Paradise Valley / John Mayer (2013)
現代最高のギタリストの1人とも称され、評価も高いジョン・メイヤー(John Mayer)。以前、その片鱗を伺おうとファースト・アルバムを購入したことがあったが、正直自分にはソフト過ぎて聴いていられなかった。ただ、そのファーストのジャケットで見せていた甘い姿と、最近のワイルド志向の風貌は、かなりイメージが違ってきているし、モテ男っぷりも聞いていたので、余程変わったのかもしれないと、中古で見つけた最近のこのアルバムを、もう一度チャレンジとばかりに購入してみた。なんせ、かのローリング・ストーン誌に於いて、あのレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のジョン・フルシャンテ(John Frusciante)、デレク・トラックス(Derek Trucks)と並び称されているんだから、1度位で切り捨ててしまう訳にはいかない(笑)。
そしてそのアルバムはと言うと…、うーん、ファーストとあまり印象は変わらないなァ。プロデューサーはドン・ウォズ(Don Was)。ストーンズ(The Rolling Stones)やディラン(Bob Dylan)をはじめとする数々の大物と仕事をしてきた実力者。特にカントリー・テイスト溢れるナチュラルな音作りには定評がある。結果はまさにそんな感じで、アメリカ大陸を想起させるようなナチュラルな拡がりはあるものの、やっぱり歌声も音楽も、甘くやさしく…(もちろんそこが好かれているのは承知で、あくまでも自分の音楽的嗜好の話)。ストーンズのライヴ客演で見せたようなガッツのあるギター・プレイも無く、リフ一発で曲を覚えてしまうようなマジックも無く…。ネイティヴで、すんなりと彼の歌詞が入ってくるなら別なのかもしれないが…。当分彼のアルバムを購入することはなさそうだ。スマン。
ブックオフにて購入(¥250)
- CD (2013/8/20)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Sony