あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2021年長月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2021-10-01 10:05:59 | Weblog
ある晴れた日に 第658回

「お庭にはいっぱい蝉の抜け殻があるのよ」といううちの奥さん

大いなる蛇が我が家に入りこむどうすることもできやしない

町内の誰かが日の丸国旗を出しているはてさて今日は何の祭日?

「古風なる音楽を聴きし障害児が落涙した」と聞かされし死刑囚以後藤井氏との面接を絶つ

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」法隆寺には柿が生っていた

ワイラーの前にワイラーはおらんけどワイラーの後にはわいらあがおる

いつまでも輪舞を続けるヒメジャノメもうそろそろ交尾しないと

ガンジーという名のゴルファーを見つけたりガンジー選手を応援しよう

安倍蚤糞の継承を自負した二代目が安倍の真似して万事を投げだす

カス退陣の謎解き明かすてふ「クローズアップ現代」勇んでみたらスカスカなりき

権力の亡者どもが次々に我こそ首領と名乗りを上げる

懐かしの学友諸君が東京に集るっちゅうに行けないのよボク

ケータイの途中で「フィガロの結婚」のアリアを歌う学友カド君

人相の善からぬ男女が我こそは次期総裁なりとテレビに出まくる

最新のニュースを載せた新聞もあっという間に便所紙1巻

朝晩にぬらりタヌキが顔を出しもっともらしく総裁選を語る

「OKてふ言葉の原義をご存知か知らねば教えてしんぜよう」てか

病院で生年月日を西暦で答える患者は我一人のみ

ケアマネやスクールソーシャルワーカーがヤングケアラーの支援をするてか

鎌倉から桜が丘へ行く息子高座澁谷を歩いていたとか

善き夢を見たのであるがその夢を覚え損ねて悔しがる夢

官邸に睨まれて大阪に飛ばされた武田キャスター元気にしとるか?

たまさかにアオバセセリが生まれたが妻に会えずに命尽きたり

一瞬の露出に賭ける栗原嬢道路交通情報短し

夕刊が2時半に来るとは早すぎる明日の朝刊と同じ記事なり

グジャグジャと詰まらぬ噺を延々とこんなテレビを見るのは阿呆だけ

民草の1%の投票で首相が決まる奇怪なこの国

「土方だよ。あんたに土方ができますか?」そう言われて答えられないボク


 本当はどうしたらいいのかその訳を何故だかちゃんと伝えられない 蝶人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする