どこで知ったか思い出せないがとんでもない田舎にランチを提供するカフェがあると聞いてナビを頼りに訪問。そりゃぁもう途中で道を間違えたかというような田舎道を通り、ナビの「目的地周辺です」のアナウンスがあってもちょっとした集落があるのみ。かろうじて名古屋ナンバーの車が停まっている所に木製の小さな看板があり到着した。
古い日本家屋(農家)が改造してある。けれど土蔵など朽ちている所はそのままだったりする。手を入れまくっていないところは新鮮だった。玄関を入った土間と続きの間が厨房になっており、テーブルが置いてある。それ以外は全て座敷。大広間なので採光が良く、明るい。丸ストーブが置いてあった。訪問したのはまだ小寒い時期だったので気持ちがいい。
ランチ(¥1,300)は野菜を中心にメインが2種の中から選べるようになっている。どれも量は多くないが、素材を生かしたやさしい味。今、巷を席巻している濃い味付けではないので自然とこちらも一つ一つの素材をじっくり味わうスタンスになる。今日出た食材は菊芋、菜っ葉、わけぎ、蒟蒻、牛蒡、大根など。デザートのケーキ(別途)も手作りのやさしい味だ。もとよりお腹を膨らませに行くお店じゃないので食欲盛んな若者には勧められないけど面白い体験じゃないだろうか。
こんな辺鄙な場所なのに次から次へと客が入るのにはびっくりした。みなさんよく知ってらっしゃる。車のナンバープレートや外の風景写真をたくさん撮っている様子からみると名古屋方面の客が多いのかな。街中から来たらこのシチュエーションにはグッと来るだろうな。夜(予約制)どんなものを出すのか興味が湧く。
岐阜県美濃加茂市三和町廿屋121
※残念ながら平成25年9月に閉店しています