あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

中沢啓治「はだしのゲン第2巻」を読んで

2023-03-19 08:47:02 | Weblog

中沢啓治「はだしのゲン第2巻」を読んで

 

照る日曇る日 第1870回

 

広島にエノラ・ゲイから投下された原爆で、主人公のゲンと母親の目の前で、倒壊した家屋の下敷になった父親、姉、弟の3人が焼き殺されていく姿。作者は、自分がその目で見たこの世の生き地獄を、本作で執拗に描き出す。

 

そこに我々は、悪魔の時代が作り出した戦慄的な地獄絵を、そのまま次代に、そして永久に伝えようとする作者の強烈な意思を感じるのである。

 

  色白きモクレンをハクモクレンと呼ぶハクレンとは呼ばずに 蝶人

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