多治見の駅から南下して、市街地からは少し離れた滝呂町という場所にある和菓子の店「やまもり」。店へ向かう道路は自動車ではすれ違う事も出来ないくらい細い街道で、周囲の古い街並みとは違い、店舗はまだ新しめで大きな建物だった。創業は明治43年(1910)というから100年以上もの長い歴史がある。店のガラスには手書きでいくつかの菓子の名前が貼られている。きっと今の季節の一押しだろうと、いくつか目を付けて店に入った。ガラスのショーケースの中には色々な菓子が並べられていて、横の棚には袋に入った煎餅なんかも置いてあった。かりんとう饅頭は、首都圏の催事会場などでも販売をしているようす。ひときわ大きな字で書かれていた「草餅」と「かりんとう饅頭」を購入して持ち帰った。
草餅は車の中ですぐに食べたのだが、香りこそ匂い立つようなものではないものの、頬張ると口にいっぱい青い香りが拡がる。かりんとう饅頭は家のトースターで少しだけ炙ってからいただいた。カリッと焼き上げられた皮には、こんがりとした甘味と苦みがあり、こし餡とのバランスも良く、旨い。炙らない状態のものも食べたが、食感と香りが良くなるので、やはり焦げない程度に少しだけ炙るのがおすすめ。かりんとう饅頭が大好きな嫁と娘もかなり気に入った様子で、「またすぐ買ってきて」とのお達しがあった。そんなにすぐ行けない距離だけど…やっぱりまた食べたいな。(勘定は草餅¥140、かりんとう饅頭¥120/個)
岐阜県多治見市滝呂町10-8
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