あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

小学館版「日本短編漫画傑作集第6巻」を読んで

2021-10-26 10:51:02 | Weblog

 

照る日曇る日第1652回

 

シリーズの最終巻で、吉田戦車、青山剛昌、岡崎京子、すぎむらしんいち、よしもとよしとも、松本大洋、藤田和日郎、江口寿史、とり・みき、あだち充、真造圭伍という多彩な面々を扱っているが、おらっちが推すのは岡崎京子の「初恋・地獄篇」。

 

もしも彼女が不慮の事故に遭わずに健在だったら、妙な神話のヴェールをかなぐり捨てて、じゃんじゃん普通のコミックを書きまくっていただろうという、江口寿史の解説にいたく同感する。

 

それにしてもこのシリーズジェンダーの観点から非難され、メンズ・プロパー編を名乗ったそうだが、それじゃあ岡崎選手をはじめとするレデイス部隊の扱いはいったいどうなるのだろう? まことにもって不可解である。

 

  「眞子さま」と呼ばれし女性が「眞子」となる生れし姿を取り戻しつつ 蝶人

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