名鉄・江南駅の西側に店を構える立ち飲み屋「くし楽」。ずっと前から気になっていたが、あいにくこの辺りにあまり用事は無く、来たとしても車に乗っている事がほとんどなので立ち寄れずにいた。ある晩にこの店の前を通ったのだが、どうしても入ってみたくなって、車を近くのコイン・パーキングに停めた(店の横のスペースは駐車場なのかな?)。暖簾をくぐると、「お帰り」と声をかけられ、ちょっと照れる。立ち飲みにしては広々とした店内には何人もの先客が。もうかなり出来上がっている人もいる。親子かどうかは分からなかったが、老齢の方と若い方の2人で切り盛りしていた。カウンターの前に立って、ノンアルコールビールがあるかどうか訊いてみると、あるとの事。耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、その不本意な飲み物を注文。いつも思うのだが、ノンアルコールビールの瓶ってどうしてまるで烏龍茶の瓶のように少ない量なんだろう。こちとらビールの代わりに呑んでいるというのに。まったく、もう…。
それはさておき、鉢巻をした主人は注文を受けた串をどんどん焼き台にのせていき、揚げものは若い方が担当。串かつやどては自分で勝手に積み上がったケースや、鍋まで取りに行く。こちらのどては、わりあいあっさりとしたタイプ。焼かれるのを待つ様々な串はガラスケースの中に整然と並んでいる。種類も多い。その品書きなのだが、「クモのス」「こりごり」「金玉(キータマ)」「まぬけ」など、ユニークなものが多い。ちなみに注文したものの中では、「クモのス」→ハチノスと同じ牛の胃袋、「まぬけ」→葱のみ、「扇子」→ハム、「えんとつ揚げ」→ちくわ、など。串はだいたい50円からで安いが、1本の量はどれもやや小さめかな。目の前で焼いている主人は寡黙かと思いきや、折に触れ「これ旨いよ」「これもう残り少ないよ」と勧め上手。ついつい調子に乗ってもらってしまう(ビール呑んでないんだけどなー)。後から入ってきた若いカップルにはつきっきりで色々勧めていた。通勤の帰りにこんな店に寄れる人が羨ましいなァ。やっぱりノンアルコールでは不完全燃焼。次は絶対にアルコール有りで。(勘定は¥2,000程)
※2018年5月を以って閉店されました。
串の立喰い くし楽
愛知県江南市古知野町朝日130
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