滋賀県彦根市の「銀座商店街」にあるレストラン「グリルフレーバー」を訪れた。この商店街の周囲には古い建物が点在し、商店街の店自体も長い歴史がある店が多い。この店は創業が昭和38年(1963)だとか。周囲を散策してこちらに戻ってきたのは午後もかなり遅い時間だったが、店は開いていたので中休みは無しかな。店頭にサンプルが並ぶガラスショーケースがあり、いかにも昭和の洋食屋という雰囲気。店内は年季が入っているがクラシックで落ち着いた雰囲気。壁に沿って造り付けの椅子があり、そこにテーブルが並んでいる。奥にはカウンター席も。ご高齢の女性主人(90歳近いんだとか)、給仕の女性、他の調理人もみなご高齢で、人も年季が入っている。(笑)。テーブル席の壁側のちょっとヘタってしまっているもののビロード張りで高級感ある椅子に腰を下ろしてメニューを眺めた。洋食のみならず、和風の弁当などもあるようだ。好物のオムライスなどもあったのだが、この日の自分のクチはハンバーグだったようで、すんなりと「ハンバーグスパゲッティ」をオーダー。すぐに店名の入った紙ナプキンと、ナイフ、フォークが運ばれた。奥ではコック帽を被った主人らの調理が行われている。
しばらくして運ばれた「ハンバーグスパゲティ」は平皿に盛られていて、ナポリタンスパゲティの上にハンバーグがドンとのっている。スパゲティにはハム、玉ねぎ、マッシュルーム、グリーンピースがたくさん。麺にはもちろんコシは無い(それが昭和だからね)。ハンバーグには上から粉チーズと青海苔が振られていた。肉がしっかり味わえる硬さがあり、ソースはクラシックなデミグラスソースがたっぷり。旨い。下のスパゲティにこのデミソースが混ざったりもして、それがまたイイ。あっという間に完食。次はこの旨いデミソースがかかっているというオムライスか、ビーフシチューを食べてみたいなァ。(勘定は¥800)
↓ 店と同じ銀座通りに建つ「滋賀銀行彦根支店(旧・第百三十三国立銀行本店)」(大正14年・1925・建造)◇。大震災直後の建築なのでがっしりと質実剛健といった感じ。
↓ 交差点角に立つ印象的な建物は「滋賀中央信用金庫銀座支店(旧・明治銀行彦根支店)」(大正7年・1918・建造)◇。教会かしらんと思うような縦長の窓と屋根がお洒落。中を見てみたいナ。登録有形文化財に指定されている。
↓ 本町に建つ「俳遊館(旧・彦根信用組合本店)」(大正13年・1924・建造)◇。現在は俳句にまつわる展示などがされて利用されている。
↓ 建物の裏にまわると隣接していた建物の跡だろうか、なんだか面白い壁面が出現。その奥パステルブルーに塗られた部分は下見板張りだ。どうしてこの面だけ?
グリルフレーバー (銀座本店)
滋賀県彦根市銀座町4-19
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