大須にある「千寿」へ。言わずと知れた「天むす」が名古屋名物と呼ばれるようになるきっかけとなったお店。元祖は三重県津市にあるが、世に広く知られるようになったのはこちらの店の評判が立ったからだと聞く。現在名古屋市内のデパートや駅構内、およびセントレアには「千寿」が何軒かあるが、それがこの店と関係があるのか、元祖と関係があるのか、はたまた別の企業体なのかはよく分からない。店の前まだ来るとほんのりと天ぷらを揚げる香りが漂う。暖簾をくぐってごく小さな店中に入ると少ないテーブル席があり、ひとつは先客が使用していたので長椅子の方の席に座らせてもらい、店内でいただいていくことにする。「一人前」を注文。昼どきとあって持ち帰りの客も多く、カウンターの中ではどんどん「天むす」が作られているようだ。
なのでさほど時間がかからず「一人前」5個が木目の器にのって登場。もちろんお約束のきゃらぶきが添えられている。たすき掛けされた海苔とご飯の間から見えるのは海老の天ぷら。熱々のひとつを口に放り込む。中の天ぷらまで熱々なので口中がえらいことに。いつもは持ち帰りなので少し時間が経っていてその蒸れたのも旨いが、やはり揚げたては格別に旨い。小海老の天ぷらの衣に緑のものが見えるのは三つ葉か何かだろうか。しっかりと塩味も効いていて、添えてあるきゃらぶきはこれ以上の相性は無いというくらいのぴったり感だ(きゃらぶきは店内で小売りもしているが買おうと思っていて忘れてしまった)。(勘定は¥756)
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↓ 近くで何となく気になった建物「カメラ・小笠原」(建築詳細不明)◇。”カメラ”という割には店舗らしくない造りなのだが、どういう建物だったんだろう。
めいふつ 天むす千寿
愛知県名古屋市中区大須4-10-82
( 大須 おおす 上前津 かみまえづ 名物 天むす せんじゅ 本店 元祖 水谷ヨネ 藤森時計店 名古屋めし なごやめし 近代建築 )