The Very Best of Elvis Costello (1999)
パンク・ニューウェーヴ系の音楽が好きな割にはエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)は熱心には聴かなかった。持っているのもアナログのファーストだけ。それも覚えてしまうほど繰り返し聴いた覚えはない。初来日時の武勇伝やなんかは知っていたので、もっと興味を持ってもよさそうなもんだったが。しばらくぶりに聴いてみたいと思い、このベスト・アルバムを購入した。
コステロと言えばあの特徴的なヴォーカル。鼻が詰まったような声ではあるが通りが良く、誰が聴いてもすぐにコステロと分かる稀有な声の持ち主。ちょっと鼻につく節回しをするけれど…。音楽性は初期のパンキッシュなものから、落ち着いた大人の音楽に変わっていったが、後期の音楽を聴いてみてもコステロの声を通すと一貫したものに聴こえてくる不思議。このベスト盤でも彼の20年間位のキャリアから選ばれているが、ベスト盤にありがちな、時代による音楽性の差が驚くほど少ない。ニューウェーヴ期の定番、初期のレゲエのリズムを採り入れた曲の切れ味もいいし、しっとり歌い上げる曲もいい。ちょっと見直した。こうして聴いてみると、若干チープではあれど、やっぱり初期のはつらつとした曲が好きだな、自分は。
ブックオフにて購入(¥280)
- CD (1999/10/22)
- Disc: 1
- Label: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント