岐阜県大垣市の駅前の通りにある「吉田ハム本店」。吉田ハムの創業は昭和10年(1935)。内外に知られた精肉、卸の店で、自分もここのトラックや、王様のキャラクターに馴染みがある。自分の住んでいた地域のスーパーに卸していたんだろう。(岐阜ローカルだろうが)テレビCMを見た覚えもあるなァ。今ではブランドとして全国的に知名度のある”飛騨牛”という名称は、実はこちらが中心となって名付けられたのだとか。昨年辺りから経営難でJAが関わって新会社になったと聞く。郭町の対面販売の店舗は以前と変わらずそのままなので覗いてみた。
ずらっと並んだ精肉の他に、加工した製品やその場で揚げてくれるカツの販売もある。「ひとつからでも全然構いませんよ。」とのことだったのでいくつか頼んで揚げてもらった。購入したのは「飛騨牛入りコロッケ」「ハムカツ」「ミートコロッケ」の3種。さっそく油の中に投入され、少しの間店の中の椅子に座って待つ。そして揚げたての熱々を袋に入れてもらった。そのまま大垣城の公園まで行き、日向ぼっこをしながらベンチでいただく。
まずは「飛騨牛入りコロッケ」。ミンチたっぷりで中のジャガイモはしっとりとした好みのタイプ。何も付けないでも旨い。しっかりと肉の風味。「ハムカツ」はもちろん薄いのだが、熱々なので中がふわっとして衣はザクザクの食感。チープなハムカツも揚げたてって旨いなァ(ビールが欲しい…)。メンチカツを買おうと思って何を間違ったか「ミートコロッケ」を買ってしまったのだが(笑)、さすがに”飛騨牛入り”と比べると旨味が全然違い、ポテト中心のチープな味わい。こっちを先に食べていたら充分旨かったと思うけれど…。少しだけ味見して持って帰ろうと思っていたのに、結局全部その場で食べてしまった。(勘定は¥500程)
↓ 「大垣城」横の公園広場の木陰にひっそりと建つ「大垣消防組員頌徳碑」(昭和7年・1932・建造)◇。小さい碑なのだがイオニア式の12本の柱が立ち並ぶ素敵なデザイン。
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↓ 大垣城の東側にある店舗が密集した「お城街」(建築詳細不明)◇。現在営業しているのは質屋1軒だけのようで、南東側は解体され始めているので存続はそう長くないかも。
↓ 来るとなぜかいつも写真を撮ってしまうビリヤードの「エグロ(エグロ会館)」(建築詳細不明)◇。”玉突”の丸い看板がイイ。大垣市民はここで遊んでいるのかな。
吉田ハム 本店
岐阜県大垣市郭町1-79
( 大垣 おおがき 吉田ハム ヨシダハム 吉田ハム本店 JA 飛騨牛 ひだぎゅう 名付け親 コロッケ ミンチカツ 倒産 事業継承 農協 近代建築 )