ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Nothing has changed. / David Bowie

2016年01月22日 | クラシック・ロック

Nothing has changed. / David Bowie (2014)

娘に「まだこの人ばっかり聴いてるの?」と言われながらデヴィッド・ボウイ(David Bowie)追悼週間が続いている。他のアーティストの盤のレヴュー記事も出しているが、以前に書き溜めておいたもの。ボウイの死を知ってからは、オリジナル・アルバム、ベスト盤、編集盤、ブートレグ、収集音源を棚から引っ張り出して、ボウイばかり聴いている状態。そこへ亡くなる前に注文していた2014年発売のベスト・アルバム「Nothing has changed.」3枚組がやっと届いた。このベストが発表された時には新曲以外は既に所有している曲ばかりだと思って購入を見送っていた。まずアートワークが秀逸。鏡に映ったボウイの写真が年代毎に選ばれているが、そのどれも各時代の彼を象徴するような素晴らしい写真ばかり。

 

この他にも90年代、00年代の同様の写真がブックレットに使われている。オリジナル・プリントなのか、造られたものなのかは知らないが、少なくとも自分は初めて見る写真ばかりだった。各時代でこういう写真が揃うのはファッション・アイコンでもあった彼ならでは。

表ジャケットには「Nothing has changed.」とだけ書かれているが、ブックレットの中には「Everything has changed.」と書かれている。「変わり続けた」ボウイだからこそ重みがある2つの言葉。収録曲は通常のベストと違い、2014年当時の新曲から新しい順番に収録されているのが新鮮だった。最後はボウイと名乗る前の1964年の「David Jones」時代の曲で終わる。既に所有している曲ばかりと思っていたが、各曲はシングル・ヴァージョンやエディット・ヴァージョンなどを中心に編纂されていて、よく調べてみると自分が持っていないヴァージョンもあった。やっぱり発売されてすぐ買っとくべきだったナ。選曲は至極真っ当。まぁ、3枚組という制約上、自分のお気に入りの曲でベストに入ってもおかしくない曲が抜けているが、これは仕方がない。2001年に発売される予定だった未発表アルバム「Toy」からも選ばれているのがミソかな。

ビートルズ(The Beatles)やクイーン(Queen)、最近ではブラー(Blur)で有名な元EMI傘下のパーロフォン(Parlophone)レーベルから出ているのが意外だった。レコード業界も再編、再編で、昔のようなレーベル毎の”色”はもう無くなってしまっているが…。死去に伴い、多分これからも様々な編集盤、ベスト盤が出るのだろうが、これを超えるのはなかなか大変だゾ…(←また買うに決まっている)。合掌。

amazonにて購入(¥1,450)

  • CD (2014/11/17)
  • Disc : 3
  • Format: Import
  • Label : Sony
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