ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Many Faces Of The Doors / Various Artists

2017年03月27日 | クラシック・ロック

The Many Faces Of The Doors / Various Artists (2015)

廉価なわりに凝った選曲で気に入っている3枚組CD「The Many Faces Of~」シリーズ。今回はドアーズ(The Doors)編。これはジャケット・デザインも合格。相変わらず細かい曲目データが無いのが惜しいが、まずは1枚目から。「Now And Then...」と称してメンバー、あるいは周辺人物が関わった曲を集めてある。1-04、05のクリフと言う人物は何とジム(Jim Morrison)の息子だとか。そんなの居たっけか?誰との?全然知らなかった。しかもバンドにはロビー・クリーガー(Robbie Krieger)の息子まで! ま、息子っていうのはザッパ(Frank Zappa)みたいに一部の例外はあれど、だいたいダメなんだけれど(笑)。これはうーん、完全に乗り移ったような音楽に仕立ててあるけれど、親父を引き摺りすぎか…。1-06、07はジムそっくりのヴォーカルで有名だったバンドらしい。そっくり過ぎてこの辺りでもう誰が何を歌っているか分からなくなる(笑)。ロビーの1-09はピンク・フロイド(Pink Floyd)のカヴァー。ニコ(Nico)は一時ジムの恋人として有名だった。

2枚目は様々なアーティストがドアーズの楽曲を演ったカヴァー集。こういうのはあまり無名アーティストばかりだと聴く気にもなれないが、これはほとんどの曲に有名アーティストが絡んでいてなかなかのもの。アーティストのジャンルがヴァラエティに富んでいるので面白い。3枚目はよくあるドアーズがカヴァーした曲の原曲集。こうして見ると、バンドがどっぷりとシカゴ・ブルースに浸かっていたことが分かるが、出てきた曲があまりそうは感じさせないアレンジなところが彼らの特徴か。それだけあのレイ(Ray Manzarek)のオルガン、ロビーのスライド・ギター、ジャジーなジョン(John Densmore)のドラムス、そしてジムの唯一無二の個性が際立っていたということだろう。 

 <Now And Then...>

1-01 –Jim Morrison -  Perceptual Notions
1-02 –Ray Manzarek & Roy Rogers - Just Like Sherlock Holmes
1-03 –Ray Manzarek & Roy Rogers - Numbers 
1-04 –Cliff Morrison Feat. Jim Morrison & The Lizard Sun Band  - Liquid Highway 
1-05 –Cliff Morrison & The Lizard Sun Band - August Moon
1-06 –Phantom - Half A Life
1-07 –Phantom - Calm Before The Storm
1-08 –Robby Krieger  - Brain Damage
1-09 –Robby Krieger - Time
1-10 –Tribaljazz Feat. John Densmore - The First Time (I Heard Coltrane)
1-11 –Tribaljazz Feat. John Densmore - Blues For Bali
1-12 –Nico - The End

<The Songs>
 
2-01 –The Raveonettes - The End
2-02 –Steve Cropper & Tony Kaye & Joe Lynn Turner - Riders Of The Storm
2-03 –Robert Gordon & Steve Morse & Nik Turner - Touch Me 
2-04 –David Johansen - People Are Strange
2-05 –Edgar Winter & Chris Spedding - The Crystal Ship
2-06 –Mark Farner & Chick Churchill - Break On Through (To The Other Side)
2-07 –Ken Hensley - Hello, I Love You
2-08 –Ian Gillan & Rick Wakeman & Steve Howe - Light My Fire
2-09 –Mick Box & Mark Stein - Love Her Madly
2-10 –Todd Rundgren & Geoff Downes - Alabama Song
2-11 –Lou Gramm & Thijs Van Leer & Larry Coryell - Love Me Two Times 
2-12 –Clinic - Touch Me

 <The Roots>

3-01 –The Shadows Of Knight - G.L.O.R.I.A.
3-02 –Howlin' Wolf - Back Door Man
3-03 –Bo Diddley - Who Do You Love?
3-04 –Muddy Waters - Close To You
3-05 –Howlin' Wolf - Little Red Rooster
3-06 –Little Junior Parker - Mystery Train 
3-07 –Robert Johnson - Crossroads
3-08 –Muddy Waters - Rock Me
3-09 –Billie Holiday - Summertime
3-10 –Roy Brown - Good Rockin Tonight
3-11 –Lotte Lenya - Alabama Song
3-12 –John Lee Hooker - Crawling King Snake

amazonにて購入(¥720)

  • CD (2015/7/10)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Music Brokers Arg

 

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一丁目赤のれん @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年03月27日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市琴塚の旧・名鉄美濃町線琴塚駅の向かいにあった「赤のれん」(写真下)が閉店したのは2015年夏。翌年の6月に経営者が変わって復活するとコメント欄で教えていただいていた。

その後にこの店の前を通ることもあったが、看板などが塗り替えられ、以前の渋い風情が変えられていたので「もったいないなァ…」とがっかりしていたところ、前の主人が指導しているとの噂を耳にする。再出発直後は前主人も一緒に厨房に立っていたとのこと。それならと機会を見て店に入ってみた。店名は「一丁目赤のれん」になり、看板や表の品書きこそ塗り返られているものの、建物も提灯も暖簾も変わらずそのまま。暖簾をくぐって中に入っても、特に新しくなった感じは無く、以前とほとんど同じよう…。ま、若い人が継いだのなら仕方がないかと思っていたが、厨房に居るのは年輩の女性2名(これなら看板とかもそのままで良かったのに…)。車があって酒は呑めないので「中華そば」を注文した。

じっくりと見て覚えていた訳ではないが、なるほど中華そばの作り方も前の主人がやっていたのと変わっていない感じ。中華そばには端が濃い色に煮詰まったチャーシューと、これまた濃い色で煮詰めたメンマがのっている。カタ茹での玉子がのった姿も、すっきりとしたスープの色も前と変わらない(と思う)。縮れた細麺で、濃すぎず、まさに呑んだ後の締めにサッと食べられる一杯。旨かった。あの独特の風情があった外観を捨ててしまったのは惜しいが、また歴史を重ねていけばいい。次は是非どてや餃子で一杯やってみたい。(勘定は¥450)

以前の店の記事はこちら

※平成29年3月を以って閉店されたそうです。

一丁目赤のれん

岐阜県岐阜市琴塚1-3-7

 

( 岐阜 ぎふ 琴塚 赤のれん 1丁目赤のれん いっちょうめあかのれん 大衆酒場 中華そば ラーメン どて 串かつ おでん 餃子 名鉄 美濃町線 琴塚駅 閉店 )

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