King Of Kings / Desmond Dekker And The Specials (1993)
70年代の後半、イギリスで発生したツートーン・スカ(2tone Ska)のムーブメント。その中心だったスペシャルズ(The Specials)のメンバーは分裂後、様々な音楽活動を続けていたが、これもそのうちのひとつ。レゲエの重鎮デスモンド・デッカー(Desmond Dekker・当時52歳・2006年没)をメイン・ヴォーカルに据え、名門レーベル「トロージャン(Trojan)」から発表されたスタジオ・アルバム。すわ復活かと思われた当時は、このメンバーでスペシャルズを名乗ることに違和感があったことは確か(後に正式に?オリジナル・メンバーで復活を遂げたのは2008年だがジェリー・ダマーズは不在だった)。ちなみにこの時のメンバーは、
Neville Staple (Vo)
Roddy Radiation (g)
Lynval Golding (g)
Horace Panter (b)
の4名とのこと。ジェリー・ダマーズ(Jerry Dammers)とテリー・ホール(Terry Hall)不在は大きいが、ま、今から考えると名乗るのは妥当か。自分は全然記憶にないのだが、この時は来日公演があったようだ。どういう経緯で彼らが組んだのかは知らないが、デスモンド・デッカーと言えば、最初に聴いた時は女性かと思ったくらいのハイ・トーンで特徴的なヴォーカル。しかもレゲエの歴史に燦然と輝くレジェンドだ。アルバムは完全にデッカーのソロ・アルバムといった感じで、スペシャルズを思わせるようなハイ・テンポで、いかにもスカっていうような曲は少ない。ソロと考えればいいが、スペシャルズを名乗る以上、やはりテリーのあの素っ気無いヴォーカルが無いと…。学生の頃にツートーン・スカにハマって、海外を含む中古レコード屋でアナログ盤を集めたことを思い出す。なぜか長いこと入手困難だけれど「Dance Craze」のDVDをレストアして再発してくれないかなァ…。
中古店にて購入(¥327)
- CD (2001/9/25)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Sanctuary Trojan Us