Some Girls: Live in Texas 78/ The Rolling Stones (2011)
ストーンズ(The Rolling Stones)の音源や映像のアーカイヴ・シリーズが始まってもう5年位になるのかな。個人的には最も胸躍ったのがこの78年の映像。もちろんブートレグなどではお馴染みだったので、見た事が全く無い訳ではないのだが、やはりオフィシャルは別格のクオリティ。色が飛んでいたブート映像がクッキリ、ハッキリ見えた時の感動は、最初の「Ladies And Gentlemen」を上回るものだった。発売に先立って行われた映画館での上映には、短い上映期間の中、2回も足を運んで大画面を楽しんだ。そういえば「Ladies And ~」も武道館まで見に行ったな(笑)。
実はこのDVD、すでにずっと前に手に入れているのだが、箱が潰れた事故品だったので、(しっかり見てから)amazonに返品し、在庫が切れていたので、そのままずっと買い直していなかった。やっと手に入れたのは昨年のこと。もちろんせっかくなら、とCDが付属しているタイプを購入した。
この時期のミック・ジャガー(Mick Jagger)は、台頭するパンク、ニュー・ウェーヴ勢に対抗する気満々で、自身もジョニー・ロットン(Johnny Rotten)らが着ていた「Destroy」Tシャツを着ていたり、わざと粗暴な態度となげやりな発声で「イキがって」いた。当時の新作「Some Girls」でもスピード感のある曲が多い。10代の奴等に対抗するのも大人げないが、当時、ミック(35歳)はもうロートル扱いされていたから必死だったんだろう。それでもそんなミックを今見ると、新鮮で活きがいい(服のセンスはひどいが…)。それにこの頃のキース(Keith Richard)はヤク中真っ只中ではあるが、アティチュード、ファッションを含めて、目茶目茶かっこいい。演奏を含めて何をやってもキマッている。
このライブ収録曲は、どのアレンジもギターを中心にスピード感があり、粗い演奏ではあるが勢いが感じられる。ミックを中心に、ストーンズはいつでも時代の音楽や文化を貪欲に吸収し(→きつい言い方をすると「臆面もなくパクり」)、周りを巻き込みながら、結局いつもショービズの中心にいた。今では紳士になったメンバーらが、まだまだ血気盛んだった、そんな時代の貴重なライヴ映像記録。
amazonにて購入(¥2,237)
- DVD (2011/11/22)
- Disc: 2
- Format: Import
- Label: Eagle Vision Import EU
(サムガールズ ライヴ テキサス 78 1978 ローリングストーンズ ザローリングストーンズ)