西暦2023年神無月蝶人映画劇場その4
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3411~15
1)ブライアン・デ・パルマ監督「ブラック・ダリア」
有名な残虐殺人事件を伏線にした2006年の犯罪映画だが、ミスキャストと煩雑な脚本のせいでパルマの真価が発揮できなかったずら。
2)アンドリュー・レヴィタス監督の「МINAМATA」
ジョニー・ディップがユージーン・スミスを演じる2020年の水俣事件のドキュメンタリー映画。汚染水を投棄したチッソと東電の姿がダブる。
3)ジュージ・スティーヴンス監督の「女性No.1」
1941年製作のスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンの共演コメディだが、非常に見心地が悪く、桁糞悪い映画ずら。
4)ジャン・コクトー監督の「恐るべき親たち」
ジャン・マレーが主演する1949年のブラックコメディ。それにしても暗欝なホームドラマで、みているのが厭になる。
5)瀬々敬久監督の「楽園」
綾野剛主演、吉田修一原作に拠る2009年のサスペンスドラマ。持って回った演出でなんだか訳が分からなくなるが、主人公はカンボジアからの移民である点をもっと強調して描くべし。我らが品川徹選手が共演。
埒もなき詩をうんとこさ書き溜めて思潮社から出すのが夢なんだって 蝶人