岐阜県美濃市の風情ある「うだつの上がる町並み」を少し脇に入った所にある中華料理の店「初野屋」。店の前の通りは車1台分の細い路地だが、しっかり駐車場がある。いたって庶民的な中華料理の店で、旅館も営んでいるようだ。店に入ってカウンターに座ろうとすると、女将さんが「こっちの方がテレビが見れるよ」とテーブル席に誘って下さった。もちろん好意は無にせずテーブル席へ。メニューもあるが、カウンターの上にはラミネートしたサンプル写真が沢山貼ってある。その中から「伝統の味・藤マの味」と書かれた炒飯と、餃子を注文。ただ、後からどれだけ調べてみても「藤マ」の意味が分からない。今度訊いてみなきゃ。テレビの相撲中継を眺めながら料理を待つ。厨房の中には年輩の主人(たぶん)のみ。HPには「AR-Cシェフ」なる若い人物が写っているが何者なのかも分からない(笑)。息子?孫?。カウンターでないので調理の様子が分からないのは残念だが、鍋を振る音を聞いて待つ。
まず最初に炒飯が登場。平皿に随分としっかりした量の炒飯。えっ、大盛?って思うくらいの量。蒲鉾と人参が小さく切ってあり、肉片も細かい。しっかりと米の一粒一粒が油をまとっていて、旨い。これこそ自分の思うパラパラの炒飯。最近世間では「パラパラ」と「パサパサ」をはき違えていることが多いが、個人的には米粒が油をしっかりまとっていて欲しい。スープ無しじゃ喉につかえてしまうような炒飯では…(スープも付いていたが、これはよくある味)。でも世間的にはこの炒飯は「しっとり」って言うんだろうなァ。それにしても量も多く、満足。
すぐ後には餃子が来た。タレ用のくぼみがついた餃子皿に7個。その姿はどう見ても「焼き」というよりは「揚げ」餃子。タレは最初からくぼみにたっぷりと入れられていて、通常の酢醤油のタイプと違い、少し粘り気のある甘辛酸っぱいタレ。これと似たような餃子とタレは隣の関市にある古い中華料理屋「若竹」で味わったことがある。何か関係があるのかな?。もちろん熱々で、口に放り込んだら当たり前のように火傷(笑)。でも熱々を頬張るのを止めることは出来ない。怒涛のように食べ、席を立つと、女将さんが「え!もう食べたの?」とビックリ顔。ええ自分、食べるの早いんです。外に出ると主人も一緒に出てきた。何の用事かなと思えば、狭い道路へバックする自分の車を誘導して下さるのだった。かたじけなし。(勘定は¥980)
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↑ 車の1台も通らず、ひっそりと静まり返る、町屋が並ぶ夜の通り。
中華 初野屋
岐阜県美濃市永重町1958-1
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