The Legend of Johnny Cash Vol.2 / Johnny Cash (2007)
パート1を持っていると、どんな内容であれ、ついついパート2も揃えたくなる性分です。これもパート1を持っているのでつい購入。コロンビア・レーベル以前のジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)のカタログは、もう訳が分からなくて、権利が複雑化しているのか、色んなレーベルから色んな編集盤が出ているので、途中からコロンビア(ソニー・レガシー)のものしか買わなくなった。ただ、これもレガシー・レコーディングスの筈だがユニバーサルから出ている…(日本でのみ?)。ジャケ裏にはアイランド、アメリカン・レコーディングス、コロンビア、レガシー、ユニバーサルのマークが並んでいる。何がどうなってんだか…。買収、買収、再編でよく分からないレコード会社の変遷。どこかに分かり易い説明はないものか。
ジャケットの凛々しいジョニー・キャッシュの姿を見よ。人を射すくめるような「Man In Black」(キャッシュはいつも黒ずくめの服装だった)の眼差し。ほんの少しの間アメリカに居た時でも自分が持っていた保守的で、カウボーイ・ハットで、甘ったるいラヴ・ソングが多くて、というカントリーのイメージは変わらなかったが、それを根底から覆したのは60年代後半のキャッシュの作品の数々だった。このベスト盤は数多いカタログの中の有名曲からパート1に含まれなかったヒット曲や名曲を収録したベスト盤。キャッシュの作品はマイルス(Miles Davis)やディラン(Bob Dylan)であったような、コロンビア時代のコンプリート・ボックスも発売されているが、消化しきれないのは目に見えているので購入しておらず、一部のオリジナル・アルバムを除いては編集盤で聴く事が多い。
このシリーズでは初期の作品のみならず、ディランとの共演や、晩年の再評価に繋がったAmerican Recordingsでの作品からも収録されているのがいい(15-19)。一貫してシンプルな作品が多いが、その迫力は充分だ。ひと言ひと言が重い。もう少し自分に英語の理解力があれば、彼の作品から滲み出てくる反逆(アウトロー)な部分がもっとダイレクトに感じられるだろうに。
オークションにて購入(¥434)
- CD (2007/3/14)
- Disc: 1
- Label: ユニバーサル インターナショナル