岐阜市の野一色にある喫茶レストラン「バロン」。以前からずっと気になっていたものの、「ステーキ」「フライ」「焼肉」「ホイコーロ」が同列に並ぶ古い看板と、色褪せた屋根の建物にあと一歩を踏み出せず(笑)、やっとの訪問。いつからあるのか知らないが、店は旧道沿いで、最近は見なくなった地上まで三角屋根が下がる昔よくあったような喫茶店デザイン。駐車場に車を停め、久々にドキドキ感を伴って店に入る。昭和歌謡が流れる店内はかなり広いが、半分ほどは照明が間引かれていた。厨房に居るのは女性1人。クッションがヘタってしまったと思われるビニール張りのソファに腰を下ろす。当然テーブルの上には灰皿。メニューを眺めると、看板のような中華料理こそ見当たらなかったものの、ステーキ、洋食、うなぎ(!)、刺身(!)、天ぷら、スパゲッティー、各種定食、デザートと、何でもござれの満漢全席。この中から迷った末、店名を冠した「バロンピラフ」を注文した。
新聞でも読もうかと席を立ってビックリ。棚には雑誌に混じって沢山のエロ本も(苦笑)。昔こそそういう店もあったと記憶するが、この平成の世にここまで泰然とした店も珍しい。さすがに手には取らなかったが、もうなんだか可笑しくて…。
しばらくして紙ナプキン巻きのスプーンと共に運ばれた「ピラフ」には結構な量のサラダと味噌汁、それにみかんも丸ごと1個付いてきた。これがワンコインってなかなかすごい。さっそくピラフにスプーンを入れる。またまたビックリ、カニのほぐし身らしきものが入っている。その他は玉ねぎ、ハム。もちろんピラフだと言ってもスープで炊いてある訳ではない。味付けは何とも言えず説明しづらい不思議な感じ。この風味はカニ由来なのかな。添えてある福神漬を挟みながらいただいた。食べ終わる頃には外から主人が帰ってきて、テレビの相撲を見ながら歓声を上げている。女性はすぐ帰したので一時的なヘルプか何かだったのかな。勘定をしてもらい店を出た。次は主人の作るオムライスか何かをいただいてみようか。(勘定は¥500)
バロン
岐阜県岐阜市野一色6-12-5
( 岐阜 ぎふ 野一色 のいっしき のいしき ばろん 喫茶 コーヒー モーニング レストラン 洋食 和食 定食 スパ 鉄板スパ ピラフ )