知人のK氏に教えてもらった岐阜市の焼鳥専門店「YAKITORI みずき」。ずっと良い評判を耳にしていた。まだ新しい店だが、知人から予約しないと…と言われていたので、用事で岐阜市内に予定があった前日だったかに、ダメモトで電話予約してから訪問。予約は意外に簡単に取れたが、1人だったからかもしれない。店は神田町通り(長良橋通り)に面した雑居ビルの2階にある。まだ新しく、モダンで洒落た造り。暖簾をくぐって店の中に入ると、左に厨房とカウンター、テーブル席。さほど大きくない店だが、立ち働く男女が5~6人もいて、人気の程が伺える。寡黙な店主はまだ若く、給仕の店員も若い人が多い。カウンターに数席空きがある以外はすでに一杯の客の入りで、にぎやか。さすが人気の店。
店主の前のカウンター席に腰を下ろして、最初から日本酒を「冷やで」と注文(出てきたのは冷蔵酒…仕方ないか)。銘柄は「浦霞」。周りはワインを呑んでいる人が多い。色々な部位や調理を楽しみにして来たので、メニューから「おまかせコース」を頼んだのだが、後から店員が引き返して来て、1人ではダメだとの事。仕方がないので単品で、とりあえず5種盛り合わせを注文。メニューには普段なかなか目にしない部位の名前がたくさんあったので、どれも試してみたくなる。盛り合わせは、ももやせせり、からし焼き、レンコンなどが一本づつ目の前の皿に置かれる。しっかり脂が落ちた串はさすがにどれも旨い。ただ、肉はどれもかなり塩がきつい。塩ばかり口に当たって日本酒が負けてしまう。焼きは基本的に塩ばかりのようなので、せっかくならもう少し繊細な塩の当たりだとより日本酒が旨いんだけれど。ビールならもっと楽しめたかな…。
焼きを担当しているのは主人だけで、焼き台も大きくないので注文を入れてからしばらく時間がかかる。つまみが続かないと手持ち無沙汰になるので、早めに「膝肉おろしポン酢」や他の串(ペコロス、金針菜、それに背肝など他の鶏の部位)も注文しておいた。カウンターでは鍋をつついている組も居て、メニューはなかなか多彩のよう。こういう店ではおまかせコースが便利なんだけどな。ただカレーも提供しているようで、隣の客がそれを頼んだ途端に辺りはカレーの強い香りに包まれてしまい、塩味の串どころではなくなってしまった。串では野菜にも珍しいものが多く、印象がとてもいい。酒はその後も、「東北泉」や「三千盛」など無難な銘柄の中からいくつかをもらい、締めをどうしようかと迷ったが、あまり気乗りせず、結局勘定をしてもらった。お洒落で、ワインがあって、品が多彩で、クオリティが高い、とソツが無いので人気があるのも納得。でも1人でゆっくり呑むのにはあまり向かないかな。次は誰かを連れてコースで。(勘定は¥6,000程)
岐阜県岐阜市神田町3-9 岐阜屋ビル 2F
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