ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

酒悦 @東京・上野

2015年03月18日 | 東京都(老舗)

創業が延宝3年(1675)という340年(!)もの途方もない歴史を持つ老舗の漬物店「酒悦(しゅえつ)」。上野の不忍池の南、池之端の中央通り沿いに位置している。ここは「福神漬」の元祖で、もちろんデパートにも出店しているのだが、この辺りに来る事があると寄って、定番の「元祖・福神漬」を購入する。実は元祖と名の付いたもの以外にも何種類かの福神漬があるが、買った事があるのはこれだけ。店の中には福神漬だけではなく、粕漬けや佃煮など色々なものが陳列してある。福神漬は「酒悦」の前身「山田屋」が明治10年(1877)頃に発明したものなのだとか。元々味が濃い漬物だし、多くの品を食べ比べた訳ではないんだけれど、自分ちの近くのスーパーで買ってくる甘ったるいものよりも、なんとなく醤油味の強いここのが好き。いつも購入するのはビニールで梱包されたものなんだけど、店の中をゆっくり見ていたら「缶入り」という珍しいものを見つけたので、何か面白いな、と購入してみた。

持ち帰って缶を切り開ける。最近の缶製品と違ってプルトップが付いていないので、缶切りが無いとどうにもならない。近頃は持っていない人もいるんじゃないかな、ひょっとして。開けるともちろん中には福神漬けが入っているのみ。特段ビニール・パックの製品と変わっているところは見られず、色も普通の濃い飴色。最初は若干色が濃いような気がしたけど、多分気のせいだろう(ん?でも味も濃いかな)。味も甘ったるくなく醤油味の強い、酒悦ならではの味。なぜか福神漬と言えばカレーの時しか出番がない事が多いけれど、朝ごはんの時とかに普通の白いご飯と食べると旨いです。(勘定は¥378)

 ↑ こんな位置からしか撮らなかったが、昭和7(1932)年建築の駅舎が残るJR上野駅正面口

酒悦

東京都台東区上野2-7-11

( 上野 酒悦 しゅえつ 元祖福神漬け 元祖福神漬 福神漬け )

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