ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

元祖堅ボーロ本舗 @滋賀県長浜市

2017年07月17日 | 滋賀県(老舗)

長浜駅の前の通りを挟んで北側は観光客の姿が多く賑わっているが、南側は少し落ち着いて風情がある路地がある。そんな中に銅製の文字看板に緑青(ろくしょう)が吹いて貫禄充分な、ここ「元祖堅ボーロ本舗」。「清水ボーロ本店」とどちらが正式名称なのか知らないが、創業が明治27年(1894)という老舗菓子店。宮内庁と旧陸軍御用達というから歴史と格式がある店だ。店に入ると基本のボーロ以外にも様々な味や梱包のボーロが並んでいた。試食が出来るようになっていたので1個口に含んでみたが、硬いのなんの。ゴリゴリとやっていたら女将さんが「噛まずに舐めて下さい」とひと言。無理に噛んでえらいことになった人も居るんだろうなァ(笑)。復刻されたというレトロな柄の小袋に入った基本の味のボーロがあったので購入した。

↓ ボーロの入っていたレトロな柄の小袋(写真下左)とビニール袋の柄(写真下右)

 

家に持ち帰って口に含んでみる。無添加の手作りで120年続くという味は、ゴツゴツとした硬い粒が生姜砂糖でくるんである。最初は舐めてその風味を楽しみ、しばらくしてからゴリッとやってみた。砕くことが出来るようになるまでには時間がかかる。もちろん砂糖で甘いのだが、ほどほどの生姜の風味、苦味と辛味がじわりとやってくる。戦時には慰問袋に入れて届けられたという歴史を感じさせる堅ボーロ。日露戦争時には「亡露」と呼ばれたんだとか。(勘定は¥324/袋)

 


 

↓ 市街地から離れた場所にある「神田公民館講堂(旧・神田尋常高等小学校講堂)」(昭和10年・1935・建造)。格天井(ごうてんじょう)や、柱に施された意匠が素敵。

 

 


 

元祖堅ボーロ本舗 (清水ボーロ)

滋賀県長浜市朝日町3-16

 

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コメント (2)
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