ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

藤吉庵 @愛知県一宮市

2017年07月11日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市の味噌煮込みうどんで有名な「藤吉庵」へ。店の前は狭い通りだが駐車場もしっかりと完備している。昼営業開始時間に着いたのだが、出汁と味噌のいい香りが充満している店内はすでにほぼ満席の盛況。最初は小上がり席に座ったのだが、すぐに後客が続々と入ってきたので空いたテーブル席に移動をお願いされるほど。凄いなァ。和風な造りの店内には八丁味噌の老舗「カクキュー」の暖簾がかかっている。そういえば味噌煮込みうどんを出す東海地方の数多ある店でも味噌のメーカーを謳っている店は珍しいかも。早速ランチタイムサービスの「親子入みそ煮込定食」を注文した。まだ配膳されている人が少ない位の時間帯なので時間はかかる。

しっかりと40分程も待って「みそ煮込定食」が登場。蓋付きの土鍋に入っていて、とんすいと大きめの茶椀に入ったご飯、それにたくあんが付いていた。熱々のうどんを手繰ってとんすいに移す。手打ちだという麺は、やや縮れていて特有の硬さのあるもの(讃岐うどんで言うようなコシとは違う)。コクのある味噌の味と、うどんのブリンとした口当たりが相まって旨い。具材は鶏肉に玉子、椎茸、蒲鉾、葱といったところ。途中で熱が入ってちょうどいい加減になった玉子も一緒にとんすいに移して幸せなひと口も楽しんだ。残ったつゆを啜りながらご飯も綺麗に平らげる。ランチだと値打ちだし、人気があるのも納得。品書きに「地獄そば」ってあったけれどどんなんだろう。次はそれか(でも味噌煮込うどんの誘惑に勝てそうにないかも)。(勘定は¥800)

 


 

↓ 一宮近辺に多いノコギリ型の工場が敷地内に並ぶ「安藤毛織工業株式会社」。敷地内に半切妻屋根の住宅もあり、綺麗に使われているが結構年数が経っていそうな雰囲気。

 

↓ 近くに建っていた建物は、アパートか、社員寮かといった風情。こちらもすごく古いという訳ではないが相応の年数が経っていそう。

 


 

 

藤吉庵

愛知県一宮市大和町馬引郷東5

 

( 一宮 いちのみや ふじよしあん ふじよし庵 味噌煮込みうどん みそにこみうどん 味噌にこみ みそ煮込 手打ちうどん 手打うどん 近代建築 )

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甍 @岐阜県岐阜市

2017年07月11日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜で”純喫茶”といえば好事家(と言ったら店に失礼か)の間で必ず名前の挙がる長住町の「甍(いらか)」。ただし今となっては”純喫茶”なんていう名称も死語になっていて、郊外型のチェーン系喫茶店全盛。よってどの個人店も現在の店主が辞めてしまったら閉店かという危機に瀕している。こちらにはずっと入ってみたかったが、駐車場がないこともあってなかなかチャンスが無く、この日は用事でたまたま前の道を通ったのでエイヤッとハンドルを切り、近くのコインパーキングへ車を入れた。外の「甍」の文字看板が逞しい店内へ。

店内は揃いの渋いソファや、金貼りの壁紙、ハニカムのパーティションなど造りは凝っていて、テーブルは10席ほど。奥の壁にも”甍”の文字があり、意匠も風格充分。昔の喫茶店って本当に個性的だなァ。先客が居なかったが、待ってみても店内には誰も居ない。大きな声で「こんにちはー」と何度か声を掛けるも全く反応なし…(汗)。するとカウンターの上に「不在の時は子機の内線ボタンで呼び出す」旨の小さいメモ書きが。仕方がないのでやってみた。するとしばらくして奥から女性主人が出ていらっしゃったので、やっとコーヒーを注文。何という緩いシステム(笑)。

音楽もないので、静まり返った店内をゆっくり眺めながらコーヒーを待つ。この店の場所があるJR岐阜駅の北側の場所は繊維問屋街を控えているので往時(昭和30~50年代か)の賑わいはさぞかし凄かっただろうナ(かつて東海地方の人は仕事の打ち合わせや、10時の休憩をモーニングを食べながら喫茶店ですることも多かったのです。今はどうか知りませんが)。しばらくして”甍”の銘のある年季の入った渋いカップに入ったコーヒーと、おまけの豆菓子が運ばれた。コーヒーはきっちり濃いめ。昔ながらの東海地方仕様のコーヒーを楽しんで店を後にした。ランチ・メニューもあったので次は何か食べてみようかな。(勘定は¥380)

 

純喫茶 甍 (いらか)

岐阜県岐阜市長住町6-4

 

( 岐阜 ぎふ いらか 純喫茶 喫茶店 ランチ モーニング JR岐阜駅 繊維問屋街 )

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