西暦2023年弥生蝶人映画劇場その6
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3261~65
1)クリストファー・ノーラン監督の「テネット」
兵隊や車が逆走したりする2020年の桁糞悪いSFである。
2)ジョエル・シュマッカー監督の「ザ・クライアント」
どつぼにハマった少年をノーギャラで助ける弁護士をサランドンんが熱演する1994年の殺人ミステリー映画。
3)クリント・イーストウッド監督の「15時17分、パリ行き」
題名の列車にあらわれたテロリストを体を張って阻止した勇気ある3人のヒーローたちの2018年の実話物だが、事件に遭遇する前の観光旅行のスケッチのほうが面白い。
4)キム・ギドク監督の「春夏秋冬そして春」
孤絶した山奥の池の中にあるお寺で老師の薫陶を受けた少年が、一人前になって我が子を育て上げていく2004年の仏教一代記。よくも生きた毒蛇を平気で掴めるものだ。
5)アヴァンテイ監督の「ローマの奇跡」
ローマの産院に入院した妊婦たちの群像を描いた2006年の駄作なり。
「見世物はみな見せたり」と言うごとく幕下ろしたりジャン=リュック・ゴダール 蝶人