Welcom Oblivion / How To Destroy Angels (2013)
ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails、以下NIN)のトレント・レズナー(Trent Reznor )が、アッティカス・ロス(Atticus Ross)と、奥方のMariqueen Maandigと組んだユニット「How To Destroy Angels(以下HTDA)」の2013年に発売された唯一のフル・アルバム。ヴォーカルは奥方が担当しているが、基本的にダークな世界観を表現していて、曲調といい、組み立てといい、まんまトレント・レズナーの世界そのまま。どの曲も彼がヴォーカルを担当しても全く違和感がないだろうと思う。
90年代前半からずっと追っかけてきたけれど、この頃になるとトレントはサントラをやるようになって、Cool & Calmで正直退屈なアルバムが続いていて(一応買いましたけど)、彼が関連しているプロジェクトは全て必須、と集め続けてきた熱意も冷め、このユニットもEPは聴いていたものの、一連のサントラの曲と変わり映えしない雰囲気で萎えてしまっていた。よってアルバムは今頃になって安売りの棚に刺さっていたものを購入するという体たらく。
情念的だけれど音楽はあくまでもフィジカル(肉体的)なNINと違い、このHTDAはアルバムを通してCool & Calmなまま。これも愛聴出来るような作品じゃないなァと思っていたが、ネット上でアルバム発売頃のライヴ映像を見てビックリ。そっちの方が断然イイ。もう少し輪郭をはっきりとさせエッジを効かした感じ。来日してくれていれば印象は大きく変わったに違いない。果たしてこのユニット、続きはあるのかどうか。
ブックオフにて購入(¥500)
- CD (2013/3/1)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Columbia