ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

平成二十六年度 松竹大歌舞伎 「彦山権現誓助剱」「団子売」 @岐阜・羽島市文化センター

2014年11月23日 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎 「平成二十六年度 松竹大歌舞伎」 (11月20日・岐阜・羽島市文化センター スカイホール)

嫁と歌舞伎の公演へ。自分は先週の歌舞伎座に続き、2週続けての歌舞伎観劇となる。今回の立役は片岡愛之助。人気TVドラマ出演で今年一気に知名度が上がった旬の役者と言えるだろう。自分はそのTVドラマを見ていないので、どんな役柄だったとかは全然知らないが、嫁はよく知っている様子。対する女形は中村壱太郎(慶応卒だとか)。こちらも売り出し中の若手だ(祖父は人間国宝)。

会場となる羽島市は新幹線の駅があるというくらいで、あまり馴染みの無い場所。その岐阜羽島駅からさほど遠くない場所にある立派なホール。駐車場に車を停め、ホールの中へ。昼公演とあってかおばさま方が多い。席は1階の正面後ろ。前回の悪夢があるだけに、花道は無いにしろ、舞台全体が見渡せる幸せを噛みしめる(笑)。

太閤記物のひとつという「毛谷村(けやむら)」では、愛之助が六助を演じている。他の話と比べて出演者は少なく、人間関係は分かりやすい方なので、簡単な予習だけで話に入っていける。上方歌舞伎のエースとあって、端正な顔立ちといい、立居振る舞いといい、キマッている。正義感が強く、実際に強いという「イイ人」な役柄だけに彼のようなハンサムが演じると非の打ちどころがない。でも意外と声が通っていないような気がしたのは気のせいだろうか。対して壱太郎演じるお園の声の張りの良さが目立つ(お園という役柄もあるのだろう)。女だてらに武道に長けたお園が、許嫁の六助と分かった途端に可愛らしくなるなど、クスッと笑えるところも挟みながら楽しんだ。「団子売(だんごうり)」は純粋に踊りだけなのだが、前幕で新造の夫婦役をやったばかりの2人だけに、まるでその後をみるようで、息の合った踊りが楽しい。

本当はもう一つくらい幕があると満足度が高いが、地方公演だし仕方がない。歌舞伎は豪勢で非現実的な舞台を目にするだけで幸せな気分になれる。今回は続けて観る事が出来たが、次はいつ行けるかな…。

一、彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
杉坂墓所
毛谷村
   
毛谷村六助      片岡 愛之助
一味斎娘お園    中村 壱太郎
一味斎後家お幸  上村 吉 弥
微塵弾正実は京極内匠/杣斧右衛門 市川 男女蔵

団子売
   
杵造 片岡 愛之助
お臼 中村 壱太郎

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初鳥 @名古屋市中区・大須

2014年11月23日 | 名古屋(中区 老舗)

矢場町寄りの大須3丁目、少し路地に入ったところにある焼鳥の「初鳥」。屋台からの創業で、昭和23(1948)年とのこと。大須の賑やかな場所から少し離れて路地を歩き、店の前まで来るが、提灯は灯っているものの、店先が暗いので店じまいなのかと訝ったが、どうやら普通に営業している様子。暖簾をくぐってカウンター席に座った。店の中には小上がりもあるが、そこではあまりこういう店には似つかわしくない若者のグループが随分と出来上がっている。テーブルの上にはワインの空き瓶なども置いてあったが、持ち込みだろうか、それとも店に置いてあるのだろうか…。

目の前にある炭の焼き台で串を焼いている主人に酒を燗で頼み、つくね、皮、心臓などを適当に注文した。主人は寡黙で、団扇をパンッとはたいて独特の音をさせながら、丁寧に串を焼いていく。あとから顔を見せた女将は、時々、焼きを続ける主人の傍まで近寄って耳元で何かをささやいている。主人は聞き流すだけ。視線を追うと、自分の事ではなさそうだが、いつもの事なのか、この日はたまたまだったのか分からないが何だかとても気になる…。何しゃべってるんだろう?

焼鳥はすべて塩でもらったが、少々塩の加減がきつかったものの、酒がすすんで旨い。本当ならもう少し色々いってみたいところだが、ここに来る前に既にある程度呑んでいたので、砂肝を追加して終わりにした。品書きには鰻や鴨なんかもあるようだ。なるほどそれで赤ワインなのかな。次は鴨をを注文してみたいな。(勘定は¥2,000程度)

この後の記事はこちら

 

焼鳥初鳥

愛知県名古屋市中区大須3-7-23

 

(やきとり初鳥 初鳥 はつとり はっとり)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする