ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鈴家食堂 @愛知県愛西市

2017年07月06日 | 愛知県(尾張)

普段あまり訪れる機会のない愛知県あま市、津島市、愛西市近辺の近代建築をまとめて見に行こうとバイクを走らせる。先達のいくつかのブログ情報のお陰で効率良く廻る事が出来たが、ついでに訪問しようと思っていた食事先にことごとく振られ、途方に暮れた。いい加減お腹が空いてしまった頃に幹線道路沿いを走っていて、目に留まった「鈴家食堂」に事前情報なしで飛び込むことに。暖簾をくぐって中に入ると土間のテーブル席と小上がり席があるよくある食堂然とした造り。何とほとんどの席が埋まる程の盛況で”アタリ”を確信。テーブル席に座り品書きを眺める。ガラスの冷蔵ケースには惣菜が並んでいて勝手に取れるようにもなっているし、昼とはいえ一杯やっている人も。羨ましい…。品書きは壁に木札や紙短冊が貼ってあり、和洋食麺類丼物と揃っていたが給仕のおばちゃんに「オムライス」を注文(←結局またそれかいっ)。

しばらくして白い楕円の平皿に盛られた「オムライス」が登場。細身だがこんもりと綺麗な紡錘形をして玉子は綺麗に下まで巻かれている。上にはケチャップがたらされていて、皿の白色と、濃い玉子の黄色、そしてケチャップの赤色が映えてとても美しい。中は薄めの味付けのチキンライス。ケチャップの甘味と酸味と合わせて頬張る。旨い。このオムライスはなかなか完成度が高いなァ。あっという間に食べ終わった。満足。他にも食べてみたいものが沢山あったので再訪を誓う。まだ次から次へと客が入ってくるので席を譲った。「豚じる(豚汁)」があったが、きっとこういう食堂の豚汁は旨いんだろうなァ…。(勘定は¥670)

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↓ 名鉄津島線・勝幡駅近くの「旧・佐織郵便局」(大正11年・1922・建造)。現在は一般住宅として使われているが、とても綺麗に改装されている。くっきりと浮き出た「〒」マークや窓上の装飾が素晴らしい。当時の郵便局らしく隣の住居用日本建築と繋がっている。中はどんなんだろう。

 

 

↓ 上の旧郵便局と同じ通りに建つ「もめんや本店」(建築詳細不明)。見上げると古(いにしえ)の看板建築らしさがよく分かる。

 

↓ あま市(旧・七宝町)の「七宝小学校校門」(昭和11年・1936・建造)。校舎は新しいがこの門柱だけは古いまま残されている。

 

↓ 敷地内に建つ「七宝小学校講堂」(昭和11年・1936・建造)。子供達が居て中に敷地内に入ることは出来なかった。下見板張りの壁面の塗装が怪しいが塗り替えられるんだろう。

 

↓ 津島市の「津島高校講堂」(大正12年・1923・建造)。広い敷地と、講堂よりも背の高くなった植木が歴史を物語っている。綺麗だが今も使われているのかな。

 

↓ 「津島高校校門」(大正12年・1923・建造)。この学校には当時愛知県が設計したと思われる校門の設計図が残っていて、他校でも流用出来るよう学校名が空欄になっているのだとか。

↓「津島観光交流センター(旧・津島信用金庫本店)」(昭和4年・1929・建造)。何様式というのか知らないが、簡略化されたようなオーダー(列柱)などのデザインが面白い。

 

 

↓ 屋内の金庫が開放されている。銘板には「大日本東京名古屋・岩津製造・登録商標」の文字が。詳しくは分からなかったが名古屋市西区菅原町(現中区丸の内付近)にあった「岩津太兵衛本店」という金庫製造の会社のようだ。

 

 

↓ 勝手口のこんな装飾がかっこいい。この建物は国の登録有形文化財に指定されている。

↓ 近代銀行建築の隣にはこんな風情ある町並みも。写真は創業安政2年(1855)という「糀屋」

↓ 天王通りにある「石原印刷」(建築詳細不明)。薄ピンク色の塗装は昔からなんだろうか。2階ベランダの手すりがハイカラ。

 

 


 

 

鈴家食堂

愛知県愛西市佐屋町堤西140

 

( 愛西 あいさい 佐屋街道 さや街道 鈴家 すずや すずや食堂 麺類食堂 大衆食堂 酒場 津島街道 上街道 下街道 近代建築 国登録有形文化財 )

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