ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / The Paul Butterfield Blues Band

2017年07月08日 | ブルーズ

Original Album Series / The Paul Butterfield Blues Band (2010)

その安易に聴けてしまう”楽な道”に罪悪感を覚えつつも、つい購入してしまう簡易紙ジャケCD5枚組の「Original Album Series」。今回はポール・バターフィールド・ブルース・バンド(The Paul Butterfield Blues Band )。彼らのアルバムは1枚も持っていなくて、ディラン(Bob Dylan)のエレクトリック化のバックで演奏したりしているライヴ映像や音源で聴いたり、ライノから発売された1967年のモンタレー・ポップ・フェスティヴァル(Monterey International Pop Festival)のボックスに収録されていたライヴ演奏で知る程度。でもその強烈で”黒い”ブルース・ハープのブロウで強く印象に残っていた。ひと通りブルース(ブラックも、ホワイトも)聴いてきたのに、何故今まで彼らに行き当らなかったのかが不思議。それだけ一般的にも過小評価されているという事なのかもしれない。収録されているのは以下の5枚。

・The Paul Butterfield Blues Band (1965)
・East-West (1966)
・The Resurrection of Pigboy Crabshaw (1967)
・In My Own Dream (1968)
・Keep On Moving (1969)

1965年のファーストから、最近隠れた名盤扱いされている1969年の「Keep On Moving」までの充実した5枚。最初期はマイク・ブルームフィールド(Mike Bloomfield)とエルヴィン・ビショップ(Elvin Bishop)のギターをフィーチャーしていて、ポールのヴォーカルこそやや弱いものの、ブルース・ハープのブロウはなかなかのもの。当然カヴァー曲が多いが、地元シカゴの大物ブルース・アーティストとの交流もあっただけに骨太の演奏が楽しめる。こんな時代から白人と黒人の混成バンドというのも珍しい。演奏からちゃんとシカゴらしさが伝わってくるのがBritish Invasionのブルースとは違う。3枚目ぐらいになるとよりR&B寄りになって音楽性にも幅が出て、5枚目ともなると初期の黒っぽいブルース色はほとんど影を潜め、ホーン・セクションが目立つようになる。こうして聴いていると音楽ジャンル的には少し振り幅があるものの、駄作のない素晴らしいラインナップ。彼らの場合、正直フォトジェニックじゃない(というか爺くさい・笑)ので映像を見るよりもこうして音だけ聴いていた方がかっこいい。

オークションにて購入(¥1,480)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label : Warner Music
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

丸喜屋 @滋賀県長浜市

2017年07月08日 | 滋賀県(老舗)

滋賀県の長浜市街を散策。観光客に人気の黒壁スクエアがあり、人がごった返していた北側と比べて、グッと落ち着いて風情ある雰囲気の南側を歩く。こちら側は古い商家や町屋が並び、地元の人達の為にある街並みといった感じ。そんな通りを歩いていると何軒か和菓子屋も目に付いた。どちらも歴史がありそうな店ばかりだったが「豊公もなか」という看板を掲げた「丸喜屋」(喜の文字は七が三つ)に入ってみる。

※「豊公」とは長浜城を居城としていた豊臣秀吉のこと。湖岸の城跡には「豊公園」があり市民に親しまれている。

店に入ると目当ての「豊公もなか」以外にもガラスケースや、平台の上の箱に色々な菓子が並んでいた。中にはブッセやチョコレートを使ったような洋菓子も。ただバイクだと色々は持って帰られないので、結局「豊公もなか」をお願いする。”小豆餡”と”柚子餡”があったのだが、冒険せず小豆餡を注文した。

持ち帰って包みを開ける。丸い最中種(皮)に浮き出ているのは秀吉の馬印だったというひょうたんと、豊公の文字。昭和20年から作られているそうだ。調べてもよく分からなかったが、創業年もその位なのかな。中はつぶ餡。最中種の図柄に縁があるのでそこが盛り上がっていて食感がいい。柚子餡の方も買ってみれば良かったかな。(勘定は¥125/個)

 


 

 ↓ 通りに残る商家「萬與商店」店舗は通りの反対側に。こちらは住宅なのかな。「日本一・福壽ビスケット」(福壽製菓株式会社)の木製看板が素敵(この会社の詳細は不明)。

 

↓ 明治2年(1869)創業で醤油を扱う「鍋庄商店

↓ 長浜から米原駅を越え、彦根に向かう途中にある近江鉄道の小さな駅舎「鳥居本駅」(昭和6年・1931・建造)。現在は無人駅だが駅舎は当時のままだそうだ。

 

 


 

 

お菓子処 丸喜屋 (丸㐂屋)

滋賀県長浜市朝日町3-10

 

( 滋賀 しが 長浜 ながはま まるきや 丸㐂屋 長浜名物 豊公最中 ほうこうもなか 和菓子 まんよ 萬與 生姜糖 北国街道 うだつ会 近代建築 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする