手鍋のみそだれに浸して食べているのを見て生まれたそうだ。今や国内20店舗、海外にも3店舗を出店し、年間237万人が来店する人気店となっている。
その「矢場とん」は、もとはといえば、大衆食堂。創業家の2代目に嫁いだ、現女将が、素人目線から見て「これは、おかしい!」と思うことを、一つづつ時間をかけて改革し、今の成功を勝ち取ったのだという。
その改革の内容は、店の暖簾や食器の変更、コメや肉など食材の変更、レジシステム、取引銀行、税理士の変更などである。
それらの項目を、改めて見てみると、どこの飲食店にでも存在する項目である。しかし、日々の仕事に追われる中では、常にお客様の目線やあるべき姿をイメージし、理想を追求していないと、流されがちな項目でもある。
「利益を上げよう」の前に、「良いもの、価値のあるものを提供しよう」との思いがあるからこそ、それらの中に違和感 すなわち課題を感じる「感性」が生まれるのだ。
しかし、繁盛店への道は、気づいただけでは足りない。気づいた課題を解決するための「行動力」が必要である。
思えば、私たちコンサルが、クライアントである経営者の皆様と接するときも、
あるべき姿や理想の姿と現状とのギャップを分析する。多くの経営者は、それら会社の中の課題に気づいていても、何らかの理由により、あるいは理由をつけて、それを放置していることも多い。
そうした経営者に、その気になって課題解決を実行して頂くために、私たちコンサルに必要なのは、経営者に寄り添い、支え、「やる気」になってもらうことである。「やる気」になってもらうだけで、課題の大半が解決する事も多い。
そのために、大切なのが「誠意」「熱意」「創意」である。
良いものを提供しようとする「思い」、課題に気づく「感性」、
見つけた課題を根気よく改善・改革してゆく「実行力」。
こうしたことを経営者に実践して頂くために、
常に真摯な気持ちでクライアントに向き合える、コンサルでいたいと考える。