ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ナイルレストラン @東京・東銀座

2015年01月06日 | 東京都(老舗)

歌舞伎の終演後、小腹を満たすために向かったのは、交差点を渡ったところにある「ナイルレストラン」。創業は昭和24年(1949)という、インド人が経営する本格インド料理のレストランとしては元祖のお店。場所柄歌舞伎役者の訪問も多く、先日テレビで見ていた海老蔵の特集でもこの店がチラッと出ていたな。2代目の現主人は歌舞伎座の舞台にも上がった事があるんじゃなかったか。店に入ると主人ではなく番頭さん(もちろんインドの方)が迎えてくれる。狭い間口の店で、1階はほぼ満員だったが、ちょうど店を出る人がいたので、片付けを待って着席(相席)。席に着くなり「ムルギーランチ?」と訊かれるので(笑)、「ハイ」とだけ返事。昼に訪れるとほぼ問答無用でムルギーランチを勧められるとは聞いていたが、夜もそうなのね。ま、夜に1人で入ってあれこれ頼む奴は少ないか。席の横の棚にはこの店で売っているカレー粉や油、紅茶なんかが置いてあり、店内にはインド音楽が流れている。

少ししてステンレスプレートにのったムルギーランチが運ばれる。プレートの上には長時間煮込まれた骨付きの老鶏とマッシュポテトと茹でキャベツとライス。ポテトとキャベツは温かい。すぐに番頭さんが鶏肉を骨から外してくれ、「混ぜて食べてね」とひと言添えてくれる。こちらの店では混ぜて食べるのが定番。もちろん仰せの通り、混ぜて食べてみる。サラッとしたカレーの辛さは、様々な種類が溢れている現在のカレーからすると大したことない。温野菜がカレーの味をよりマイルドにしてくれているが、きちっとスパイスの香りもして、旨い。昨今乱立しているインド・ネパール人経営の店で感じる嫌な「重さ」が全く無いので、スルスルとお腹に入っていく。店で売っているギー(植物性油脂)の効果だろうか。中休みが無いので使い易いし、こんな味の店が近くにあったらいいだろうなァ。売っていたカレー粉を買ってくればよかった…。(勘定は¥1,500)

ナイルレストラン

東京都中央区銀座4-10-7

 

(A.M.ナイル G.M.ナイル 銀座ナイルレストラン インド独立運動)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする