営業日、営業時間がよく分からない某カレー店を目指して店の前まで来たが、全く営業している気配がない(※)。仕方なく道路を北上し、前から来てみたかった「若鯱家・清明山店」へ。黒川の「本店鯱乃家」の暖簾分けだそうだ(「若鯱家」の諸々はこちらで)。道路の反対側にある駐車場にバイクを停め、店の暖簾をくぐると満席で、店の中にある待ち席もほぼいっぱい。カウンターのみ11席の店なのでそのまま待ち席の端に腰を下ろす。この時点ですでにカウンターから注文は訊かれていて「冷たいカレー」とお願いしておいた。こちらでは「冷(つめ)カレー」という呼び名は使っているのかな?(一応、品書きの木札は「冷カレー」となっている)。注文は「冷たいの」と通っていた。厨房は主人と若い男性が2名。とても回転は良く、どんどん繰り上がって待ち席の先頭に。店に入った人はすぐに注文を訊かれ、カウンター席の進み具合によって茹で始め、席に着いた時にはほぼすぐに提供されるという効率の良さ。その為に主人は客の食べ具合を注視していてタイミングを計っている様子。子供を先に座らせて、後から親を横の席に案内するなど、客さばきが見事。
自分もカウンターに座ってほぼ同時に「冷たいカレー」が配膳された。「冷たいの」とは茹でた麺が水で締められ、その上から熱々のカレー餡がかけられるもの。すぐに餡の熱さで冷たさは感じなくなって、ちょうど良い熱さになるし、締められているので麺の食感がいい。暑い日なんかは汗だくになる前に食べ終えることが出来るので気に入っている。こちらのカレーうどんはとてもバランスが良く、餡もあまりぼてっとしていないちょうど自分好みのタイプ。色は名古屋らしい黄色さ。香りも良く、辛味も足す必要が無くいい塩梅で、するすると入っていく。肉、葱、揚げの定番の具は他の同じ系譜の店と比べると少しだけ多めかな。麺は角が感じられる良い食感。もちっとしていて、日本中を席巻してしまった讃岐うどんのものとは違うコシがあり、旨い。絶妙。もちろん餡も残すことなくきれいに完食した。この麺で「ざるうどん」か「ころ」を食べてみたいけれど、また来た時には多分「カレーうどん」って言ってしまうんだろうなァ。(勘定は¥700)
(※)後日調べてみると、日曜定休で昼のみ営業のようです(未確認)
※平成29年10月を以って閉店されました
若鯱家清明山店
愛知県名古屋市千種区上野1-7-22
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