Love Gun / Kiss (1977)
1977年にキッス(Kiss)が発表した6枚目のアルバム。プロデュースは前作に引き続きエディ・クレイマー(Eddie Kramer)が担当。ジャケットは何となくストーンズ(The Rolling Stones)の「It's Only Rock'n' Roll」を彷彿とさせる。ちょうどこの年はキッスが初来日した年。NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」で放映されたライヴ映像でも確認できるが、サウンドもステージも確立されて、バンドがノリに乗っていた時期のはず(後追いファンなので当時を知らず)。勢いがあったのだろう、たった3週間程で録音は終了したらしい。
のっけから紛うかたなきキッスらしさ満開のロックンロール。プロダクションはもちろん初期よりは華々しいが、そうは言ってもメイクやコスチュームとは裏腹にシンプルこの上ない。いきなり2曲目の「Christeen Sixteen」のピアノでひねりが入る。これがなかなか効いていて、とても印象に残る曲だ。表題曲「Love Gun」はまさにマスター・ピース。最後はフィル・スペクター(Phil Specter)の名曲。ハマっていると言えばハマっているが、ちょっとストレート過ぎるか。収録曲はヴォーカルもメンバー4人で分けているのでまさに集大成といった感じ。このアルバムの後にライヴ盤「AliveⅡ」が出て、結局は全曲がオリジナル・メンバー4人による演奏としては最後のスタジオ・アルバム(1998年に復活するまで)にもなってしまう。
中古店にて購入(¥750)
- CD (1989/11/21)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Uni/Mercury