照る日曇る日 第1867回
2013年8月23日沖縄県全戦没者追悼式で朗読された詩に挿画をつけた絵本だが、なんというても「へいわって、ないかな。ぼくは、かんがえたよ」で始まる詩の展開が素晴しい。
普通の人は平和なんて抽象的な言葉だけで、その擬態的な中身なんて、なーーんも考えてないからね。その具体的な名辞が挙げられるから、「みんなのこころから、へいわがうまれるんだ」というフレーズに納得が生まれる。
しかしながら、この感動的なメッセージが全世界に発信された3年後、ニッポン政府は「平和維持のために」陸上自衛隊を配備したために、少年が、
「ちょうめいそうが、たくさんはえ、よなぐにうまが、ヒヒーンとなく」と歌った「平和な与那国島」が突如失われたことを、けっして忘れてはいけないだろう。
日本人のトップは誰かと騒いでいるがマラソンのトップはいつもアフリカ 蝶人